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Sun Java(TM) System Directory Proxy Server 5.2 | |
設定エディタの「オブジェクト」ビュー
左側のツリーには、Directory Proxy Server の各基本設定オブジェクトのノードがあります。主ノードの 1 つを展開すると、オブジェクトのサブタイプごとにツリーノードが表示されます。ツリーノードをクリックすると、選択したツリーノードに表示されるすべての現行オブジェクトタイプを含むテーブルが右側に表示されます。オブジェクトテーブルは、その順番に意味があり (ネットワークグループなど)、1 組の上下ボタンによって個々のオブジェクトの優先順位を上げたり下げたりすることができます。
ネットワークグループ : ネットワークグループの各オブジェクトは、特定のクライアントコミュニティを識別し、そのグループに適合するクライアントに適用する制限を指定します。
上 (ネットワークグループのみ) : 現在選択されているネットワークグループの優先順位を上げます。Directory Proxy Server がクライアント接続を受信すると、優先順位の高い (テーブルの一番上にある) ネットワークグループが優先順位の低いネットワークグループよりも先にメンバーシップの評価を受けます。優先順位の高いグループには特定のネットワークバインディング条件が必要であるのに対し、優先順位の低いグループには一般的なネットワークバインディング条件が必要です。
下 (ネットワークグループのみ) : 現在選択されているネットワークグループの優先順位を下げます。Directory Proxy Server がクライアント接続を受信すると、優先順位の低い (テーブルの一番下にある) ネットワークグループが優先順位の高いネットワークグループよりも後にメンバーシップの評価を受けます。優先順位の高いグループには特定のネットワークバインディング条件が必要であるのに対し、優先順位の低いグループには一般的なネットワークバインディング条件が必要です。
イベント : イベントオブジェクトは、事前に定義した状態のときに発生する条件を指定します。条件はある特定のイベントに結び付けることができ、そのイベントに対して条件が満たされると、Directory Proxy Server によって特定の処理が実行されます。現在定義されているイベントは次のとおりです。
バインド : クライアントがバインド操作を正常に完了したときに発生します。
SSL 確立 : クライアントが SSL セッションを正常に確立したときに発生します。このイベントは条件に関連付けられることはなく、常にその一連の処理を実行します。
アクション : アクションは、イベントが発生したときに実行する処理を指定します。現在定義されている処理は次のとおりです。
グループ変更 : クライアントが変更できるグループを指定します。変更を行うには、クライアントは各グループに関連付けられた DN 式に一致する必要があります。
プロパティ : 各グループオブジェクトには、プロパティオブジェクトによって定義された 1 組のプロパティを含めることができます。これらのプロパティオブジェクトは、クライアントに対する特殊な制限を記述します。現在定義されているプロパティは次のとおりです。
属性名変更 : クライアントの照会とサーバーの結果に含まれる属性の名前を変更します。
禁止エントリ : 非表示にするエントリまたはそのエントリに含まれる属性のリストを指定します。
LDAP サーバー : バックエンドの LDAP サーバーを定義します。DNS の検索のオーバーヘッドを減らすため、Directory Proxy Server は LDAP サーバーホストの DNS エントリをキャッシュに書き込みます。したがって、バックエンドサーバーの IP アドレスが変わった場合は、Directory Proxy Server を再起動する必要があります。
ロードバランス : 複数の LDAP サーバー間でロードバランスを行うように Directory Proxy Server に指示します。「ロードバランス」を使ってこのプロパティをグループに含めることも、グループで「LDAP サーバー」を指定することもできますが、両方を行うことはできません。このプロパティには LDAP サーバーを 1 つ以上指定する必要があります。パーセント部分には、そのサーバーが処理する接続の総数の割合を指定します。指定したそれぞれのサーバーのすべてのパーセントの合計は 100 になります。0 (ゼロ) パーセントのサーバーは、フェイルオーバサーバーとしてのみ使用されます。
検索のサイズ制限 : 検索ベースおよび検索の適用範囲に基づいてサイズ制限を適用します。このプロパティオブジェクトのエントリに指定した検索ベースおよび検索範囲のどちらも所定の検索と一致しない場合、サイズ制限はデフォルトで、グループの最大結果サイズの値になります。
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