サーバー/クライアント間のパケットを確認する方法
snoop を実行するシステムから、クライアントまたはサーバーのいずれかに接続されたハブを外します。
この第 3 のシステム (snoop システム) はすべてのトラフィックを監視するので、snoop のトレースには実際のネットワーク上の状態が反映されます。
スーパーユーザーになります。
コマンド行で snoop にオプションを指定して実行し、結果をファイルに保存します。
結果の検査と解釈を行います。
snoop 取り込みファイルの詳細については、RFC 1761 を参照してください。
頻繁かつ定期的に snoop を使用して、システムが正常に動作している場合の状態を把握してください。最近の白書や RFC を参照したり、NFS や YP といった特定分野の専門家からアドバイスを受けたりするのも、パケットの分析に役立ちます。snoop とそのオプションの使用法については、snoop(1M) のマニュアルページを参照してください。
ルーティング情報の表示
traceroute ユーティリティは、IP パケットが特定のインターネットホストに至るまでのルートを追跡する際に使用します。traceroute ユーティリティは、IP プロトコルの ttl (time to live) フィールドを利用して、経路に沿った各ゲートウェイからの ICMP TIME_EXCEEDED 応答の受信を試みます。また、宛先ホストからの PORT_UNREACHABLE (または、ECHO_REPLY) の受信も試みます。traceroute ユーティリティは、ttl を 1 にして探査の送信を開始し、目的のホストが見つかるか、最大数の中間ホストを通過するまで、ttl を 1 ずつ増加します。
traceroute ユーティリティは、ルーティングの誤設定やルーティング経路の障害を判定する場合に特に役立ちます。特定のホストが到達不可能な場合には、traceroute ユーティリティ を使用して、パケットがどの経路をたどって目的のホストに到達し、どこで障害が起きる可能性があるかを調べることができます。
また、traceroute ユーティリティは、経路に沿った各ゲートウェイの宛先ホストとの間の往復時間も表示します。この情報は、2 つのホスト間のどこでトラフィックが遅くなっているかを分析する際に利用することができます。
traceroute ユーティリティの実行方法
traceroute ユーティリティの詳細については、traceroute(1M) のマニュアルページを参照してください。
例: traceroute ユーティリティ
以下の traceroute コマンドの例では、パケットがホスト istanbul から ホスト sanfrancisco までにたどる 7 つの経路と、パケットが各経路を通過する時間が表示されています。
istanbul% traceroute sanfrancisco traceroute: Warning: Multiple interfaces found; using 172.31.86.247 @ le0 traceroute to sanfrancisco (172.29.64.39), 30 hops max, 40 byte packets 1 frbldg7c-86 (172.31.86.1) 1.516 ms 1.283 ms 1.362 ms 2 bldg1a-001 (172.31.1.211) 2.277 ms 1.773 ms 2.186 ms 3 bldg4-bldg1 (172.30.4.42) 1.978 ms 1.986 ms 13.996 ms 4 bldg6-bldg4 (172.30.4.49) 2.655 ms 3.042 ms 2.344 ms 5 ferbldg11a-001 (172.29.1.236) 2.636 ms 3.432 ms 3.830 ms 6 frbldg12b-153 (172.29.153.72) 3.452 ms 3.146 ms 2.962 ms 7 sanfrancisco (172.29.64.39) 3.430 ms 3.312 ms 3.451 ms |