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ディスクのトラブルシューティング

ディスク状態は、ディスクの現在の状況を示します。ディスク状態は、グリッドの状態カラムとディスクの「プロパティ(Properties)」ウィンドウに表示されます。ディスクに異常がある場合は、ディスク上に警告アイコンが表示され、そのディスクは「アラート モニター(Alert Monitor)」ウィンドウの一覧に表示されます。ディスク状態は、次のいずれかになります。

ディスク状態: インポート済み(Imported)

ディスクはアクセス可能で、既知の問題はありません。ディスクは VxVM の制御下にあり、ダイナミック ディスク グループに属しています。これは正常なディスク状態です。ユーザー アクションは必要ありません。

ディスク状態: 空き(Free)

ディスクは自由に使用できます。ディスクは、VxVM の制御下で自由に使用できますが、ダイナミック ディスク グループには属していません。

  • VxVM でディスクを使用できるようにするには、ディスクをダイナミック ディスク グループに追加します。

ディスク状態: 未設定(Not Setup)

ディスクは、VxVM の制御下にありません。

  • VxVM でディスクを使用できるようにするには、ディスクを VxVM の制御下に置き、そのディスクをダイナミック ディスク グループに追加します。

ディスク状態: インポート エラー(Import Failed)

ディスクは以前 VxVM の制御下にありましたが、VxVM はディスクまたはディスクの設定情報、あるいはその両方にアクセスできません。ディスクは使用できません。このような状態は、VxVM のアップグレード後に発生することがあります。また、システムの起動時に一部のディスクがアクセス不能になっている場合にも発生します。

  • 物理ディスクの電源がオンになっていること、プラグが接続されていること、そしてコンピュータに接続されていることを確認します。ディスク、コントローラまたはケーブルに何らかの問題がある場合は、その問題を修復します。システムのディスクを走査して(「アクション(Actions)」>「再走査(Rescan)」)、接続されているハードウェアがすべて VxVM で認識されていることを確認します。ディスクが属するダイナミック ディスク グループをインポートします。
  • ダイナミック ディスク グループがインポートされ、ディスクに VxVM ディスク名がない場合は、ディスクを VxVM の制御下に置き、そのディスクをダイナミック ディスク グループに追加します。

ディスク状態: 切離し(Disconnected)

VxVM ディスクと基盤となる物理ディスク(デバイス)の間の接続が切断されています。この状態は、ディスクに障害があるか、またはディスクを切り離した場合に発生します。

  • 物理ディスクの電源がオンになっていること、プラグが接続されていること、そしてコンピュータに接続されていることを確認します。ディスク、コントローラまたはケーブルに何らかの問題がある場合は、その問題を修復します。システムのディスクを走査して(「アクション(Actions)」>「再走査(Rescan)」)、新しく接続されたハードウェアがすべて VxVM で認識されていることを確認します。
  • 切り離された VxVM ディスクを物理ディスクに再接続します(「ディスクの交換(Replace Disk)」操作を使用)。
  • 問題を修正できない場合は、ディスクを別の物理ディスクに交換します。

ディスク状態: デポート済み(Deported)

ディスクは、現在デポートされているダイナミック ディスク グループに属しています。デポートされているダイナミック ディスク グループに属しているディスクを使用したり、新しいダイナミック ディスク グループに追加することはできません。

  • ディスクを使用可能な状態に戻すには、ディスクが属しているダイナミック ディスク グループをインポートします。
  • ディスクを別のダイナミック ディスク グループに移動するには、現在のディスク グループをインポートしてディスクを削除し、そのディスクを新しいダイナミック ディスク グループに追加します。
  • インポートに失敗したディスク グループに属したディスクの領域を他のダイナミック ディスク グループで使用できるように解放する場合は、「ディスクの初期化(Initialize Disk)」操作を使用します。

  • 注意    このコマンドを実行すると、ディスク上のディスク ヘッダーおよび構成情報は上書きされます。ディスクを再初期化すると、ディスク上に配置されていたボリュームのコピーや領域にアクセスできなくなります。

ディスク状態: オフライン(Offline)

VxVM でディスクにアクセスできません。

  • ディスクをアクセス可能な状態に戻すには、ディスクをオンラインにします。

ディスク状態: 未初期化(Not Initialized)

構成エラーにより、ディスクが使用できなくなっています。

  • VxVM でディスクを使用できるようにするには、ディスクを VxVM の制御下に置き、そのディスクをダイナミック ディスク グループに追加します。
  • ディスクを VxVM に追加できない場合は、「ディスクの初期化(Initialize Disk)」操作を使用してディスクの初期化を再実行する必要があります。

  • 注意    このコマンドを実行すると、ディスク上のディスク ヘッダーおよび構成情報は上書きされます。ディスクを再初期化すると、ディスク上に配置されていたボリュームのコピーや領域にアクセスできなくなります。

ディスク状態: 外部形式(Foreign)

ディスクは、別のマシンに現在インポートされているダイナミック ディスク グループ、または別のマシンに以前インポートされていたときに、完全にデポートされなかったダイナミック ディスク グループに属しています。現在、ローカル マシンでディスクを使用することはできません。

  • ダイナミック ディスク グループ内のすべてのディスクをローカル マシンで使用できるようにするには、リモート マシンのディスク グループをデポートし、そのダイナミック ディスク グループをローカル マシンにインポートします。
  • 1 台のディスクをローカル マシンで使用できるようにするには、(別のマシンで)ダイナミック ディスク グループからディスクを削除し、ローカル マシンのダイナミック ディスク グループに追加します。
  • ダイナミック ディスク グループが別のマシンにインポートされていない場合は、ダイナミック ディスク グループを再インポートし、ダイナミック ディスク グループ内の全ディスクのホスト ID をクリアする必要があります。 ホスト ID をクリアするには、「ディスク グループのインポート(Import Disk Group)」ダイアログボックスで「ホスト ID をクリアする(Clear Host ID)」オプションを選択します。

  • 注意    ダイナミック ディスク グループ内に別のマシンで使用中のディスクがある場合にこのコマンドを実行すると、ディスクが 2 台のシステムによって同時にアクセスされることとなり、ディスクの破損を招く可能性があります。

ディスク状態: 不活性(Inactive)

ディスクはダイナミック ディスク グループに属していますが、ディスク グループ内でアクティブではありません。ディスクは(一時的に)アクセス不能になっている可能性があります。あるいは、ダイナミック ディスク グループのインポート時にはディスクにアクセスできなかったものの、現在はアクセス可能になっている可能性もあります。

  • 物理ディスクの電源がオンになっていること、プラグが接続されていること、そしてコンピュータに接続されていることを確認します。ディスク、コントローラまたはケーブルに何らかの問題がある場合は、その問題を修復します。システムのディスクを走査して(「再走査(Rescan)」)、新しく接続されたハードウェアがすべて VxVM で認識されていることを確認します。
  • ディスクの交換(Replace Disk)」操作を使用して、ディスクをダイナミック ディスク グループに再接続する必要があります。
  • 再接続が成功した後に、ボリュームのリカバリが必要になることがあります。
  • 再接続に失敗し、そのディスク領域を解放する場合は、「ディスクの初期化(Initialize Disk)」操作を使用します。

  • 注意    このコマンドを実行すると、ディスク上のディスク ヘッダーおよび構成情報は上書きされます。ディスクを再初期化すると、ディスク上に配置されていたボリュームのコピーや領域にアクセスできなくなります。

ディスク状態: 未使用(External)

ディスクは、別のディスク管理製品の制御下にあります。VxVM ではディスクを使用できません。

  • VxVM でディスクを使用できるようにするには、別のディスク管理製品の制御下からディスクを削除して、そのディスクを VxVM の制御下に置きます。

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