Sun Java System Application Server は、RMI-IIOP パス上のリモート EJB 参照およびネームサービスオブジェクトのロードバランスに、ランダム化およびラウンドロビンアルゴリズムを採用します。
RMI-IIOP クライアントは最初に新しい InitialContext
オブジェクトを作成すると、そのクライアントで利用可能な Application Server IIOP エンドポイントのリストが、ランダムに選ばれます。その InitialContext
オブジェクトに対して、ロードバランサは、検索要求とほかの InitialContext
操作を、リストの最初のエンドポイントに命令します。最初のエンドポイントが利用できない場合、リストの 2 番目のエンドポイントが使用され、以下同様です。
クライアントが続けて新しい InitialContext
オブジェクトを作成するたびに、エンドポイントリストがローテーションし、異なる IIOP エンドポイントが InitialContext
操作しようされます。
InitialContext
オブジェクトによって確保される参照から Bean を入手または作成する場合、それらの Bean は、InitialContext
オブジェクトに割り当てられた IIOP エンドポイントを処理する Application Server インスタンスで作成されます。それらの Bean に対する参照には、クラスタ内のすべての Application Server インスタンスの IIOP エンドポイントアドレスが含まれます。
プライマリエンドポイントは、Bean を検索または作成するのに使用される InitialContext
エンドポイントに対応する Bean エンドポイントです。クラスタ内のほかの IIOP エンドポイントは、代替エンドポイントとして設計されています。Bean のプライマリエンドポイントが利用できなくなると、その Bean での追加の要求は、代替エンドポイントの 1 つにフェイルオーバーされます。
関連項目