資源制御

資源制御には、システム資源に対する制限の仕組みを設定します。 プロセス、タスク、およびプロジェクトによって消費される特定のシステム資源について、その量を制限することができます。

資源管理機能を使用して、利用可能なシステム資源をアプリケーションが使用する方法を制御できます。 次のことができます。

資源管理機能を使用して、システム上のさまざまなアプリケーションによって生成される負荷を個別に管理できます。 次のことができます。

資源管理機能を使用するシステム構成を実装するには、project データベースまたはネームサービスのプロジェクトテーブルの各プロジェクト項目に資源制御属性を設定します。

利用可能な資源制御

このリリースで利用できる標準の資源制御について、次の表で説明します。

この表では、各制御によって制限される資源について説明し、その資源のプロジェクトデータベースで使用されるデフォルトの単位を示します。 デフォルトの単位には 2 つの種類があります。 数量は制限される量を表し、インデックスは最大有効識別子を表します。 つまり、project.cpu-shares はプロジェクトに許可される共有の数を表し、process.max-file-descriptoropen(2) システムコールでプロセスに割り当てることができる最大ファイル番号を表します。

制御名

説明

デフォルト単位


project.cpu-shares


このプロジェクトで FSS (fair share scheduler) を使用するときに許可される CPU 共有の数


数 (共有)


task.max-cpu-time


このタスクのプロセスに利用できる最大 CPU 時間


時間 (ミリ秒)


task.max-lwps


このタスクのプロセスに同時に利用できる最大 LWP 数


数 (LWP)


process.max-cpu-time


このプロセスに利用できる最大 CPU 時間


時間 (ミリ秒)


process.max-file-descriptor


このプロセスに利用できる最大ファイル記述子インデックス


インデックス (最大ファイル記述子)


process.max-file-size


このプロセスの書き込みに利用できる最大ファイルオフセット


サイズ (バイト)


process.max-core-size


このプロセスで生成されるコアファイルの最大サイズ


サイズ (バイト)


process.max-data-size


このプロセスに利用できる最大ヒープメモリー


サイズ (バイト)


process.max-stack-size


このプロセスに利用できる最大スタックメモリーセグメント


サイズ (バイト)


process.max-address-space


このプロセスに利用できるアドレス空間の最大量 (各セグメントサイズの合計)


サイズ (バイト)

資源制御値に基づく動作

資源制御に設定されたしきい値ごとに、1 つまたは複数の動作を関連付けることができます。

資源制御では、次のシグナルを利用できます。

詳細は、『System Administration Guide: Resource Management and Network Services』を参照してください。