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14.  端末エミュレータの使い方 デフォルトのデスクトップ端末エミュレータ [端末エミュレータ] ウィンドウを閉じるには  戻る   目次   次へ 
   
 

[端末エミュレータ] ウィンドウの使い方

[端末エミュレータ] ウィンドウを使って、他のアプリケーションの起動、UNIX コマンドの入力、ウィンドウ間およびウィンドウ内におけるテキストのコピー&ペーストを実行できます。

[端末エミュレータ] ウィンドウでアプリケーションを起動するには

  • コマンド行プロンプトでコマンドを入力します。

アプリケーションを起動するための一般的な構文は次のとおりです。

application [options] &

application -- アプリケーション名

options -- アプリケーションに渡されるオプション情報のリスト

& -- アプリケーションが、バックグラウンドで実行中であることを示します。つまり、アプリケーションが実行中でも、[端末エミュレータ] ウィンドウを継続して使用できます。

各アプリケーションで使用するコマンドやオプションを見つけるには、各アプリケーションのマニュアル・ページやマニュアルなどを参照してください。

たとえば、コマンド行からデジタル・クロックを起動するには、次のコマンドを入力します。

xclock -digital &

コマンドを入力するには

  • コマンドを入力して、[Return] キーを押します。

現在のディレクトリにあるファイルのリストを表示するには、次のように入力します。

ls 

現在のディレクトリにあるファイルのリストを表示して、デフォルト・プリンタに印刷するには、次のように入力します。

ls | lp

テキストをコピー&ペーストするには

  1. マウス・ボタン 1 を使用して、移動するテキスト上でドラッグします。

    テキストが強調表示されます。

  2. 希望のテキストすべてを強調表示した後で、マウス・ボタン 1 を離します。

    強調表示されたテキストが、内部クリップボードにコピーされます。元のソースからテキストは削除されません。

  3. テキストを挿入する場所で、マウス・ボタン 2 をクリックします。

    クリップボードの内容のコピーが、指定した位置にペーストされます。上記の手順を繰り返すと、追加コピーを作成できます。

ウィンドウの内容をサイズ変更するには

[端末エミュレータ] ウィンドウのサイズを変更する場合、ウィンドウ内で実行中のアプリケーションは、サイズ変更について認識しません。次の手順で、アプリケーションの出力をサイズ変更します。

  • ウィンドウの内容をサイズ変更するには、コマンド行プロンプトに次のように入力します。

       eval `resize` 

    サイズ変更部分の前後は、二重引用符ではなくバック・クォート (`) で囲まれます。

別のシステム上での dtterm の実行

次のコマンドを使って、別のシステムで dtterm 端末エミュレータ (以降 dtterm とします) を実行できます。

  • -display オプション

  • rlogin コマンド

  • remsh コマンド

  • アドレス・マネージャの [端末エミュレータ] メニュー (アドレス・マネージャ上でリモートホストが表示されている場合)

-display オプションの使い方

-display host:display[.screen]

host -- ネットワーク上で有効なシステム名

display -- ホスト上のディスプレイの番号

screen -- (省略可能) ディスプレイ内の画面。デフォルトは 0 (ゼロ) です。

env を入力して DISPLAY 行を検索して、これらの値を見つけることができます。dtterm はシステム上で実行中ですが、ウィンドウは別のシステムで表示されます。

たとえば、次のコマンドは hpcvxdm という名前のホスト・コンピュータで、dtterm ウィンドウを表示します。

dtterm -display hpcvxdm:0 &

rlogin の使い方

既存の dtterm ウィンドウで、rlogin を使用してリモート・ホストにログインできます。ウィンドウがリモート・ホストに対して端末として動作する場合は、アプリケーションを実行し、自分のシステムに表示を転送できます。

たとえば、次のコマンドは there という名前のシステムにログインして、クライアント xload を実行し、表示を元のシステムに転送します。元のシステム名は here とします。

rlogin there
xload -display here:0

remsh の使い方

remsh コマンドは、リモート・ホスト上のシェルを起動してクライアント (そのホスト上で端末エミュレータを起動することもあります) を実行し、元の自分のシステムに表示を転送します。

このコマンドは次のような構文で実行します。

remsh remote -n client -display system:display[.screen]

remote -- リモート・ホスト名

client -- リモート・ホスト上で実行するプログラム

system:display[.screen] -- 結果が表示されるホストとディスプレイ

remsh コマンドは、多くの場合、他のホストへアクセスするためにメニューをカスタマイズするときに使用します。

たとえば、次のコマンドは、there という名前のリモート・ホスト上で xload を実行し、出力をシステム here に転送します。

remsh there -n /usr/bin/X11/xload -display here:0.0 &

アドレス・マネージャの [端末エミュレータ] メニュー項目の使い方

[検索] メニューの [Hosts] を選択すると、アドレス・マネージャ (詳細は、第 18 章「アドレス・マネージャの使い方」を参照) は選択したホストの詳細を表示します。

リモートホストの詳細がスクロール区画に表示されると、[アクション] メニューに [端末エミュレータ] メニュー項目が表示されます。このメニュー項目を選択すると、ローカルディスプレイからリモートホストでの端末セッションが実行されます。(詳細は、ホストカードのアクションを実行するを参照してください)。

 
 
 
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