Web コンテナレベルの可用性の設定

個別の Web アプリケーションの可用性を有効にする、または可用性設定をオーバーライドするには、sun-web.xml ファイルの設定を使用します。詳細については、『Developer's Guide』を参照してください。

管理コンソールを使用して、Web コンテナの可用性を有効または無効にするには、次の手順に従います。

  1. 「Web コンテナの可用性」タブを選択して、「可用性サービス」ボックスにチェックマークを付けます。無効にするには、このボックスのチェックマークを外します。次のオプション設定を変更することもできます。
  2. 「Web コンテナの可用性」ページの下部にある「プロパティを追加」をクリックして、Web コンテナの可用性プロパティを設定できます。設定可能なプロパティを次の表に示します。
  3. 表 28 Web コンテナの可用性プロパティ 

    プロパティ

    デフォルト

    説明

    reapIntervalSeconds

    60

    有効期限が切れたセッションをチェックする間隔を秒数で指定します。maxSessions を超過するとセッションが非活性化します。

    持続性の頻度が time-based に設定されている場合、この間隔でアクティブセッションが格納されます。

    データ不一致防止のために、この値をセッションデータを変更する頻度以下に設定する必要があります。たとえば、頻繁にアクセスする Web サイトのヒットカウンタサーブレットに対して、この値をできるだけ低く (1 秒) 設定する必要があります。そうでない場合、サーバーを再起動するたびに直前のヒットが多少失われる可能性があります。

    持続性のタイプが file または ha の場合にのみ適用できます。

    maxSessions

    -1

    キャッシュに格納できるセッションの最大数、または -1 (無制限の場合) を指定します。このプロパティの指定後、新しいセッションを作成しようとすると IllegalStateException がスローされます。

    セッションマネージャは、セッションがこの最大値に到達したときに持続的ストアに非活性化します。

    持続性のタイプが file または ha の場合にのみ適用できます。

    sessionFilename

    none (再起動を通じて状態は保持されない)

    状態の保持が可能の場合、アプリケーションの再起動間でセッション状態が保持されるディレクトリへの絶対パスまたは相対パスを指定します。相対パスとは、この Web アプリケーションの一時ディレクトリに対して相対的なパスのことを言います。

    持続性のタイプが memory の場合にのみ適用可能です。

    directory

    domain_dir/generated/jsp/j2ee-apps/appname/appname_war

    個々のセッションファイルが書き込まれるディレクトリの絶対または相対パス名を指定します。相対パスとは、この Web アプリケーションの一時作業ディレクトリに対して相対的なパスのことを言います。

    持続性のタイプが file の場合にのみ適用可能です。

    timeoutSeconds

    600

    Web モジュールに作成したすべてのセッションのデフォルトの最大非アクティブ間隔を秒単位で指定します。0 以下に設定した場合、Web モジュールのセッションは期限切れになることはありません。

    session-timeout 要素を web.xml ファイルに指定した場合、session-timeout 値は timeoutSeconds 値をオーバーライドします。session-timeout および timeoutSeconds のどちらも指定しない場合、デフォルトの timeoutSeconds が使用されます。

    web.xmlsession-timeout 要素は、秒単位ではなく分単位で指定することに注意してください。

    持続性のタイプが file または ha の場合にのみ適用できます。

  4. 「保存」ボタンをクリックします。
  5. 「インスタンス」ノードを開きます。
  6. サーバーインスタンスを選択します。
  7. 「サーバーインスタンス」ページに移動します。
  8. サーバーを再起動します。

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