Sun ONE Web Server 6.1 管理者ガイド |
「Servers」タブ
「Servers」タブでは、サーバーの設定を行なったり、Web サイトのファイルにアクセスできるユーザーを制限したり、また、SSL (Secure Sockets Layer) を使用して、SSL対応製品で通信する際のプライバシを確保したりすることができます。「Servers」タブには、次のページがあります。
「Manage Servers」ページ「Manage Servers」ページから、基本的なサーバーの設定を行うことができます。
次の各要素が表示されます。
Select a Server: すべてのサーバーが一覧表示されます。
選択したサーバーについて、次の情報が表示されます。
Hostname: サーバーのホスト名を指定します。
DNS: CGI が要求するリソースの IP アドレスの検索に DNS が有効であるかどうかを表示します。DNS 検索では、リソースが集中して使用されることがあります。その結果、特に、大きな CGI を使用するサーバーの場合、DNS 検索を行うとサーバーのパフォーマンスが低下する場合があります。
User (UNIX/Linux): サーバーの稼動時に使用するユーザー名を指定します。サーバーのユーザーにはシステムリソースへのアクセスを制限する必要があります。この場合には、ユーザー名を nobody として使用することもできます。しかし、システムによっては、nobody は有効なユーザー名ではありません。nobody グループのユーザーに、すべてのファイルへのアクセスを認めたくない場合もあります。nobody を使用しない場合は、adm などの新規の UNIX/Linux ユーザーを作成し、サーバーのユーザーに指定します。
Help: オンラインヘルプを表示します。
「Add Server」ページ「Add Server」ページから、インストールプログラムを使用することなく、システムに複数のサーバーインスタンスをインストールし、各サーバーインスタンスごとに設定ファイルを作成することができます。各サーバーインスタンスは、システムの任意の TCP/IP ポートで稼動できますが、2 つの Web サーバーを同時に同じポートで稼動することはできません。ただし、異なる IP アドレスに応答するようにサーバーを設定している場合は、同一のポート番号を使用することも可能です。
詳細は、「Running Multiple Servers」を参照してください。
次の各要素が表示されます。
Server Name: このサーバーの完全修飾ホスト名を表示します (例: www.mozilla.com)。
Server Port: HTTP 要求に応じるポート番号を指定します。デフォルトは、ポート 80 です。
Server Identifier: このサーバーインスタンスの識別に管理サーバーが使用するサーバー ID を指定します (例: marketing_server)。サーバー ID は、その先頭に数字を使用することはできません。ASCII 文字だけがサポートされています。
Server User (UNIX/Linux): サーバーの稼動時に使用するユーザー名を指定します。サーバーのユーザーにはシステムリソースへのアクセスを制限する必要があります。この場合には、ユーザー名を nobody として使用することもできます。しかし、システムによっては、nobody は有効なユーザー名ではありません。nobody グループのユーザーに、すべてのファイルへのアクセスを認めたくない場合もあります。nobody を使用しない場合は、adm などの新規の UNIX/Linux ユーザーを作成し、サーバーのユーザーに指定します。
Document Root: Web ドキュメントが格納されているサーバー上の場所を、ディレクトリパスで指定します。
Always Attempt to Resolve IP Addresses into Host Names: IP アドレスを対応するホスト名と一致させるかどうかを指定します。サーバーは、クライアントから要求があると、クライアント IP アドレスを取得します。サイトによっては、すべての要求を IP アドレスではなく、取得された DNS 名で記録することを要求する場合があります。ほとんどの場合、サーバーは DNS 名を必要としません。
Attempt to Resolve IP Addresses Only for Access Control and CGI: アクセス制御リスト (ACL) と CGI の使用に際して、IP アドレスを対応するホスト名に一致させるかどうかを指定します。サイトによっては、ACL と CGI で、IP アドレスではなくドメイン名の使用を要求する場合があります。ほとんどの場合、サーバーは DNS 名を必要としません。
Never Attempt to Resolve IP Addresses into Host Names: (デフォルト) IP アドレスと対応するホスト名を一致させないように指定します。
OK: エントリを保存します。
Reset: 変更を取り消して、ページ内の要素を変更前の値に戻します。
Help: オンラインヘルプを表示します。
「Remove Server」ページ「Remove Server」ページでは、サーバーインスタンスをシステムから削除することができます。この処理では、サーバーの設定ファイル、server_root/servertype-id ディレクトリ、およびそのサブディレクトリが削除されます。
詳細は、「Removing a Server」を参照してください。
次の各要素が表示されます。
Select a Server: 削除するサーバーを指定します。サーバーを削除すると、サーバーの設定ファイルはすべて削除されます。
Yes, I Really Do Want to Remove This Server: サーバーを削除するかどうかを確認します。
OK: エントリを保存します。
Reset: 変更を取り消して、ページ内の要素を変更前の値に戻します。
Help: オンラインヘルプを表示します。
「Migrate Server」ページ「Migrate Server」ページでは、Web Server 4.1 または 6.0 のインスタンスを Sun ONE Web Server 6.1 に移行できます。
注
4.1 より前のバージョンの iPlanet Web Server から Sun ONE Web Server 6.1 への直接移行はサポートされていません。まず、旧バージョンのサーバーを iPlanet Web Server 4.1 に移行し、それから Sun ONE Web Server 6.1 に移行します。
注
移行の処理を実行すると、旧バージョン用のサーバーインスタンスは削除されずに残り、6.1 サーバーインスタンスが同じ設定で作成されます。
設定の移行の際には、事前に、旧バージョンのサーバーを停止させておく必要があります。
詳細については、『Sun ONE Web Server 6.1 インストールおよび移行ガイド』で移行に関する情報を参照してください。
次の各要素が表示されます。
Migrate Server
Server Root: サーバースクリプト、アイコン、および設定ファイルのインポート元となるサーバーインスタンスへの、ディレクトリパスを指定します。
Search: サーバールートを入力したあと、「Search」をクリックします。入力したサーバールートで使用可能なサーバーインスタンスが、インストールしたサーバーの下側に表示されます。
Installed Servers
Select a Server to Migrate: 上記で指定したサーバールートにインストールされているサーバーインスタンスがすべて表示されます。「Migrate」をクリックすると、選択したサーバーインスタンスを移行します。
Help: オンラインヘルプを表示します。
「Migration Parameters」ページ「Migration Parameters」ページには、Web Server 4.1 または 6.0 のインスタンスから Sun ONE Web Server 6.1 へ移行するためのパラメータが表示されます。
表示されるパラメータは、移行するサーバーインスタンスの設定に依存します。ページは、次のセクションに分けることができます。
パラメータフィールドに必要な項目を入力したら、「Migrate」をクリックします。
詳細については、『Sun ONE Web Server 6.1 インストールおよび移行ガイド』で移行に関する情報を参照してください。
General Migration Parameters
次のパラメータは、常に表示されます。
Server Name: 新しい Sun ONE Web Server 6.1 インスタンスの名前。デフォルトでは、インスタンスの名前は、移行元のサーバーインスタンスの名前になります。インタンスの名前がすでに 6.1 に存在する場合、インデックスとして番号が名前のうしろに付きます。たとえば、sunone という名前がすでに存在する場合、新しい 6.1 インスタンスの名前は sunone-1 となります。
Run Server As (UNIX/Linux): 新しいサーバーインスタンスを実行する UNIX/Linux のユーザー名。デフォルトは、旧バージョンのサーバーの magnus.conf ファイルで指定されたサーバーインスタンスのユーザー名です。
Document Root
このセクションは、常に表示されます。
Use the same document root as the old server: 旧バージョンで使用していたドキュメントルートを Sun ONE Web Server 6.1 のドキュメントルートとして使用する場合、このラジオボタンを選択します。このオプションを選択すると、旧バージョンのサーバーのドキュメントを、移行サーバーでも表示できます。
Use the new server's document root: 新規サーバーのドキュメントディレクトリに、旧バージョンと異なるものを使用するには、このラジオボタンを選択します。このオプションを選択した場合、旧バージョンのサーバーのドキュメントを新規サーバーから表示するには、新しいドキュメントルートの場所にドキュメントを手動でコピーする必要があります。
Java
Java はデフォルトでは、4.1 と 6.0で有効であり、6.1 では無効となっています。サーブレット、JSP、または Java レルム認証を使用する予定がない場合、Java を有効にすると不必要なパフォーマンスオーバーヘッドの原因になります。
詳細は、「Enabling and Disabling Java」を参照してください。
Web Publishing
Sun ONE Web Server 4.1 から 6.1 に移行する場合、Webパブリッシングは Sun ONE Web Server 6.1 ではサポートされていないが、代わりに WebDAV 機能を利用できることを示すメッセージが表示されます。
WebDAV については、「Web Publishing with WebDAV」を参照してください。
Search
Sun ONE Web Server 6.1 は、旧バージョンのサーバーと異なる検索エンジンを使用しています。したがって、検索コレクションは移行されません。
検索の使用について詳細は、「Using Search」を参照してください。