作成するボリュームの種類を選択します。ボリュームとは、システムが単一の論理デバイスとして認識する物理スライスのグループのことで、メタデバイスとも呼ばれます。次の種類から選択できます。
RAID 0 (連結)
連結により、複数の物理デバイスが各デバイスの総計と同じサイズのボリュームにまとめられます。大きな物理ボリュームにする場合は連結を使用しますが、データの安全性が高まるわけではありません。連結は物理デバイスで構成されます。
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RAID 0 (ストライプ)
ストライプにより、複数の物理デバイスが各デバイスの総計と同じサイズのボリュームにまとめられ、データが物理ボリューム全体に平均的に分散されて保存されます。大きな物理ボリュームにし、全体的なディスクアクセスを高速化する場合はストライプを使用しますが、データの安全性が高まるわけではありません。ストライプは物理デバイスで構成されます。
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RAID 1 (ミラー)
ミラーにより、複数のコピーを保持してデータを複製します。ミラーは、サブミラーと呼ばれる 1 つまたは複数の簡易ボリューム (連結、ストライプ、連結ストライプ) で構成されています。ミラーにより物理ディスク障害から保護されますが、少なくともトランザクションボリュームの 2 倍の物理ディスク容量が必要です。たとえば、1T バイトをミラー化するには複数の 1T バイトのデバイスが必要です。ミラーは物理デバイスや、連結、ストライプ、連結ストライプなどのボリュームで構成されます。
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RAID 5
RAID5 デバイスはパリティ情報を使ってデータを複製します。データが消失した場合は、利用可能なデータとパリティ情報を使って消失したデータを再作成できる。RAID5 ボリュームはスライスで構成されています。パリティ情報にはスライス 1 つ分の領域が割り当てられますが、RAID5 ボリュームのすべてのスライスに分散されます。RAID5 デバイスでは、必要な記憶容量よりも 1 ユニット余分な容量が必要になります。たとえば、記憶容量が 20G バイトの連結で必要なのは、全容量と同数の 20G バイトだけですが、20G バイトの RAID5 デバイスでは、5G バイトの簡易ボリュームが 5 つ必要です。RAID5 は物理デバイスや、連結、ストライプ、連結ストライプなどのボリュームで構成されます。
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トランザクションボリューム
トランザクションデバイスは、UFS ファイルシステムのログ作成に使用されます。トランザクションボリュームは、マスターデバイスとロギングデバイスで構成されます。これらのデバイスの一方を、スライス、RAID 0 ボリューム、ミラー、または RAID 5 ボリュームのいずれかにできます。マスターデバイスには、UFS ファイルシステムが含まれます。ソフトパーティションボリュームは、ディスクスライスを必要な数に分割したものです。各ソフトパーティションには名前を付けて、それが別のボリュームの一部でない限り、アプリケーション (ファイルシステムを含む) から直接アクセスできるようにする必要があります。ソフトパーティションは、ディスクスライスの上、またはミラー、ストライプ、あるいは RAID 5 ボリュームの最上部に直接配置できます。ソフトパーティションをボリューム間で入れ子構造にすることはできません。たとえば、ソフトパーティションをストライプ上に構築し、そのソフトパーティション上にミラーを構築することはできません。
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