エンタープライズ Bean 設定値
エンタープライズ Bean -> 「一般」タブ付きパネル -> 「Sun 固有の設定」ボタン -> 「Sun 固有の設定」ダイアログボックス -> 「EJB 設定」ビュー
「EJB 設定」ダイアログボックスでは、エンタープライズ Bean の配備設定値を編集できます。
- 「一般」サブパネルでの設定
- 「JNDI 名」は、Sun Java System Application Server 8 に登録するために使用します。これは必須フィールドです。Bean がメッセージ駆動型 Bean の場合、この値は、メッセージ駆動型 Bean クラスに関連付けられた Java Message Service 送信先リソースオブジェクトの JNDI 名です。
- 「主体名」は、実行するロールが指定されている EJB です。
- 「参照渡し」を選択します。false の場合、この EJB では値を渡すセマンティクスが使用されます。true の場合、この EJB では参照を渡すセマンティクスが使用されます。
- 「IOR」ボタンを使うと、相互運用オブジェクト参照 (Interoperable Object References、IOR) セキュリティ設定を設定できるダイアログボックスが開きます。
- 「Bean プール」サブパネルでの設定
- 「通常プールサイズ」では、プール内で維持される、Bean インスタンスの初期数と最小数を指定します。
- 「変更量」では、プールが完全にビジー状態のとき要求に応じて作成される Bean インスタンスの数を指定します (「最大プールサイズ」フィールドで指定されている制限を受けます)。可能な値は 0 〜 MAX_INTEGER です。
- 「最大プールサイズ」では、クライアントの要求に応じて作成できる Bean インスタンスの最大数を指定します。可能な値は 0 〜 MAX_INTEGER です。
- 「プールアイドルタイムアウト (秒)」では、Bean インスタンスがプール内でアイドル状態でいることが許容される最大の時間を秒単位で指定します。このタイムアウトが終了すると、プール内の Bean インスタンスは、パッシベーションまたは削除の候補になります。
- 「最大待ち時間 (ミリ秒)」では、空きプールから Bean を取得するために待機している呼び出し側が、接続タイムアウトになるまで待機する最大の時間をミリ秒単位で指定します。値に 0 を指定した場合の待機時間は無限です。オーバーフローを許可していない場合は、現在キャッシュされているインスタンスのパッシベーションが行われ、新しいインスタンスのために領域が空けられます。他のすべてが失敗した場合は、例外が発生します。
- 「Bean キャッシュ」サブパネルでの設定
- 「最大キャッシュサイズ」では、キャッシュが許容できる最大 Bean 数を指定します。
- 「プールサイズ変更量」では、プールが完全にビジー状態のとき要求に応じて作成される Bean インスタンスの数を指定します (「最大プールサイズ」フィールドで指定されている制限を受けます)。可能な値は 0 〜 MAX_INTEGER です。
- 「キャッシュアイドルタイムアウト (秒)」では、ステートフルセッション Bean またはエンティティ Bean がキャッシュ内でアイドル状態でいることができる最大の時間を指定します。このタイムアウトが終了すると、プール内の Bean インスタンスは、パッシベーションまたは削除の候補になります。
- 「削除タイムアウト (秒)」では、Bean インスタンスがパッシベーションが行われた状態を維持できる時間の長さを指定します。このタイムアウトが終了するまでに Bean がアクセスされていない場合、パッシベーションが行われた Bean は削除され、クライアントからアクセスすることはできなくなります。
- 「キャッシュのオーバーフローを許可」では、「最大キャッシュサイズ」の値が厳格な制限であるかどうかを指定します。多数のエンティティ Beans をキャッシュすることが必要になった場合、最大キャッシュサイズを超過することがあります。この要素が true に設定されていると、キャッシュサイズの超過が可能になることがあります。プログラムによって Bean にパッシベーションを行ったり、Bean を削除すると、サイズは徐々に小さくなります。この要素が false に設定されている場合にキャッシュサイズが最大キャッシュサイズの制限を超過すると、CacheOverFlowException が発生します。
- 「犠牲の選択の方針」 では、プールを縮小する必要がある場合に、犠牲を選択するために使用するアルゴリズムを指定します。通常、犠牲は、起動時に消去されるバックアップストア (一般的にはファイルシステムやデータベース) に保持されます。次の実装が選択できます。
- 犠牲はキャッシュから削除される
- 犠牲はソフト参照に変換される。この実装では、オブジェクトはメモリに残るが、メモリが非常に不足している場合にはガベージコレクタが犠牲オブジェクトを回収する可能性がある
バックアップストアは、不要なエントリを削除するために、バックグラウンドスレッド (掃除スレッド) によって監視されています。犠牲が選択されなかった場合は、「キャッシュのオーバーフローを許可」フィールドの値によって CacheOverFlowException が発生するかどうかが決まります。
可能な値は次のとおりです。
- 先入れ先出し (First In, First Out、FIFO)
- 最低使用頻度 (Least Recently Used、LRU)
- 最近未使用度 (Not Recently Used、NRU)
- エンタープライズ Bean のタイプがエンティティの場合、「エンティティ設定」サブパネルでも設定が行えます。
- 「読み取り専用」では、Bean が EJB クライアントによって変更されることがない、読み取り専用 Bean であることを指定します。
- 「コミットオプション」では、トランザクションの完了時に使用されるコミットオプションを指定します。
- 「更新間隔 (秒)」では、読み取り専用 Bean が JDBC データソースから更新される頻度を指定します。値は 0 (更新なし) および正数 (指定した間隔で更新) です。
関連項目:
IOR 設定
著作権表示