デスクトップシステムの場合:デスクトップシステムに、ルートドライブのほかに、コントローラが 1 つ、外部デバイスが 2 つ付属しているとします。それぞれの外部ドライブ (できれば別のスライス) に 3 個から 5 個の状態データベース複製を配置し、さらにルートドライブには外部ドライブよりも 1 個多い状態データベース複製を配置して、相対的に耐故障性のある構成にします。単一デバイス障害が発生してもシステムは機能します。 ただし内部ドライブのコントローラ障害は除きます。ルートドライブのコントローラ障害やドライブ障害では、システムは機能しません。 他の理由でも機能しない場合があります。 ルートドライブのミラーの作成という点を除けば、この構成は小規模のシステム構成で達成できる最高の構成です。
ミラー化されたルートがない小規模サーバー:小規模サーバーでは、ルートドライブ以外に外部ディスクパックが別のコントローラにあります。よく考えられた構成では、状態データベース複製をそれぞれのディスクパックのディスクに配置し、さらにルートドライブに 3 つ配置しています。この構成であれば、ルートドライブやコントローラ以外の単一コンポーネント障害に対処できます。 これは前述の構成とは異なり、外部ドライブにコントローラが 2 つあります。残っているコントローラの複製を加えるとルートドライブの状態データベース複製の数の方が多くなります。前述の例では、ルートドライブの方が多くなっている必要がありました。
ミラー化されたルートがある小規模サーバー:ミラー化されたルートがある小規模サーバーでは、ルートドライブ以外に外部ディスクパックが別のコントローラにあります。この場合も、ドライブごとの状態データベース複製と、ルートドライブの 2 つの複製があるとよいでしょう。ミラー化されたルートがあると (ルートドライブは別のドライブとコントローラにミラー化されているとして)、単一点での障害は起こりません。 そのため、単一のデバイス障害やコントローラ障害によって使用できなくなるコントローラの数が全体の半分以下であるように状態データベース複製を構成すればよいことになります。