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マクロおよびオプションについて

DHCP 環境において、マクロ はオプション値のコンテナです。オプション値は、構成パラメータとして DHCP サーバーから DHCP クライアントに渡されます。 たとえば、特定の DHCP サーバーによって管理される IP アドレスを使用するすべてのクライアントが使用する、DNS サーバーと印刷サーバーを指定するオプションが含まれるマクロを定義できます。

オプション は、オプション値が DHCP サーバーの dhcptab 中に定義される形式を指定します。dhcptab データベースには、すべての DHCP オプションおよびマクロが格納されています。 たとえば、オプションのカテゴリ、データタイプ、ベンダー、などが、マクロに含まれるオプションを形成します。オプションの作成および変更については、 オプションの作成および オプションの変更で説明しています。

マクロ処理

DHCP マクロを指定し、マクロにオプションを追加する場合、次の点に留意してください。

  1. 自動処理は、マクロカテゴリがクライアントのクラス、ネットワークアドレス、またはクライアント識別子と一致した場合に、クライアントクラス、ネットワーク、クライアント ID カテゴリのマクロに対して行われます。
  2. マクロカテゴリは、マクロが自動で処理される順番を決定します。
  3. マクロの名前は、IP アドレスのマクロを除く、マクロカテゴリを決定します。これらのカテゴリは、IP アドレスの割り当てにより決まります。

    マクロの多くは、マクロの名前は、マクロを適用したいリソースまたはデバイスの名前と同じにしてください。以下に例を示します。


    対象クライアント

    マクロの名前

    特定のクライアントクラス

    DHCP クライアントのクライアントクラスと同じ名前。クライアントクラスは、クライアントベンダーにより決定されます。たとえば、Sun Ultra TM 1 クライアントのクライアントクラス名が、SUNW,Ultra-1 の場合、マクロ名は SUNW.Ultra-1 にする必要があります。Solaris DHCP クライアントシステム上では、クライアントマシンで uname -i コマンドを入力してクライアントクラスを知ることができます。マクロ名には、コンマ (,) を含むことはできません。クライアントクラスにコンマがある場合には、マクロ名ではピリオド(.) に変更してください。

    特定のネットワーク

    クライアントが接続されているネットワークの IP アドレスと同じ (例: 10.0.0.0)。

    IP アドレスの使用

    どんな名前でも使用できますが、DHCP サーバーのホスト名、または IP アドレスを使用することをお勧めします (例: shiva または 125.53.224.45)。このタイプのマクロは、DHCP サーバーから構成情報を獲得するすべてのクライアントで構成マクロとして使用される重要なマクロです。.

    特定のクライアント ID による識別

    固有のクライアント ID と同じ (例: 010800201112B7)。


  4. 処理の順番 マクロが処理される順番は重要です。オプションが、1 つ以上のマクロに含まれている場合、クライアントに渡されるオプションの値は最後に処理されたマクロに割り当てられた値です。 マクロおよびオプションは、以下の図に示す順番で処理されます。

    order of macro processing

    一般的なマクロから固有のマクロへと処理が進められます。

    • 最初に、クライアントクラスマクロが処理されます。

    • 2 番目に、ネットワークマクロが処理されます。クライアントクラスマクロ中に衝突する設定がある場合は、ネットワークマクロの設定が優先されます。

    • 3 番目に IP アドレスマクロが処理されます。クライアントクラスマクロおよびネットワークマクロの中に衝突する設定がある場合は、IP アドレスマクロの設定が優先されます。

    • 最後に、クライアント ID マクロが処理されます。これより先に処理されたすべてのマクロの中に衝突する設定がある場合、クライアント ID マクロの設定が優先されます。

  5. 入れ子構造のマクロ マクロのカテゴリとは無関係に、マクロを入れ子構造にすることができます。たとえば、IP アドレスマクロからクライアントクラスマクロを呼び出すことができます。


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