ストレージトレイの取り付け
この保守作業の準備として、次のことを行います。
注: 新しい構成の場合は、予約機能が使用できないまたは必要でない場合があります。
保守作業の説明を入力します (ストレージトレイの取り付け、など) 。
プルダウンメニューから保守作業の見積り所要時間を選択します。
「予約」ボタンを選択します。
a) ほかのユーザーがログインすると、この保守作業中であることが通知されます。
ストレージトレイの設置の準備
作業員 2 名で、輸送用コンテナから新しいトレイを取り出します。
キャビネットの正面に立ち、適切な枚数のフィラーパネルを取り外して、新しいトレイを収容できるようにします。
キャビネットへのレールキットの取り付け
次のレールの取り付け手順のうち、Sun キャビネットの種類に応じた手順を 1 つ選んで使用してください。
Phillips 2 番のねじ回しを使用して、4 本の調整用ねじを緩め、左側のレールの長さを調整できるようにします。
左正面のキャビネットレールの後ろにある左側のレールの正面の位置を決めます。
Phillips 2 番のねじ回しを使用して 2 本の 8-32 のねじを差し込んで締め、左側のレールをキャビネット正面に固定します。これらのねじはキャビネットのレールの穴を通して、左側のレールの穴にねじ込みます。
キャビネットの背面から必要なだけ左側のレールの長さを調節してキャビネットに合わせて、レールの縁をキャビネットレールの正面の上に置きます。
レールの縁を、キャビネット正面の固定用の穴とレールの縁の穴が合うようにそろえます。
キャビネットの種類に応じて、次のうちいずれかを行います。
a) Sun Rack 900 または Sun Rack 1000 キャビネットの場合は、レールの背面で、Phillips 3 番のねじ回しを使用して 4 本の M6 メートルねじ (各側面に 2 個ずつ) を入れて締めます。
b) 10-32 キャビネットレールスレッドのあるキャビネットの場合は、レール背面で、Phillips 2 番のねじ回しを使用して 4 本の 10-32 ねじ (各側面に 2 個ずつ) を入れて締めます。
c) そのほかのキャビネットの場合は、それぞれのキャビネット用のねじを使用して右側のレールとキャビネットレールを固定します。
手順 1 〜 6 を右のレールについても繰り返します。
Phillips 2番のねじ回しを使用して、8 本の調整用ねじ (各側面に 4 個ずつ) を各レールの背面に向かって入れ、締めます。
すべてのねじがきちんと締まっていることを確認します。
Phillips 2 番のねじ回しを使用して、4 本の調整用ねじを緩め、左側のレールの長さを調整できるようにします。
Phillips 2 番のねじ回しを使用して、左側のレールの正面および背面内側の取り付け用の穴に、2 本の 10-32 ねじを挿入します。ねじはきつく締めないでください。
レールの 2 つの細長い穴が、直前の手順で正面と背面に取り付けたねじに被さるようにレールを差し込みます。レールは、細長い穴の上部まで下にスライドさせます。
Phillips 2 番のねじ回しを使用して、2 本の 10-32 ねじを、細長い穴の下にある左側のレールの下側の取り付け用の穴に直接挿入します。穴は、レールを取り付ける 3RU スロットの中央のユニットの穴に対応しています。
Phillips 2 番のねじ回しを使用して 2 本の 8-32 のねじを差し込んで締め、左側のレールをキャビネット正面に固定します。これらのねじはキャビネットのレールの穴を通して、レールの正面の穴にねじ込みます。
手順 1 〜 5 を右のレールについても繰り返します。
すべてのねじがきちんと締まっていることを確認します。
キャビネットへのストレージトレイの搭載
2 名がかりで、慎重にトレイを持ち上げ、トレイ正面の両縁がキャビネットに届くまでトレイをキャビネットの中に差し込みます。
キャビネットの種類に応じて、次のうちいずれかを行います。
a) Sun Rack 900/1000 キャビネットの場合は、Phillips 3 番のねじ回しを使用して 4 本の M6 ねじ (各側面に 2 個ずつ) を入れて締め、キャビネット正面にトレイを固定します。
a) トレイの正面固定の図を表示します。b) Sun StorageTek 拡張キャビネットまたは 10-32 キャビネットレールスレッドのあるキャビネットの場合は、Phillips 2 番のねじ回しを使用して 4 本の 10-32 ねじ (各側面に 2 個ずつ) を入れて締め、キャビネット正面にトレイを固定します。
a) トレイの正面固定の図を表示します。c) そのほかのキャビネットレールスレッドがあるキャビネットの場合は、M5 メートルねじまたは 12-24 ねじを使用してキャビネット正面にトレイを固定します。
キャビネットの背面から、2 本の 8-32 ねじ(各側面に 1 つ) を入れて締め、キャビネットにトレイ背面を固定します。
注: トレイ背面の上部の 2 つの穴は使用していません。
FC 拡張ケーブルによるストレージトレイの接続
注: この手順は、コントローラトレイを追加しただけの場合は必要ありません。
ここでは、FC 拡張ケーブル (銅線) の取り付け例を示します。
注: この構成には、2 本の 2 メートルの FC ケーブル (銅線、530-3327-01) が必要です。
コントローラトレイの背面にあるコントローラ「A」とコントローラ「B」拡張ポートを確認します。
a) 拡張トレイの背面にある IOM「A」および「B」のFC-ALポート 1A (入力) および 1B (出力) を確認します。
コントローラトレイのコントローラ「A」のチャネル 1 の拡張ポートと、拡張トレイの IOM 「A」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
コントローラトレイのコントローラ「B」のチャネル 1 の拡張ポートと、拡張トレイの IOM 「B」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
注: この構成には、4 本の 2 メートルの FC ケーブル (銅線、530-3327-01) が必要です。
コントローラトレイの背面にあるコントローラ「A」とコントローラ「B」拡張ポートを確認します。
a) 拡張トレイの背面にある IOM「A」および「B」のFC-ALポート 1A (入力) および 1B (出力) を確認します。
コントローラトレイのコントローラ「A」のチャネル 1 の拡張ポートと、拡張トレイ 1 の IOM 「A」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
a) コントローラトレイのコントローラ「A」のチャネル 2 の拡張ポートと、拡張トレイ 2 の IOM 「A」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
b) コントローラトレイのコントローラ「B」のチャネル 1 の拡張ポートと、拡張トレイ 2 の IOM 「B」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
c) コントローラトレイのコントローラ「B」のチャネル 2 の拡張ポートと、拡張トレイ 2 の IOM 「B」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
3 台目の拡張トレイをチャネル 1 に追加する手順
拡張トレイ 1 の IOM「A」の拡張ポート 1B と、追加する新しい拡張トレイの IOM 「A」の拡張ポート 1A を FC ケーブルで接続します。
拡張トレイ 1 の IOM「B」の拡張ポート 1B と、追加する新しい拡張トレイの IOM 「B」の拡張ポート 1A を FC ケーブルで接続します。
3 台目の拡張トレイをチャネル 2 に追加する手順
拡張トレイ 2 の IOM「A」の拡張ポート 1B と、追加する新しい拡張トレイの IOM 「A」の拡張ポート 1A を FC ケーブルで接続します。
拡張トレイ 2 の IOM「B」の拡張ポート 1B と、追加する新しい拡張トレイの IOM 「B」の拡張ポート 1A を FC ケーブルで接続します。
注: この構成には、8 本の 2 メートルの FC ケーブル (銅線、530-3327-01) が必要です。
コントローラトレイの背面にあるコントローラ「A」とコントローラ「B」拡張ポートを確認します。
a) 拡張トレイの背面にある IOM「A」および「B」のFC-ALポート 1A (入力) および 1B (出力) を確認します。
コントローラトレイのコントローラ「A」のチャネル 1 の拡張ポートと、拡張トレイ 2 の IOM 「A」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
a) コントローラトレイのコントローラ「A」のチャネル 2 の拡張ポートと、拡張トレイ 4 の IOM 「A」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
b) 拡張トレイ 1 の IOM「A」のポート 1A と、拡張トレイ 2 の IOM 「A」のポート 1B とを FC ケーブルで接続します。
c) 拡張トレイ 3 の IOM「A」のポート 1A と、拡張トレイ 4 の IOM 「A」のポート 1B とを FC ケーブルで接続します。
d) コントローラトレイのコントローラ「B」のチャネル 1 の拡張ポートと、拡張トレイ 1 の IOM 「B」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
e) コントローラトレイのコントローラ「B」のチャネル 2 の拡張ポートと、拡張トレイ 3 の IOM 「B」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
f) 拡張トレイ 1 の IOM 「B」のポート 1B と、拡張トレイ 2 の IOM「B」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
g) 拡張トレイ 3 の IOM 「B」のポート 1B と、拡張トレイ 4 の IOM「B」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
拡張トレイ 2 の IOM「A」の拡張ポート 1B と、追加する新しい拡張トレイの IOM 「A」の拡張ポート 1A を FC ケーブルで接続します。
拡張トレイ 2 の IOM「B」の拡張ポート 1B と、追加する新しい拡張トレイの IOM 「B」の拡張ポート 1A を FC ケーブルで接続します。
3 台目の拡張トレイをチャネル 2 に追加する手順
拡張トレイ 4 の IOM「A」の拡張ポート 1B と、追加する新しい拡張トレイの IOM 「A」の拡張ポート 1A を FC ケーブルで接続します。
拡張トレイ 4 の IOM「B」の拡張ポート 1B と、追加する新しい拡張トレイの IOM 「B」の拡張ポート 1A を FC ケーブルで接続します。
注: この構成には、12 本の 2 メートルの FC ケーブル (銅線、530-3327-01) が必要です。
コントローラトレイの背面にあるコントローラ「A」とコントローラ「B」拡張ポートを確認します。
a) 拡張トレイの背面にある FC-AL ポート (入力および出力) を確認します。
コントローラトレイのコントローラ「A」の拡張ポート 1 と、拡張トレイ 3 の IOM 「A」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
a) コントローラトレイのコントローラ「A」の拡張ポート 2 と、拡張トレイ 6 の IOM 「A」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
b) 拡張トレイ 1 の IOM 「A」の拡張ポート 1A と、拡張トレイ 2 の IOM「A」のポート 1B とを FC ケーブルで接続します。
c) 拡張トレイ 2 の IOM 「A」の拡張ポート 1A と、拡張トレイ 3 の IOM「A」のポート 1B とを FC ケーブルで接続します。
d) 拡張トレイ 4 の IOM 「A」の拡張ポート 1A と、拡張トレイ 5 の IOM「A」のポート 1B とを FC ケーブルで接続します。
e) 拡張トレイ 5 の IOM 「A」の拡張ポート 1A と、拡張トレイ 6 の IOM「A」のポート 1B とを FC ケーブルで接続します。
f) コントローラトレイのコントローラ「B」の拡張ポート 1 と、拡張トレイ 4 の IOM 「B」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
g) コントローラトレイのコントローラ「B」の拡張ポート 2 と、拡張トレイ 1 の IOM 「B」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
h) 拡張トレイ 1 の IOM 「B」のポート 1B と、拡張トレイ 2 の IOM「B」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
j) 拡張トレイ 2 の IOM 「B」の拡張ポート 1B と、拡張トレイ 3 の IOM「B」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
k) 拡張トレイ 4 の IOM 「B」の拡張ポート 1B と、拡張トレイ 5 の IOM「B」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
l) 拡張トレイ 5 の IOM 「B」の拡張ポート 1B と、拡張トレイ 6 の IOM「B」のポート 1A とを FC ケーブルで接続します。
Ethernet ケーブルの接続
コントローラトレイの背面に回って、コントローラ「A」および「B」の Ethernet コネクタポートを確認します。
それぞれのコントローラに Ethernet ケーブルを接続します。
ケーブルのもう一方の端をサイトの LAN に接続します。
Host ケーブルの接続
コントローラトレイの背面から、コントローラ「A」および「B」の Host 1、2、3、および 4 のポートまたはチャネルを確認します。
それぞれのコントローラにホスト FC ケーブルを接続します。
ケーブルのもう一方の端を適切なスイッチまたはサーバーに接続します。
各トレイのリンクレートの設定
トレイの右正面の下部にあるリンクレートスイッチの場所を確認します。
リンクレートスイッチを、使用している構成用の正しい設定にするには、次のいずれかを行います。
a) トレイのデフォルトのリンクレートを 4 ギガビット/秒に設定するには、スイッチを左側の位置に移動します。
a) トレイのデフォルトのリンクレートを 2 ギガビット/秒に設定するには、スイッチを右側の位置に移動します。
新しい構成での電源投入
電源を投入する前に、新しいコントローラ用に DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) サーバーが設定されていることを確認してください。 この設定には、コントローラカードまたは入出力モジュール用の対応する MAC アドレスが必要です。DHCP サーバーが使用できない場合は、コントローラトレイのデフォルトは、内部の静的 IP アドレスとなります。
すべてのトレイの電源ファンスイッチは「Off」位置にあることを確認します。
各トレイの電源ファン構成部品と、キャビネット内の異なる電源ストリップを電源ケーブルで接続します。
キャビネットの回路遮断機も「Off」位置にあることを確認します。
キャビネットと外部電源ソースを電源ケーブルで接続します。
キャビネットの回路遮断機を押して「ON」位置にします。
各トレイの背面にある電源ファンスイッチを押して、「On」位置にします。
トレイの電源を入れている間は、トレイの正面および背面にある緑色の LED とオレンジ色の LED が点灯と消灯を繰り返します。構成によっては、トレイの電源が入るまでに数分間かかる場合があります。
LED が点滅しなくなったら、すべての緑色の LED が点灯し、オレンジ色の LED が消灯していることを確認します。
各ポートのリンクレートの確認
コントローラトレイおよび拡張トレイの背面にあるホストポートおよび拡張ポートのリンクレート LED を確認します。
資産の更新
a) 「予約解除」ボタンを選択します。
資産を更新するために、新しいコントローラトレイを検出する必要があります。
a) 新しいトレイを検出します。
b) 「検出」ウィンドウで、「IP リスト」入力ボックスに新しいアレイモジュールの IP アドレスを入力します。
c) 「検出を開始」ボタンを選択して、検出を実行します。
検出が完了したら、エージェントを実行する必要があります。
a) エージェントを実行します。
b) 「エージェントのサマリー」ウィンドウで、新しいトレイが接続されている適切なホストのチェックボックスを選択します。
c) 「エージェントを実行」ボタンを選択して、エージェントを実行します。
エージェントが実行されたら、「デバイスの詳細」(アレイモジュール) で、そのすべての FRU について 「状態」が「使用可能」、「ステータス」が「OK」であることを確認します。
b) 「デバイス」ウィンドウで、「名前」列の下から新しいアレイモジュールの名前を選択します。
c) 「デバイスの詳細」ウィンドウで、画面の左上にある FRU へのリンクを選択するか、「FRU」セクションまで下方向にスクロールします。
d) 「FRU」の左の列から FRU タイプを選択し、「状態」が「使用可能」、「ステータス」が「OK」であることを確認します。
これで、新しいストレージがお客様に引き渡せる状態になりました。