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ボリュームのトラブルシューティング

ボリューム状態(Volume State)は、ボリュームの現在の状況を示します。ボリューム状態は、グリッドの状態カラムと「ボリューム属性(Volume Properties)」ウィンドウに表示されます。ボリュームが異常な場合は、ボリューム上に警告アイコンが表示され、ボリュームは「警告モニター(Alert Monitor)」ウィンドウに表示されます。異常状態は、次のとおりです。

ボリューム状態: 正常(Healthy)

ボリュームはアクセス可能で、既知の問題はありません。これは正常なボリューム状態です。ユーザー アクションは必要ありません。

ボリューム状態: 停止(Stopped)

ボリュームは無効になっており、使用できません。

  • ボリュームを使用可能な状態に戻すには、ボリュームを起動します。

ボリューム状態: 未初期化(Uninitialized)

ボリュームは有効になっていますが、初期化されていません。この状態がボリュームの作成中に表示された場合は、ユーザー アクションは必要ありません。

  • ボリュームを使用可能な状態にするには、ボリュームを起動します。

ボリューム状態: 縮退(Degraded)

ボリュームは縮退モードになっています。この状態は通常、1 つ以上のサブディスクが使用不可能になっており、読取り要求に応答するためにデータの復元が必要な場合に発生します。下位のディスク全体に障害が発生しているか、ディスク側で I/O エラーが発生している可能性があります。あるいは、下位のディスクが切断されています。

  • 物理ディスクの電源がオンになっていること、プラグが接続されていること、そしてコンピュータに接続されていることを確認します。ディスク、コントローラまたはケーブルに何らかの問題がある場合は、その問題を修復します。システムのディスクを走査して(「再走査(Rescan)」)、新しく接続されたハードウェアがすべて VxVM で認識されていることを確認します。
  • ボリュームを正常な状態に戻すには、ボリュームのリカバリを実行します。
  • ディスクの一部または全体に障害が発生した場合は、ディスクを交換するか、または影響を受けたサブディスクを別のディスクに移動します。

ボリューム状態: 障害(Failed)

ボリュームは使用できません。この状態は通常、二重のディスク障害がある(すなわち、同じストライプ内の 2 つのサブディスク、またはストライプ内のパリティと 1 つのサブディスクが破損しているかアクセス不能になっている)場合に発生します。下位のディスクに障害が発生しているか、アクセス不能になっている可能性があります。

  • 物理ディスクの電源がオンになっていること、プラグが接続されていること、そしてコンピュータに接続されていることを確認します。ディスク、コントローラまたはケーブルに何らかの問題がある場合は、その問題を修復します。システムのディスクを走査して(「再走査(Rescan)」)、新しく接続されたハードウェアがすべて VxVM で認識されていることを確認します。
  • 次のコマンドを実行して、ディスクをディスク グループに再接続します。

        # /etc/vx/bin/vxreattach [device_name]
    ボリュームを正常な状態に戻すには、ボリュームのリカバリを実行します。
  • ボリュームを構成するディスクのうち 2 台に障害が発生している場合、RAID 5 ボリュームのデータは使用できません。障害が発生したディスクを交換してから、次のコマンドを実行してボリュームを再起動します。

  •     # vxvol -f start volume_name
    バックアップからボリュームを復元します。
    この問題が再発しないようにするには、RAID 5 ボリュームのログを有効化する必要があります。

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