ネーミング参照とバインディング情報

リソース参照は、リソース用にコード化されたコンポーネントの名前を識別する配備記述子の要素です。具体的には、コード化された名前はリソースの接続ファクトリを参照します。次の節で説明する例では、リソース参照名は jdbc/SavingsAccountDB です。

リソースの JNDI 名とリソース参照名とは同じではありません。このネーミングへのアプローチでは、配備前に 2 つの名前をマップする必要がありますが、同時にコンポーネントをリソースから分離します。この分離により、後でコンポーネントが別のリソースにアクセスする必要があっても、名前を変更する必要がなくなります。この柔軟性により、既存のコンポーネントから J2EE アプリケーションを簡単にアセンブルすることが可能になります。

表 34 には、Sun Java System Application Server が使用する J2EE リソースの JNDI ルックアップと関連する参照が一覧表示されています。

表 34 JNDI ルックアップと関連する参照 

JNDI ルックアップ名

関連する参照

java:comp/env

アプリケーション環境エントリ

java:comp/env/jdbc

JDBC データソースリソースマネージャ接続ファクトリ

java:comp/env/ejb

EJB 参照

java:comp/UserTransaction

UserTransaction 参照

java:comp/env/mail

JavaMail セッション接続ファクトリ

java:comp/env/url

URL 接続ファクトリ

java:comp/env/jms

JMS 接続ファクトリと送信先

java:comp/ORB

アプリケーションコンポーネント間で共有された ORB インスタンス


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