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スナップショット機能の使用スナップショット機能は、ミラー ボリュームや非ミラー ボリュームのスナップショットの作成に使用できますが、RAID 5 ボリュームの場合はサポートされていません。 注: ボリュームのスナップショットを作成するには、そのボリュームのディスク グループに空のダイナミック ディスクが存在する必要があります。 スナップショット機能を使用すると、ユーザーの作業中断を最小限に抑えて、迅速かつ効率的にボリュームのオンライン バックアップを実行できます。スナップショットを使用した場合、自動的に FastResync(FR)が有効になり、ボリュームのスナップショット イメージが作成されます。このスナップショット イメージはボリュームから切り離すことができます。元のボリュームを使用していても、切り離されているスナップショット イメージはバックアップやその他の用途に使用することができます。このスナップショットは、FR 再接続機能によって、短時間でボリュームと再結合および再同期できます。また、スナップショット ボリュームは、元のボリュームから完全に切断することもできます。 ボリュームに対して連続的にスナップスタート コマンドを発行すると、複数のスナップショット プレックスをそのボリュームに接続できます。この操作によって、1 つのボリュームに対して複数のスナップショットを作成できます。 スナップショットは、元のボリュームまたはスナップショット ボリュームのいずれかに接続できます。 次の 5 つのスナップショット コマンドが VxVM でサポートされ、「ボリューム(Volume)」コンテキスト メニューからアクセスできます。
これらの 5 つのスナップショット コマンドは、「ボリューム(Volume)」コンテキスト メニューの「スナップ(Snap)」コマンドのサブコマンドです。 スナップショットの使用要約すると、スナップショット手順は、次の 3 つの手順で構成されます。
「スナップアボート(Snap Abort)」は「スナップスタート(Snap Start)」コマンドを発行した後にスナップショット操作をアボートします。 ボリュームのスナップショット コピーの作成「スナップスタート(Snap Start)」は、スナップ ミラーまたはスナップ プレックスを作成し、ボリュームと接続した後に同期化を実行します。スナップ ミラーが同期化されると、GUI の「ミラー(Mirrors)」タブに表示されるスナップ ミラーのステータスが「スナップ準備完了(Snap Ready)」に変わります。 スナップ ミラーは、ボリュームとの同期化後、スナップショット ミラーとして使用できます。同期プロセスには時間がかかることがありますが、ボリュームの使用を妨げることはありません。「スナップスタート(Snap Start)」の処理が失敗すると、スナップショット ミラーは削除され、その領域が解放されます。ミラーはいったん同期化されると、切り離すまで更新され続けます。 注: ダイナミック ボリュームにスナップショットを作成するには、そのボリュームのダイナミック ディスク グループに空のダイナミック ディスクが存在する必要があります。
コンテキスト メニューが表示されます。 新しいスナップショット ミラーが、ボリュームに接続されます。 新しいミラーが、ボリュームの「ミラー(Mirrors)」タブに追加されます。ミラーは、スナップショット プレックスとして認識され、「スナップショット(Snapshot )」アイコンで識別されます。ミラーをボリュームと同期化すると、ミラーのステータスは「スナップ準備完了(Snap Ready)」になります。 DCO(ディスク変更オブジェクト)ボリュームは、ミラーの切断時に変更されるボリュームの領域をトラッキングするために作成されます。DCO ボリュームは、Volume Manager の GUI のツリー表示には表示されません。DCO ボリュームを表示するには、「ディスクの表示(Disk View)」を使用する必要があります。「ディスクの表示(Disk View)」にアクセスするには、右ウィンドウの「ディスクの表示(Disk View)」タブをクリックするか、ディスクのコンテキスト メニューから「ディスクの表示(Disk View)」を選択します。 注: 「ミラーの切離し(Break Mirror)」コマンドと「ミラーの削除(Remove Mirror)コマンドは、スナップショット ミラーでは動作しません。 新規ボリュームの作成「スナップショット(Snap Shot)」は、スナップショット ミラーを切断し、そのミラーに関連付けられた新規ボリュームを作成します。この処理は、通常 1 分未満の比較的短時間で済みますが、その間ユーザーは元のボリュームにアクセスしないように要求される可能性があります。切断されたスナップショット ボリュームは、バックアップや他の用途に使用できます。
コンテキスト メニューが表示されます。 「スナップショット ボリューム(Snapshot Volume)」ダイアログボックスが表示されます。スナップショット ボリュームの作成に使用するスナップショット ミラーの選択を求められます。 スナップショット ミラーが 1 つしかない場合は、「スナップショット ミラーを自動的に選択する」が強調表示されます。ミラーが複数あり、その中から使用するミラーを選択する場合は、「スナップショット ミラーを手動で選択する」をクリックします。 「了解(OK)」をクリックします。 スナップショット ミラーが元のボリュームから切り離され、そのスナップショット ミラーと関連付けられたボリュームが新しく作成されます。 スナップショット ミラーは、元のボリュームの「ミラー(Mirrors)」タブに表示されません。新しいスナップショット ボリュームは、ツリー表示の「ボリューム(Volumes)」フォルダ内に表示されます。これで、このスナップショット ボリュームをバックアップやその他の用途に使用できます。
スナップショット ボリュームの結合(ボリュームのスナップバック)ボリュームの「スナップバック(Snap Back)」手順は、ボリュームのスナップショット コピーと元のボリュームを結合します。スナップショット プレックスは、スナップショット ボリュームから切り離され、元のボリュームに接続されます。スナップショット ボリュームは削除されます。この操作では、プレックスの整合性を保つためにボリュームのデータが再同期されます。デフォルトでは、元のプレックスのデータを結合したボリュームに使用します。
コンテキスト メニューが表示されます。 注: データの完全性が損なわれるような状況が元のボリュームに生じた場合には、元のボリュームではなくスナップショット ボリュームと再同期化することができます。 スナップショット ミラーは元のボリュームに再接続され、スナップショット ボリュームは、それがボリュームに残された最後のプレックスであった場合は削除されます (スナップショット ボリュームに関連付けられたミラーが他にもある場合は、削除されません)。 スナップショット ボリュームの関連付けの解除(ボリュームのスナップクリア)ボリュームの「スナップクリア(Snap Clear)」手順は、スナップショットと元のボリュームの関連付けを完全に解除します。スナップショット ボリュームは独立したボリュームとなります。 「スナップクリア(Snap Clear)」は、スナップショット ミラーをボリュームから完全に削除します。「スナップクリア(Snap Clear)」は、スナップショット コマンドの実行後にのみ指定できます。
コンテキスト ミラーが表示されます。 指定したボリュームに対するスナップクリア操作の実行を確認するメッセージ ボックスが表示されます。 スナップショット ミラーは、元のボリュームから永久に切断され、Volume Manager コンソールに表示されなくなります。 スナップショットのアボートボリュームの「スナップアボート(Snap Abort)」手順は、スナップショット手順が完了する前に処理を中断します。「スナップスタート(Snap Start)」で手順を開始後、まだ「スナップショット(Snap Shot)」をクリックして手順を完了していない場合は、「スナップアボート(Snap Abort)」をクリックすると手順を中断できます。 |
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