状態データベース複製

状態データベース複製には、拡張ストレージの構成情報と状態情報が含まれます。複数のコピー (複製) を保守して冗長化を提供し、システムクラッシュ時にデータベースの破壊を防ぎます (データベースが破壊された場合は最大で 1 個のコピーだけ)。

拡張ストレージが使用する複製

システムは複製が半分以上あれば引き続き動作します。データ破壊を防止するために利用できる複製が半分以下の場合、システムはパニックに陥ります。

システムは、複製が全体の半分の数より 1 つ多くなければリブートしません。この場合、シングルユーザーを再起動して不良複製を削除する必要があります。削除には metadb コマンドを使用します。

たとえば、複製が 4 つあるとします。システムは、複製が 2 つ (全体の半分) あれば引き続き動作します。ただし、システムをリブートするには複製は 3 つ (全体の半分プラス 1 つ) が必要です。

ブート中に、拡張ストレージは破壊された状態データベース複製を無視します。拡張ストレージが、不良な状態データベース複製を書き換える場合もあります。それ以外の場合は、修復するまで無視されます。背後のスライスにエラーが発生して状態データベース複製が不良となった場合、スライスを修復するか置換して複製を有効にする必要があります。