例 -- ディスクの使用状況を表示する
次の例は、5 秒間隔で収集されるディスク統計情報を示します。
$ iostat 5 tty sd0 sd6 nfs1 nfs49 cpu tin tout kps tps serv kps tps serv kps tps serv kps tps serv us sy wt id 0 0 1 0 49 0 0 0 0 0 0 0 0 15 0 0 0 100 0 47 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100 0 16 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100 0 16 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100 0 16 44 6 132 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 99 0 16 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100 0 16 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100 0 16 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100 0 16 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100 0 16 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100 0 16 3 1 23 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 99 0 16 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100 0 16 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100 0 16 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100 |
拡張ディスク統計情報を表示する方法 (iostat -xtc)
iostat -xtc コマンドを実行すると、拡張ディスク統計情報が表示されます。
$ iostat -xtc
extended device statistics tty cpu
device r/s w/s kr/s kw/s wait actv svc_t %w %b tin tout us sy wt id
fd0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 100
sd0 0.0 0.0 0.4 0.4 0.0 0.0 49.5 0 0
sd6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0 0
nfs1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0 0
nfs49 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 15.1 0 0
nfs53 0.0 0.0 0.4 0.0 0.0 0.0 24.5 0 0
nfs54 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.3 0 0
nfs55 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 4.9 0 0
|
iostat -xtc コマンドを使用すると、ディスクごとに 1 行ずつ出力が表示されます。出力フィールドを次の表に示します。
表 24-5 iostat -xtc コマンドからの出力
フィールド名 | 説明 |
|---|---|
r/s | 1 秒当りの読み取り数 |
w/s | 1 秒当りの書き込み数 |
kr/s | 1 秒当りの読み取りキロバイト数 |
kw/s | 1 秒当りの書き込みキロバイト数 |
wait | サービス (待ち行列の長さ) を待機中の平均トランザクション数 |
actv | サービス中の平均トランザクション数 |
svc_t | ミリ秒単位で表した平均サービス時間 |
%w | 待ち行列が空でない時間の割合 |
%b | ディスクがビジーである時間の割合 |
ディスク容量統計情報の表示 (df)
df コマンドを使用すると、マウントされている各ディスク上の空きディスク容量が表示されます。レポート用の統計情報では使用可能容量の合計の内先頭に 10% の空き容量を残しておくので、df から報告される「使用可能」ディスク容量は全容量の 90% のみに相当します。この先頭の空き容量は、パフォーマンスを高めるために常に空になっています。
実際に df コマンドからレポートされるディスク容量の割合は、使用済み容量を使用可能容量で割った値です。
ファイルシステムの容量が 90% を超える場合は、cp コマンドを使用して空いているディスクにファイルを転送するか、tar または cpio コマンドを使用してテープに転送できます。または、ファイルを削除できます。
このコマンドの詳細については、df(1M) のマニュアルページを参照してください。
ディスク容量情報を表示する方法 (df)
df -k コマンドを使用すると、ディスク容量情報がキロバイト単位で表示されます。
$ df -k Filesystem kbytes used avail capacity Mounted on /dev/dsk/c0t3d0s0 192807 40231 133296 24% / |
表 24-6 df -k コマンドからの出力
フィールド名 | 説明 |
|---|---|
kbytes | ファイルシステム内の使用可能容量の合計 |
used | 使用されている容量 |
avail | 使用可能容量 |
capacity | 使用されている容量が全容量に占める割合 |
mounted on | マウントポイント |
例 -- ファイルシステム情報を表示する
$ df -k Filesystem kbytes used avail capacity Mounted on /dev/dsk/c0t0d0s0 384120 131596 214112 39% / /dev/dsk/c0t0d0s6 1388419 1050390 282493 79% /usr /proc 0 0 0 0% /proc mnttab 0 0 0 0% /etc/mnttab fd 0 0 0 0% /dev/fd swap 467152 40 467112 1% /var/run swap 467160 48 467112 1% /tmp /dev/dsk/c0t0d0s4 1784644 1525360 205745 89% /export venus:/usr/dist 20612581 13237316 6963015 66% /usr/dist |
システム動作の監視 (sar)
システム動作についてのデータを編成し表示する
特殊な要求に基づいて、システム動作データにアクセスする
システムパフォーマンスを測定および監視するレポートを自動的に生成する。また、特定のパフォーマンス障害を正確に突き止めるための、特殊な要求レポートも生成する。これらのツールについては、システム動作データの自動収集 (sar) を参照
このコマンドの詳細は、sar(1) のマニュアルページを参照してください。
ファイルアクセスをチェックする方法 (sar -a)
sar -a コマンドを使用すると、ファイルアクセス操作の統計情報が表示されます。
$ sar -a SunOS venus 5.9 Generic sun4u 06/24/2001 00:00:00 iget/s namei/s dirbk/s 01:00:00 0 0 0 02:00:02 0 0 0 03:00:00 0 1 0 04:00:00 0 0 0 05:00:01 0 0 0 06:00:00 0 0 0 Average 0 1 0 |
次の表に、sar -a コマンドによってレポートされるオペレーティングシステムのルーチンを示します。
表 24-7 sar -a コマンドからの出力
フィールド名 | 説明 |
|---|---|
iget/s | ディレクトリ名検索キャッシュ (DNLC) 内に入っていない i ノードに対して出された要求数 |
namei/s | 1 秒当りのファイルシステムパスの検索数。namei で DNLC 内にディレクトリ名が見つからない場合は、iget が呼び出され、ファイルまたはディレクトリの i ノードが取得される。したがって、ほとんどの igets は DNLC が欠落した結果である |
dirbk/s | 1 秒間に実行されたディレクトリブロックの読み取り回数 |
表示される値が大きいほど、カーネルはユーザーファイルへのアクセスに長い時間を費やしています。この時間には、プログラムとアプリケーションによるファイルシステムの使用量が反映されます。-a オプションを使用すると、アプリケーションのディスク依存度を表示できるので便利です。



