通知プロバイダについて

Sun StorEdge 6920 システムの診断機能と監視機能では、通知プロバイダを選択できます。通知プロバイダは、システムイベントおよびアラームに関する情報を収集し、指定したしきい値に達したときに通知します。Sun StorEdge 6920 の各通知プロバイダは、異なる通知方式を使用します。GUI または ras_admin CLI を使用して、1 つまたは複数のプロバイダをアクティブにできます。

Sun StorEdge 6920 システムには、以下の通知プロバイダオプションがあります。

ローカル電子メールとリモート電子メール (NSCC)

電子メールプロバイダは、主として、ローカルまたはリモートの管理者にイベント情報を送信する目的で使用されます。複数の電子メールアドレスを使用でき、イベントフィルタを適用できます。電子メールメッセージが生成されると、それらメッセージがイベントの重要度および電子メールアドレス別に集められます。このことは、1 つの電子メールメッセージに同じ重要度の複数のイベントを含むことができることを意味します。主要イベント情報とともに、電子メールメッセージには、関連情報、考えられる原因、推奨する対策などのサービスアドバイザ情報も含まれます。各イベントには、イベントアドバイザデータベースに対するルックアップキーとして使用できるイベントコードも含まれます。

Sun StorEdge Remote Response Service (SSRR)

SSRR サービスは、遠隔からの監視、診断、保守機能を提供します。この機能は、ストレージサービスプロセッサのアクセサリトレイ上のソフトウェアおよびハードウェアによって実現されます。

システムの内蔵モデムを使い、自動的にサンの技術者に警告が送信されるように設定することができ、必要に応じて、FRU 交換を注文することができます。保守契約のレベルによっては、サンの技術者が問題の発生した FRU を交換します。警告を生成するイベントを選択してください。問題を解決するために、サンの技術者がモデムを使ってネットワーク端末コンセントレータ (NTC) にログインし、FRU の交換が必要な場合は、交換品を注文するサービス要求を発信します。

複数の Sun StorEdge 6920 および 6320 システムが存在する環境でも、それらシステムからの警告を集め、専用の 1 本の電話回線を使ってサンに送信することができます。

SSRR は、UNIX を使って通信します。イベントがあると、引数としてイベントを含むファイルを指定した sendToSupport プログラム (/va/remote.support/scripts/sendtosupport) が実行されます。アクション可能イベントとアクション不可イベントの両方が SSRR に送信されます。アクション不可イベントは一括して送信されることがありますが、アクション可能イベントは個別に送信され、音声によって警告するようにマークが付けられます。

SNMP トラップ

SNMP トラップオプションは、監視中に発生したアクション可能なすべてのイベントについて、診断および監視ソフトウェアが外部管理システムにトラップを送信することを可能にします。

警告が発生すると、その警告は SNMP トラップとして SNMP トランスポートに送信されます。SNMP トラップのリスナー側は、診断および監視ソフトウェアに含まれている StorAgent.mib SNMP MIB ファイルを使用して、それらの警告をデコードします。

警告には、以下の情報が含まれています。

アクション可能イベントには SNMP トラップを送信することができます。これらの SNMP トラップは、トラップを受信可能な任意の管理アプリケーションに受信させることができます。

関連項目