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クライアントディテクションサービス属性
クライアントディテクションサービス属性はグローバル属性です。これらの属性に適用される値は Access Manager 設定全体に適用され、設定済みのすべての組織に継承されます。グローバル属性の目的は Access Manager アプリケーションのカスタマイズなので、ロールまたは組織に直接適用することはできません。クライアントディテクション属性は次のとおりです。
クライアントタイプ
クライアントタイプをディテクトするには、Access Manager がその識別特性を認識する必要があります。これらの特性によって、クライアントデータの形式でサポートされているすべてのタイプのプロパティが識別されます。この属性により、クライアントマネージャインタフェースを使用してクライアントデータを変更できます。クライアントマネージャにアクセスするには、「編集」リンクをクリックします。
初期状態では、Access Manager のクライアントタイプには次のタイプがあります。
クライアントマネージャ
クライアントマネージャは、ベースクライアント、スタイル、関連プロパティを一覧表示するインタフェースであり、デバイスの追加と設定を行うことができます。
ベースクライアントタイプ
ベースクライアントタイプが、クライアントマネージャの最上部に一覧表示されます。これらのクライアントタイプには、クライアントタイプに属するすべてのデバイスが継承できるデフォルトプロパティが含まれます。
スタイルプロファイル
クライアントマネージャは、「基本のクライアントタイプ」クライアントタイプを含む利用可能なすべてのクライアントを「スタイル」プルダウンメニューでグループ化します。選択したスタイル (または親プロファイル) は、設定された子デバイスに共通するプロパティを定義します。デバイスは、親プロファイルのプロパティをダイナミックに継承します。
「現在のスタイルプロパティ」リンクは、スタイルプロパティを表示する読み取り専用の「クライアント編集」ウィンドウを起動します。
デバイスプロファイル
スタイルが選択されると、クライアントマネージャはそのスタイルに設定されたデバイスプロファイルを表示します。デバイスはユーザーエージェント (デバイス名) でソートされ、「フィルタ」フィールド (ワイルドカードの使用可能) にユーザーエージェント文字列を入力してフィルタを適用することができます。
各デバイス名のとなりにある「編集」リンクをクリックして、デバイスのクライアントプロパティを変更することができます。プロパティが「クライアント編集」ウィンドウに表示されます。プロパティを編集するには、プルダウンリストから次の分類を選択します。
ハードウェアプラットフォーム : 表示サイズ、サポートされている文字セットなどのデバイスのハードウェアプロパティです。
ソフトウェアプラットフォーム : デバイスのアプリケーション環境、オペレーティングシステム、およびインストールされているソフトウェアのプロパティです。
ネットワーク特性 : サポートされているベアラなどのネットワーク環境を説明するプロパティです。
ブラウザユーザーエージェント : デバイス上で実行するブラウザユーザーエージェントに関連する属性です。
WAP 特性 : デバイスがサポートする WAP (Wireless Application Protocol) 環境のプロパティです。
Push 特性 : デバイスがサポートする WAP 環境のプロパティです。
追加プロパティ : デバイスのプロパティを追加できます。
個別のプロパティ定義については、次の場所にある 『Open Mobile Alliance Ltd (OMA) Wireless Application Protocol, Version 20-Oct-2001』を参照してください。
http://www1.wapforum.org/tech/terms.asp?doc=WAP-248-UAProf-20011020-a.pdf
プロパティを変更したら、「保存」をクリックします。「**」文字が表示され、デバイスがカスタマイズされたことが示されます。カスタマイズしたプロパティを削除し、デバイスをデフォルト設定の状態に戻すには、「デフォルト」リンクを使用します。
新しいデバイスをスタイルに追加するには、「新規デバイス」ボタンをクリックします。「新規デバイスを作成」ウィンドウが開き、次のフィールドが表示されます。
スタイル : デバイスのベーススタイルを表示します。たとえば「HTML」などです。
デバイスユーザーエージェント : デバイスの名前を指定します。
「次へ」をクリックして、次のフィールドを表示します。
クライアントタイプ名 : HTML のようなクライアントタイプを表示します。クライアントタイプ名は、すべてのデバイスを通じて一意である必要があります。
このデバイスの直接の親 : デバイスの親 (ベース) クライアントタイプを指定します。たとえば、HTML と指定します。
HTTP ユーザーエージェント文字列 : HTTP 要求ヘッダーのユーザーエージェントを定義します。たとえば、Mozilla/4.0 を定義します。
「了解」をクリックしてデバイスプロパティをカスタマイズします。個別のプロパティ定義については、次の場所にある 『Open Mobile Alliance Ltd (OMA) Wireless Application Protocol, Version 20-Oct-2001』を参照してください。
http://www1.wapforum.org/tech/
デバイスとそのプロパティを複製するには、「重複」リンクをクリックします。デバイス名は、一意である必要があります。デフォルトでは、Access Manager によって、デバイス名が copy_of_devicename に変更されます。
デバイスを削除するには、デバイスとともに一覧されている「削除」リンクをクリックします。
デフォルトクライアントタイプ
この属性は、クライアントタイプ属性のクライアントタイプのリストの中からデフォルトクライアントタイプを定義します。デフォルトは genericHTML です。
クライアントディテクションクラス
この属性は、クライアントディテクション要求のすべてが送信されるクライアントディテクションクラスを定義します。この属性によって返される文字列は、クライアントタイプ属性に指定されているクライアントタイプのいずれかと一致します。デフォルトのクライアントディテクションクラスは、com.sun.mobile.cdm.FEDIClientDetector です。Access Manager には com.iplanet.services.cdm.ClientDetectionDefaultImpl も含まれます。
クライアントディテクションを有効
この属性で、クライアントディテクションを有効にすることができます。クライアントディテクションが有効になっている (選択されている) 場合、すべての要求はクライアントディテクションクラス属性で指定されているクラスを使って送信されます。
デフォルトでは、クライアントディテクション機能は有効になっています。この属性が選択されていない場合は、Access Manager では、クライアントが genericHTML で、HTML ブラウザからアクセスしているものと判断されます。
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