Application Server の詳細設定

Application Server の詳細設定では、アプリケーションを配備するための一般プロパティを設定できます。これらのプロパティにより、配備されているアプリケーションに加えられた変更の検出や、変更されたクラスの再読み込みを確実に実行し、監視できます。

アプリケーション設定の実行

動的再読み込みを有効にすると、サーバーは配備されたアプリケーションのファイル内の変更を周期的にチェックし、変更のあるアプリケーションを自動的に再読み込みします。動的再読み込みは、変更したコードをすぐにテストできるため、開発環境で役に立ちます。しかし、本稼働環境では、動的再読み込みはパフォーマンスを低下させる可能性があります。

「アプリケーション設定」ページから動的再読み込みを設定するには、次を設定します。

自動配備の設定

自動配備機能を使うと、事前にパッケージされたアプリケーションやモジュールは install_dir/domains/domain_dir/autodeploy ディレクトリにコピーすることで配備できます。

たとえば、hello.war という名前のファイルを install_dir/domains/domain1/autodeploy ディレクトリにコピーします。アプリケーションの配備を取り消すには、autodeploy ディレクトリから hello.war ファイルを削除します。

「アプリケーション設定」ページから自動配備設定を実行するには、次のようにします。

  1. 「有効」チェックボックスを選択または選択解除して、自動配備を有効または無効にします。
  2. 「自動配備のポーリング間隔」フィールドで、アプリケーションやモジュールファイルの自動配備ディレクトリをサーバーが確認する頻度を指定します。ポーリング間隔を変更しても、アプリケーションやモジュールの配備にかかる時間には影響ありません。
  3. 自動配備ディレクトリでアプリケーションを構築したディレクトリを指定してあれば、ファイルをデフォルトの自動配備ディレクトリにコピーする必要はありません。
  4. デフォルトは、サーバーインスタンスのルートディレクトリにある autodeploy というディレクトリです。

  5. 配備の前にベリファイアを実行するには、「ベリファイアの有効化」チェックボックスにチェックマークを付けます。ベリファイアはファイルの構造とコンテンツを調べます。大きなアプリケーションの検証は時間がかかる可能性があります。
  6. JSP ページを事前にコンパイルするには、「JSP」チェックボックスにチェックマークを付けます。このチェックボックスを選択しない場合、JSP ページは最初のアクセスの実行時にコンパイルされます。コンパイルは時間がかかる可能性があるので、本稼働環境ではこのチェックボックスにチェックマークを付けてください。

追加のプロパティの設定

「プロパティを追加」ボタンをクリックして、追加の設定を指定します。

ドメイン属性の設定

次のドメイン属性プロパティが利用可能です。

表 2 ドメイン属性値

プロパティ

定義

com.sun.aas.installRoot

アプリケーションサーバーがインストールされているディレクトリ

com.sun.aas.instanceRoot

サーバーインスタンス用のトップレベルディレクトリ

com.sun.aas.hostName

ホスト (マシン) の名前

com.sun.aas.javaRoot

.J2SE インストールディレクトリ

com.sun.aas.imqLib

Sun Java System Message Queue のライブラリディレクトリ

com.sun.aas.configName

サーバーインスタンスによって使用されている設定の名前

com.sun.aas.instanceName

サーバーインスタンスの名前。このプロパティは default-config には利用できませんが、カスタマイズされた設定には使用できます。

com.sun.aas.clusterName

クラスタの名前。このプロパティは、クラスタ化されたサーバーインスタンスにのみ設定されます。このプロパティは default-config には利用できませんが、カスタマイズされた設定には使用できます。

com.sun.aas.domainName

ドメインの名前。このプロパティは default-config には利用できませんが、カスタマイズされた設定には使用できます。

関連項目


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