プロジェクトマネージャについて
強力なコンピューティング資源は、通常は集中管理され共用されているので、多くの場合、それらの資源の使用量を計算する必要があります。プロジェクトマネージャを使用すると、ファイル環境の /etc/projects データベース、または NIS や LDAP 環境のプロジェクトテーブルによって、システム資源の使用量を追跡して管理することができます。プロジェクトデータベースまたはプロジェクトテーブルは、1 つのプロジェクトまたは一連のプロジェクトに対するユーザー、グループ、および役割のアクセスを管理します。
プロジェクトマネージャを使用すると、プロジェクトの追加、変更、削除、および表示を行うことができます。
概念
プロジェクトマネージャでは、次に示す概念が採用されています。
- ユーザー、グループ、役割 - ユーザー、グループ、または役割は、プロセスを所有できます。ユーザー、グループ、および役割の詳細は、Solaris 管理コンソールの「ヘルプ」メニューからユーザーツールのヘルプを参照してください。 注: 「ヘルプ」メニューからユーザーツールのヘルプを参照するには、ユーザーツールを開く必要があります。
- プロセス - ホストで稼働する SolarisTM プロセス。プロセスは、システム資源を消費します。
- ホスト - CPU 資源およびメモリー資源を提供してプロセスを実行するローカルマシンまたはネームサービス
- タスク - 独立した関連プロセス群。プロセスを呼び出すと、各プロセスに固有のタスク識別子 (タスク ID) が関連付けられます。関連するすべての子プロセスにも、このタスク ID が関連付けられます。
- プロジェクト - ユーザー、グループ、または役割に関連付けられたタスクの集まり。ログイン時に、ユーザー、グループ、または役割の「デフォルトプロジェクト」が、そのユーザー、グループ、または役割に関連付けられます。プロジェクトを実行するには、そのプロジェクトにユーザー、グループ、または役割が関連付けられている必要があります。
- プロジェクト ID - プロジェクトに割り当てられた一意の番号
- プロジェクトデータベース - 特定のホストに関するすべてのプロジェクトが収められた /etc/projects ファイル、NIS プロジェクトテーブル、または LDAP プロジェクトテーブル