システムパフォーマンスの監視 (手順)
この章では、vmstat、iostat、df、または sar コマンドを使用してシステムパフォーマンスを監視する手順について説明します。この章で説明する手順は次のとおりです。
システムパフォーマンスの監視に関する新機能
vmstat コマンドには、faults-in 列によるすべてのシステム割り込みが追加されています。
従来の Solaris リリースでは、この列でクロックデバイスの割り込みが報告されませんでした。
詳細については、vmstat(1M) のマニュアルページを参照してください。
仮想メモリーの統計情報の表示 (vmstat)
vmstat コマンドを使用すると、仮想メモリーの統計情報と、CPU の負荷、ページング、コンテキスト切替え数、デバイス割り込み、システムコールなどのシステムイベントに関する情報を表示できます。また、vmstat コマンドを使用すると、スワップ、キャッシュフラッシュ、および割り込みに関する統計情報も表示できます。
表 24-1 vmstat コマンドからの出力
カテゴリ | フィールド名 | 説明 |
|---|---|---|
procs |
| 次の状態を報告する |
| r | ディスパッチ待ち行列内のカーネルスレッド数 |
| b | 資源を待機中のブロックされたカーネルスレッド数 |
| w | 資源処理の完了を待機中のスワップアウトされた軽量プロセス数 |
memory |
| 実メモリーと仮想メモリーの使用状況を表示する |
| swap | 使用可能なスワップ空間 |
| free | 空きリストのサイズ |
page |
| ページフォルトとページング動作を 1 秒当りの単位数として表示する |
| re | 回収されたページ数 |
| mf | 軽度のフォルトと重大なフォルト |
| pi | ページインされたキロバイト数 |
| po | ページアウトされたキロバイト数 |
| fr | 解放されたキロバイト数 |
| de | 最後にスワップインされたプロセスに必要だと予想されるメモリー |
| sr | ページデーモンによって走査され、現在は使用されていないページ数。sr が 0 以外の値であれば、ページデーモンは実行されている |
disk |
| 最高 4 台のディスク上のデータを示す、1 秒当りのディスク処理数を表示する |
faults |
| トラップ/割り込み率 (1 秒当り) を表示する |
| in | 1 秒当りの割り込み数 |
| sy | 1 秒当りのシステムコール数 |
| cs | CPU のコンテキスト切替え率 |
cpu |
| CPU 時間の使用状況を表示する |
| us | ユーザー時間 |
| sy | システム時間 |
| id | アイドル時間 |
このコマンドの詳細については、vmstat(1M) のマニュアルページを参照してください。



