[端末エミュレータ] ウィンドウの使い方
[端末エミュレータ] ウィンドウを使って、他のアプリケーションの起動、UNIX コマンドの入力、ウィンドウ間およびウィンドウ内におけるテキストのコピー&ペーストを実行できます。
[端末エミュレータ] ウィンドウでアプリケーションを起動するには
アプリケーションを起動するための一般的な構文は次のとおりです。
application [options] & |
application -- アプリケーション名
options -- アプリケーションに渡されるオプション情報のリスト
& -- アプリケーションが、バックグラウンドで実行中であることを示します。つまり、アプリケーションが実行中でも、[端末エミュレータ] ウィンドウを継続して使用できます。
各アプリケーションで使用するコマンドやオプションを見つけるには、各アプリケーションのマニュアル・ページやマニュアルなどを参照してください。
たとえば、コマンド行からデジタル・クロックを起動するには、次のコマンドを入力します。
xclock -digital & |
コマンドを入力するには
現在のディレクトリにあるファイルのリストを表示するには、次のように入力します。
ls |
現在のディレクトリにあるファイルのリストを表示して、デフォルト・プリンタに印刷するには、次のように入力します。
ls | lp |
テキストをコピー&ペーストするには
マウス・ボタン 1 を使用して、移動するテキスト上でドラッグします。
テキストが強調表示されます。
希望のテキストすべてを強調表示した後で、マウス・ボタン 1 を離します。
強調表示されたテキストが、内部クリップボードにコピーされます。元のソースからテキストは削除されません。
テキストを挿入する場所で、マウス・ボタン 2 をクリックします。
ウィンドウの内容をサイズ変更するには
[端末エミュレータ] ウィンドウのサイズを変更する場合、ウィンドウ内で実行中のアプリケーションは、サイズ変更について認識しません。次の手順で、アプリケーションの出力をサイズ変更します。
別のシステム上での dtterm の実行
次のコマンドを使って、別のシステムで dtterm 端末エミュレータ (以降 dtterm とします) を実行できます。
-display オプション
rlogin コマンド
remsh コマンド
アドレス・マネージャの [端末エミュレータ] メニュー (アドレス・マネージャ上でリモートホストが表示されている場合)
-display オプションの使い方
-display host:display[.screen] |
host -- ネットワーク上で有効なシステム名
display -- ホスト上のディスプレイの番号
screen -- (省略可能) ディスプレイ内の画面。デフォルトは 0 (ゼロ) です。
env を入力して DISPLAY 行を検索して、これらの値を見つけることができます。dtterm はシステム上で実行中ですが、ウィンドウは別のシステムで表示されます。
たとえば、次のコマンドは hpcvxdm という名前のホスト・コンピュータで、dtterm ウィンドウを表示します。
dtterm -display hpcvxdm:0 & |
rlogin の使い方
既存の dtterm ウィンドウで、rlogin を使用してリモート・ホストにログインできます。ウィンドウがリモート・ホストに対して端末として動作する場合は、アプリケーションを実行し、自分のシステムに表示を転送できます。
たとえば、次のコマンドは there という名前のシステムにログインして、クライアント xload を実行し、表示を元のシステムに転送します。元のシステム名は here とします。
rlogin there xload -display here:0 |
remsh の使い方
remsh コマンドは、リモート・ホスト上のシェルを起動してクライアント (そのホスト上で端末エミュレータを起動することもあります) を実行し、元の自分のシステムに表示を転送します。
このコマンドは次のような構文で実行します。
remsh remote -n client -display system:display[.screen] |
remote -- リモート・ホスト名
client -- リモート・ホスト上で実行するプログラム
system:display[.screen] -- 結果が表示されるホストとディスプレイ
remsh コマンドは、多くの場合、他のホストへアクセスするためにメニューをカスタマイズするときに使用します。
たとえば、次のコマンドは、there という名前のリモート・ホスト上で xload を実行し、出力をシステム here に転送します。
remsh there -n /usr/bin/X11/xload -display here:0.0 & |
アドレス・マネージャの [端末エミュレータ] メニュー項目の使い方
[検索] メニューの [Hosts] を選択すると、アドレス・マネージャ (詳細は、第 18 章「アドレス・マネージャの使い方」を参照) は選択したホストの詳細を表示します。
リモートホストの詳細がスクロール区画に表示されると、[アクション] メニューに [端末エミュレータ] メニュー項目が表示されます。このメニュー項目を選択すると、ローカルディスプレイからリモートホストでの端末セッションが実行されます。(詳細は、ホストカードのアクションを実行するを参照してください)。



