クラスタ、インスタンス、ロードバランサ、およびセッション
Application Server でのクラスタ、サーバーインスタンス、ロードバランサ、およびセッションの関係は次のとおりです。
- サーバーインスタンスは、クラスタの一部である必要はありません。ただし、クラスタの一部でないインスタンスは、1 つのインスタンスから別のインスタンスへとセッション状態を移すことによって得られる高可用性を利用することはできません。
- クラスタ内のサーバーインスタンスは、別のマシンまたは同じマシンでホストされます。すなわち、異なるマシンにまたがるサーバーインスタンスを 1 つのクラスタにグループ化できます。
- 特定のロードバランサは、複数のクラスタにあるサーバーインスタンスに要求を転送できます。ロードバランサのこの機能を使って、サービスを中断することなく、オンラインアップグレードを実行できます。詳細については、「複数のクラスタを使用してのサービス中断のないオンラインアップグレードサービス」を参照してください。
- 単一のクラスタは、複数のロードバランサから要求を受信できます。クラスタが、2 つ以上のロードバランサからサービスを受ける場合、各ロードバランサで、まったく同一に、クラスタを設定する必要があります。
- 各セッションは、特定のクラスタに関連づけられます。これが意味することは、1 つのアプリケーションは、複数のクラスタに配備できますが、セッションは同じクラスタ内のサーバーインスタンスに対してのみフェイルオーバーされるということです。
- Application Server は、HTTP セッションとステートフルセッション Bean (SFSB) セッションに対するフェイルオーバーをサポートします。HTTP セッション内に保存される特定の J2EE オブジェクト参照のフェイルオーバーもサポートします。
したがってクラスタは、そのクラスタ内のサーバーインスタンスがフェイルオーバーしたときには、安全境界として機能します。ロードバランサを使って、サービスを停止することなく、Application Server 内のコンポーネントをアップグレードすることができます。詳細については、「複数のクラスタを使用してのサービス中断のないオンラインアップグレードサービス」を参照してください。
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