ボリュームの規則

ボリュームの命名規則

ボリューム名は「d」で始まり、数字が続きます。たとえば、次の表の d0 のようになります。

デフォルトのボリューム名

拡張ストレージには 0 から 127 までの 128 個のデフォルトのボリューム名があります。次の表にボリューム名の例を示します。

表 1-4 ボリューム名の例

/dev/md/dsk/d0

ブロックボリューム d0

/dev/md/dsk/d1

ブロックボリューム d1

/dev/md/rdsk/d126

raw ボリューム d126

/dev/md/rdsk/d127

raw ボリューム d127

ボリューム名は省略できるか

できます。/dev/md/dsk/d1 のように完全なボリューム名を指定する代わりに、d1 と指定できます。ボリューム名の指定には、コマンド行インタフェースと拡張ストレージの両方が使用できます。

最大ボリューム数

1024 です。デフォルトのボリューム数は 128 です。/kernel/drv/md.conf ファイルを編集してデフォルトのボリューム数を増やすことができます。このファイルについては、「System and Startup Files」を参照してください。

ボリューム名はどこに保存されているか

物理スライスと同様に、ボリュームにもファイルシステムに表示される論理名があります。ボリューム名は /dev/md/dsk (ブロックデバイスの場合) と /dev/md/rdsk (raw デバイスの場合) に登録されています。

ボリューム名は変更できるか

できます。拡張ストレージを使用すると、ボリューム名をいつでも変更できます。ただし、使用する名前がほかのボリュームで使用されていないこと、およびボリューム自身が使用中でないことが必要です。ファイルシステムの場合は、マウントされていないこと、およびスワップとして使用されていないことを確認してください。データベースなど、raw デバイスを使用しているほかのアプリケーションには、データへのアクセスを停止するための独自の方法が必要です。

ボリューム名の変更は、拡張ストレージを使用してボリュームの「情報」ウィンドウから行うか、コマンド行で metarename(1M) コマンドを使用して行います。

metarename(1M) コマンドで -x オプションを使用すると、親子関係があるボリュームを「切り換える」ことができます。ボリューム名の変更と切り換えの手順については、『Solaris Volume Manager Administration Guide』を参照してください。