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31.  ディスクの管理 (概要) format ユーティリティ format ユーティリティ使用上のガイドライン  戻る   目次   次へ 
   
 

ディスクのフォーマット

ほとんどの場合、ディスクはメーカーまたは再販業者によってフォーマットされています。このため、ドライブをインストールするときにフォーマットし直す必要はありません。ディスクがフォーマットされているかどうかを判別するには、format ユーティリティを使用します。詳細は、ディスクがフォーマット済みかを調べる方法を参照してください。

ディスクがフォーマットされていない場合、format ユーティリティを使用してフォーマットしてください。

ディスクのフォーマットでは、次の 2 つのステップが行われます。

  • ディスクメディアを使用できるようにする

  • 表面解析に基づいてディスクの欠陥リストを作成する


注意 - フォーマットは、ディスク上のデータを上書きする、破壊的なプロセスです。このため、通常はメーカーや再販業者のみがディスクをフォーマットします。ディスクに欠陥があるために問題が再発していると思われる場合は、format ユーティリティを使用して表面解析を実行できますが、データを破壊しないコマンドのみを使用するように注意してください。詳細は、ディスクをフォーマットする方法を参照してください。


データに利用できる合計ディスク容量のうち、ごくわずかな容量が欠陥情報とフォーマット情報の格納に使用されます。この容量はディスクのジオメトリによって異なり、使用年数がたち欠陥箇所が多くなるにつれて、少なくなります。

ディスクの種類とサイズに応じて、フォーマットは数分から数時間かかります。

ディスクラベルについて

どのディスクにも、そのディスクのコントローラ、ジオメトリ、スライスに関する情報を格納する特殊な領域が確保されています。そのような情報をディスクの「ラベル」と呼びます。また、ディスクラベルを表すのに VTOC (Volume Table of Contents) という用語を使用することもあります。「ディスクにラベルを付ける」とは、ディスクにスライス情報を書き込むことを意味します。通常は、ディスクのスライスを変更した後にラベルを付けます。

スライスを作成した後でディスクにラベルを付けないと、オペレーティングシステムはスライスを「認識」する方法がないので、そのスライスを利用できなくなります。

パーティションテーブル

ディスクラベルのうち重要な部分は「パーティションテーブル」です。この部分は、ディスクのスライス、スライスの境界 (シリンダ単位)、スライスの合計サイズを表します。ディスクのパーティションテーブルは、format ユーティリティを使用して表示できます。次の表に、パーティションテーブル関連の用語を示します。

表 31-7 パーティションテーブル関連の用語

用語

説明

番号

0-7

パーティション (またはスライス番号)。有効な番号は 0 から 7 まで。

タグ

0=UNASSIGNED 1=BOOT 2=ROOT 3=SWAP 4=USR 5=BACKUP 7=VAR 8=HOME

一般にこのパーティションにマウントされたファイルシステムを記述する数値。

フラグ

wm

パーティションは書き込み可能でマウント可能である。

 

wu rm

パーティションは書き込み可能でマウント不可である。これは、スワップ領域専用のパーティションのデフォルト状態である (ただし、mount コマンドでは「マウント不可」のフラグはチェックされない)。

 

rm

パーティションは読み取り専用でマウント可能である。

パーティションのフラグとタグは必ず割り当てられるので、管理する必要はありません。

パーティションテーブルを表示する手順については、ディスクスライス情報を表示する方法または ディスクラベルを検査する方法を参照してください。

パーティションテーブル情報の表示

以下は、1.05G バイトのディスクについて、format ユーティリティを使用してパーティションテーブルを表示したものです。

Total disk cylinders available: 2036 + 2 (reserved cylinders)
 
Part      Tag    Flag     Cylinders        Size            Blocks
  0       root    wm       0 -  300      148.15MB    (301/0/0)   303408
  1       swap    wu     301 -  524      110.25MB    (224/0/0)   225792
  2     backup    wm       0 - 2035     1002.09MB    (2036/0/0) 2052288
  3 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)          0
  4 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)          0
  5 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)          0
  6        usr    wm     525 - 2035      743.70MB    (1511/0/0) 1523088
  7 unassigned    wm       0               0         (0/0/0)          0

format ユーティリティを使用して表示されるパーティションテーブルには、次の情報が含まれます。

列名

説明

Part

パーティション (またはスライス番号)。この列についての説明は、表 31-7 を参照。

Tag

パーティションのタグ。この列についての説明は、表 31-7 を参照。

Flags

パーティションのフラグ。この列についての説明は、表 31-7 を参照。

Cylinders

スライスの開始シリンダ番号と終了シリンダ番号を示す。

Size

スライスのサイズを M バイト単位で示す。

Blocks

合計シリンダ数と 1 スライス当たりの合計セクター数 (カラムの右端) を示す。

次の例は、prtvtoc コマンドを使用してディスクラベルを表示した結果です。

# prtvtoc /dev/rdsk/c0t1d0s0
* /dev/rdsk/c0t1d0s0 partition map
*
* Dimensions:
*     512 bytes/sector
*      72 sectors/track
*      14 tracks/cylinder
*    1008 sectors/cylinder
*    2038 cylinders
*    2036 accessible cylinders
*
* Flags:
*   1: unmountable
*  10: read-only
*
*                          First     Sector    Last
* Partition  Tag  Flags    Sector     Count    Sector  Mount Directory
       0      2    00          0    303408    303407   /
       1      3    01     303408    225792    529199
       2      5    00          0   2052288   2052287
       6      4    00     529200   1523088   2052287   /usr

prtvtoc コマンドで、次の情報が取得できます。

列名

説明

Dimensions

このセクションでは、ディスクドライブの物理的な構成を示す。

Flags

このセクションでは、パーティションテーブルのセクションに記載されたフラグを示す。パーティションフラグについての説明は、表 31-7 を参照。

Partition (または Slice) テーブル

このセクションには次の情報が含まれます。

Partition

パーティション (またはスライス番号)。この列についての説明は、表 31-7 を参照。

Tag

パーティションのタグ。この列についての説明は、表 31-7 を参照。

Flags

パーティションのフラグ。この列についての説明は、表 31-7 を参照。

First Sector

スライスの最初のセクターを示す。

Sector Count

スライス内の合計セクター数を示す。

Last Sector

スライスの最後のセクターを示す。

Mount Directory

ファイルシステムの最後のマウントポイントのディレクトリを示す。

ディスクをスライスに分割する

format ユーティリティは、主にシステム管理者がディスクをスライスに分割する場合に使われます。手順を次に示します。

  • どのスライスが必要かを決定する

  • 各スライスのサイズを決定する

  • format ユーティリティを使用してディスクをスライスに分割する

  • 新しいスライス情報を使用してディスクにラベルを付ける

  • スライスごとにファイルシステムを作成する

ディスクをスライスに分割するには、format ユーティリティの partition メニューで modify コマンドを実行するのが最も簡単です。modify コマンドを使用すると、開始シリンダ境界を追跡しなくても、各スライスのサイズを M バイト単位で指定してスライスを作成できます。modify コマンドを使用すると、「free hog」スライス内の残りのディスク領域も追跡できます。

 
 
 
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