複数のクラスタを使用してのサービス中断のないオンラインアップグレードサービス

ロードバランサと複数のクラスタを使用して、サービスを停止することなく、Application Server 内のコンポーネントをアップグレードできます。たとえば、コンポーネントとして、JVM、Application Server、または Web アプリケーションが可能です。

このタスクを実行するには、次を実行します。

  1. クラスタの「一般情報」ページで「クラスタの停止」ボタンを使って、クラスタの 1 つを停止します。
  2. そのクラスタでコンポーネントをアップグレードします。
  3. クラスタの「一般情報」ページで「クラスタの開始」ボタンを使って、クラスタを開始します。
  4. ほかのクラスタで、1つずつプロセスを繰り返します。

1 つのクラスタ内のセッションは、別のクラスタ内のセッションにフェイルオーバーしないので、1 つのバージョンのコンポーネントフェイルオーバーを実行しているサーバーインスタンスから、異なるバージョンのコンポーネントを実行している (別のクラスタ内の) 別のサーバーインスタンスへのセッションフェイルオーバーによって、バージョンミスマッチが発生するリスクはありません。クラスタは、そのクラスタ内のサーバーインスタンスがフェイルオーバーしたときには、安全境界としてこのように機能します。


このアプローチは、次のケースでは利用できません。

  • 高可用性データベース (HADB) のスキーマを変更する場合。詳細については、「HADB Server のアーキテクチャ」を参照してください。
  • アプリケーションデータベーススキーマに対する変更を含むアプリケーションアップグレードを実行する場合。


警告

クラスタ内のすべてのサーバーインスタンスは一緒にアップグレードします。そうでないと、1 つのインスタンスから、異なるバージョンのコンポーネントを実行するインスタンスへフェイルオーバーするセッションによって、バージョンミスマッチが発生するリスクがあります。


関連項目


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