RAID1 の規則

一般に、RAID1 ボリュームは他の論理ボリュームとよく似ています。しかし、全データの複数コピーを保持する必要があるので、新しいサブミラーを追加したり、サブミラーがオンラインに戻ったり、サブミラーに障害が発生した場合は、ホットスペアの使用の有無を問わず、RAID1 ボリュームを再同期する必要があります。

再同期

RAID1 の再同期は、1 つのサブミラーから別のサブミラーにデータをコピーするプロセスでサブミラーに障害が発生した場合や、システムがクラッシュした場合、またはサブミラーがオフライン化されたあとで再度オンライン化された場合、新しいサブミラーが追加された場合などに実行されます。

再同期中もユーザーは RAID1 ボリュームの読み取りや書き込みを行うことができます。

書き込み中の場合を除き、すべてのサブミラーのデータを保守して RAID1 を再同期させることにより、RAID1を正しく動作させることができます。
 


注 法RAID1 は強制的に再同期されます。省略できません。手動で RAID1 の再同期を開始する必要はありません。RAID1 は自動的に再同期されます。


全 RAID1 再同期

RAID1 ボリュームに新しいサブミラーが追加されると、RAID1 ボリューム内の他のサブミラーのデータはすべて新しく追加されたサブミラーに自動的に書き込まれます。RAID1 の再同期が終了すると、新しいサブミラーは読み取り可能になります。サブミラーは、明示的に割り当てが解除されるまで RAID1 ボリュームに割り当てられたままです。

再同期中にシステムがクラッシュした場合は、システムがリブートされ、使用できる状態に戻ると再同期が開始されます。

最適化 RAID1 再同期

システム障害によるリブート中や、オフラインだったサブミラーがオンラインに戻ったときは、拡張ストレージは最適化 RAID1 再同期を実行します。メタディスクドライバはサブミラー領域を追跡し、障害発生後に同期が取れなくなったサブミラー領域を識別します。最適化 RAID1 再同期は同期されていない領域でだけ実行されます。リブート中に RAID1 ボリュームを再同期させる順序を指定したり、サブミラーのパス番号を 0 (ゼロ) に設定して RAID1 再同期を省略することができます。(「パス番号」の項目を参照してください。
 


注意 - パス番号 0 (ゼロ) が使用できるのは、読み取り専用としてマウントされた RAID1 ボリュームだけです。


部分 RAID1 再同期

サブミラーでスライスが置き換えられると、拡張ストレージはデータ部分 RAID1 再同期を実行します。拡張ストレージは、別のサブミラーに残っている正常なスライスのデータを置換したスライスにコピーします。

パス番号

パス番号は 0 から 9 までの数字で、システムリブート中に再同期される特定の RAID1 の順序を指定します。デフォルトのパス番号は 1 です。小さい方のパス番号が先に再同期されます。0 の場合、RAID1 再同期は省略されます。0 は読み取り専用としてマウントされた RAID1 ボリュームにだけ使用してください。同じパス番号の RAID1 ボリュームは同時に再同期されます。