監視サイクルについて
エージェントの実行は、各サーバー上の cron
デーモンによって制御されます。監視サイクルの主なステップは次のとおりです。
- エージェントがアイドル状態であることを確認します。
- エージェントの以前の実行が終了していない場合は終了させます。実行できる監視エージェントのインスタンスは、つねに 1 つだけです。
- 計測レポートの生成と健全性関連イベントの生成に使用する適切なデバイスモジュールをすべて読み込み、実行します。
- システムは、デバイスについて関連するすべての情報を検索して計測レポートを生成し、情報を保存します。次に、レポートデータと以前のレポートを比較し、相違点を評価して、健全性関連イベントを生成する必要があるかどうかを判断します。
- イベントは、ログファイルで検出された情報から作成される場合もあります。たとえば、すべてのエラーと警告は、詳細な分析なしにログイベントに変換されます。大部分のイベントは、ソフトウェアにおけるルールまたはポリシーに基づいて問題の存在が確定した時点で生成されますが、ストレージアレイが
syslog
ファイルで問題を示した場合は、即座にイベントが生成されます。
- イベントがスレーブエージェントによって生成された場合は、生成された健全性関連イベントをすべてマスターエージェントに送信し、イベントがマスターエージェントによって生成される場合は、関係する対象すべてにイベントを送信します。
- マスターエージェントはそれ自身のイベントを生成し、スレーブからのイベントも収集します。イベントは、配信される前にマスターエージェントによって集約されることもあります。
- 注 : 集約済みイベントと保守担当者が対策を講じることを必要とするイベント (対処可能なイベント) は、アラームとも呼ばれます。
- 次回の比較のために、計測レポートを保存します。
- イベントログは、ユーザーインタフェースの「管理」タブから開くことができます。ソフトウェアは、必要な統計情報を使用してデータベースを更新します。一部のイベントでは、イベントが生成される前に特定のしきい値に達することが必要です。たとえば、スイッチポートの巡回冗長検査 (CRC) カウントが 1 上がっても、一定のしきい値に達しなければイベントは生成されません。
- Sun Storage Automated Diagnostic Environment の監視ソフトウェアおよび診断ソフトウェアでは、同じデバイスの同じコンポーネントについて複数の電子メールが生成されないようにするため、電子メールのしきい値がサポートされています。指定された時間枠の中ですでに送信されたイベント数を追跡することで、電子メールアラームの重複を防ぐことができます。電子メール以外の通知の受け取りでは、この機能はサポートされません。
- 関連する対象に、イベントまたはアラームを送信します。
- イベントが送信されるのは、通知を設定されている受信者だけです。各受信者に直接関係のあるイベントだけが送信されるように、イベントをタイプによるフィルタで選別できます。
- 注 : 有効になっている場合、電子メールプロバイダと NSCC (Network Storage Command Center) は、すべてのイベントの通知を受け取ります。
関連項目