J2EE テクノロジのトランザクション
J2EE テクノロジのトランザクション処理には、次の 5 つの関係要素が含まれます。
- トランザクションマネージャ
- アプリケーションサーバー
- リソースマネージャ
- リソースアダプタ
- ユーザーアプリケーション
これらの各エンティティは、次に説明する API や機能を実装することにより、信頼性のあるトランザクション処理を実現しています。
- トランザクションマネージャは、トランザクション境界、トランザクションリソース管理、同期化、およびトランザクションコンテキスト伝達のサポートに必要なサービスと管理機能を提供します。
- アプリケーションサーバーは、トランザクション状態管理を含むアプリケーションランタイム環境のサポートに必要なインフラストラクチャを提供します。
- リソースマネージャは、リソースアダプタを介して、リソースへのアプリケーションアクセスを提供します。トランザクションリソースインタフェースによって実装された分散トランザクション内のリソースマネージャの関係要素が動作します。トランザクションマネージャは、トランザクションリソースインタフェースを使用して、トランザクションの関連付け、トランザクションの完了、およびリカバリと通信します。このようなリソースマネージャの例としては、リレーショナルデータベースサーバーがあります。
- リソースアダプタはシステムレベルのソフトウェアライブラリで、リソースマネージャへ接続するためにアプリケーションサーバーまたはクライアントが使用します。通常、リソースアダプタはリソースマネージャに固有です。リソースアダプタはライブラリとして使用可能で、クライアントのアドレス空間内で使用されます。このようなリソースアダプタの例としては、JDBC ドライバがあります。
- アプリケーションサーバー環境で動作するように開発されたトランザクションユーザーアプリケーションは、JNDI を使用してトランザクションデータソースおよびトランザクションマネージャ (オプション) を検索します。このアプリケーションは、Enterprise JavaBeans の宣言によるトランザクション属性、または明示的なプログラムによるトランザクション境界を使用します。
関連項目
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