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Sun Java(TM) System Directory Server オンラインヘルプ



連鎖サフィックス設定の「制限と制御」タブ

連鎖サフィックスで要求を処理する場合、サーバーは連鎖サーバーとの間で接続を確立し、バインドする必要があります。次に、サーバーは自身の要求を連鎖サーバーに送信します。この処理は、パフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。サーバーと連鎖サーバーとの相互作用を設定するには、このタブの設定を使用します。

クライアント応答の制御

次のオプションでは、連鎖サフィックスに関連するクライアントアプリケーション要求にサーバーがどのように応答するかを指定します。

範囲検索でリフェラルを返す: 連鎖サフィックスでの範囲検索に対してリフェラルを返すには、このチェックボックスを選択します。クライアントが連鎖サーバーで直接検索を行うことができるようにリフェラルを返すと、効率が上がる反面、透過性は低くなります。リフェラルを返すように設定するには、このサフィックスの「設定」タブを使用します。

このチェックボックスを選択しない場合、連鎖サフィックスでの全体検索の結果は 2 回送信されます。最初にこのサーバーに送信され、次にクライアントに送信されます。この場合、連鎖する検索処理のサイズと時間を次のフィールドで制限できます。

サイズ制限: このフィールドでは、連鎖サフィックスでの検索要求に対して返されるエントリの最大数を指定します。有効な値は -1 (制限なし) 〜 2147483647 です。デフォルトのサイズ制限は 2000 エントリです。

制限サイズなし: 連鎖検索により返されるエントリを無制限にするには、このチェックボックスを選択します。サイズ制限を入力するには、このチェックボックスの選択を解除します。

時間制限: このフィールドでは、連鎖サフィックスでの検索時間の制限を秒単位で指定します。時間制限を過ぎると、接続が時間切れになり、要求したクライアントにエラーが返されます。有効な値は -1 (制限なし) 〜 2147483647 です。デフォルト値は 3600 エントリです。

制限時間なし: 連鎖検索の検索時間を無制限にするには、このチェックボックスを選択します。時間制限を入力するには、このチェックボックスの選択を解除します。

カスケード型連鎖

カスケード型連鎖は、連鎖サフィックスがリモートサーバーによって再び連鎖されるときに発生します。カスケード型連鎖を実装する場合、次の制御を使用して動作を設定します。

ローカル ACI を検査する: このチェックボックスを選択すると、カスケード型連鎖に関連するすべての連鎖サフィックス上でローカル ACI を評価できます。連鎖された要求はプロキシ権限を使用してデータにアクセスしますが、カスケード型連鎖では各サーバーが同じユーザーを認識しない場合があります。カスケードになっているすべてのサーバーでユーザーに関する同じ情報を共有する場合は、このチェックボックスを選択します。

最大ホップ: 許可する最大ホップ数、つまりカスケード連鎖の最大リンク数を指定します。要求が同じ連鎖サフィックスの別のリンクに転送されるたびに、ホップカウントが減少します。さらに次の連鎖リンクにアクセスするたびに、カウントが減少します。カウントが 0 になると、連鎖サーバーはループが検出されたと判断し、クライアントアプリケーションに通知します。

有効な値は 0 〜 20 です。デフォルトの最大ホップ値は 10 です。

接続管理

次のフィールドでは、連鎖サフィックスで処理を行うためにサーバーで保持する接続プールを制御します。

最大 LDAP 接続数: サーバーと連鎖サーバーとの間で確立できる LDAP 接続の最大数です。有効な値は 1 〜 50 です。デフォルトは 10 です。

最大 TCP 接続数: サーバーと連鎖サーバーとの間で確立できる TCP 接続の最大数です。有効な値は 0 〜 50 です。デフォルトは 3 です。

接続ごとの最大バインド数: TCP 接続ごとの未処理のバインド処理の最大数を指定します。有効な値は、1 〜 25 です。デフォルトは 10 です。

最大バインド再試行数: サーバーが連鎖サーバーへのバインドに失敗したときに再試行できる回数です。0 を指定すると、サーバーは 1 回だけバインドを試行します。有効な値は 0 〜 10 です。デフォルトは 3 です。

接続ごとの最大操作数: 接続ごとの未処理操作の最大数を指定します。有効な値は、0 〜 50 です。デフォルトは 10 です。

バインドタイムアウト: 連鎖サーバーでのバインドの試行がタイムアウトになるまでの時間を秒単位で指定します。デフォルトは 15 秒です。

バインドタイムアウトなし: サーバーが連鎖サーバーでのバインドを待機する時間を無制限にするには、このチェックボックスを選択します。タイムアウトを入力するには、このチェックボックスの選択を解除します。

中断までのタイムアウト時間: 連鎖サーバーで処理が終了するまで待つ時間を秒単位で指定します。このタイムアウトを過ぎると、サーバーは連鎖された処理を中断します。有効な値は 0 〜 2147483647 秒です。デフォルトは 10 秒です。

中断後タイムアウトなし: 連鎖された処理を無制限に待機するには、このチェックボックスを選択します。連鎖された処理を中断するタイムアウト時間を設定するには、このチェックボックスの選択を解除します。

接続継続時間: サーバーと連鎖サーバーとの間の接続を開いておく時間を秒単位で指定します。複数の処理のために接続を開いておくと、処理は速くなりますが、保留状態の処理が残っていない場合は、接続を閉じる場合よりリソースへの負荷が高くなります。有効な値は 0 (接続をすぐに閉じる) 〜 2147483647 秒です。デフォルトでは、処理のあと、接続はすぐに閉じます。

存続時間無制限: 連鎖サーバーとの接続を常時開いておくには、このチェックボックスを選択します。接続を常時開いておくのは、この連鎖サフィックスでたえず処理を実行する場合か、あるいはほかの処理にリソースを使用しない場合に限ります。接続の時間制限を入力するには、このチェックボックスの選択を解除します。


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