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JDBC 認証属性
JDBC (Java Database Connectivity) 認証属性は組織属性です。サービス設定の下で組織属性に適用される値は、JDBC 認証テンプレートのデフォルト値になります。組織にサービスを登録した後、サービステンプレートを作成する必要があります。デフォルト値は組織の管理者が登録後に変更できます。組織属性は組織のエントリに継承されません。JDBC 認証属性は次のとおりです。
接続タイプ
このフィールドには、JNDI (Java Naming and Directory Interface) 接続プールまたは JDBC ドライバのいずれかを使用して、SQL データベースへの接続タイプを指定します。オプションは次のとおりです。
JNDI 接続プールは、配下の Web コンテナの設定を利用します。
接続プールの JNDI 名
「接続タイプ」で JNDI を選択した場合は、このフィールドに接続プール名を指定します。JDBC 認証では Web コンテナから提供される JNDI 接続が使用されるので、ここで設定した JNDI 接続プールがほかの Web コンテナの接続と一致しなくなることがあります。
次の例は、Web サーバーと MySQL 4.0 の接続プールを設定する方法を示しています。
- Web サーバーコンソールで、次の属性を持つ JDBC 接続プールを作成します。
プール名: samplePool
データソースクラス名: com.mysql.jdbc.jdbc2.optional.MysqlDatacSource
サーバー名 : mySQL サーバーのサーバー名
ポート : mySQL サーバーを実行するポート番号
ユーザー : データベースのユーザー名
パスワード : ユーザーのパスワード
データベース名: データベースの名前
- JDBC リソースを設定します。Web サーバーコンソールで、次の属性を持つ JDBC リソースを作成します。
JNDI 名: jdbc/samplePool
プール名 : samplePool
データリソースを有効 : オン
- 次の行をアプリケーションの sun-web.xml ファイルに追加します。
<resource-ref>
<res-ref-name>jdbc/mySQL</res-ref-name>
<jndi-name>jdbc/samplePool</jndi-name>
</resource-ref>
- 次の行をアプリケーションの web.xml ファイルに追加します。
設定が完了すると、この属性の値は次のようになります。
JDBC ドライバ
「接続タイプ」で JDBC を選択した場合は、SQL データベースから提供される JDBC ドライバをこのフィールドに指定します。次に例を示します。
JDBC URL
「接続タイプ」で JDBC を選択した場合は、このフィールドにデータベース URL を指定します。たとえば、mySQL の場合は、次の URL を指定します。
データベースに接続するユーザー
このフィールドには、JDBC 接続を使用してデータベースに接続するユーザーの名前を指定します。
データベースに接続するパスワード
このフィールドには、「データベースに接続するユーザー」に指定したユーザーのパスワードを定義します。
データベースに接続するパスワード (確認)
パスワードを確認します。
データベース内のパスワードカラム
このフィールドには、SQL データベースのパスワードカラム名を指定します。
準備されているステートメント
このフィールドには、ログインしようとしているユーザーのパスワードを取得するための SQL 文を指定します。次に例を示します。
パスワード構文を変換するクラス
この属性には、データベースから取得したパスワードをユーザー入力の形式に変換して、パスワードを比較するためのクラス名を指定します。このクラスは、JDBCPasswordSyntaxTransform インタフェースを実装している必要があります。
認証レベル
認証レベルは認証方法ごとに個別に設定します。この値は、認証の信頼度を示します。ユーザーが認証を受けると、この値がセッションの SSO トークンに格納されます。ユーザーがアクセスしたいアプリケーションに SSO トークンが提供されると、そのアプリケーションは格納されている値を使用して、ユーザーにアクセスを許可するのに十分なレベルかどうかを判別します。SSO トークンに格納されている認証レベルが必要な最小値に満たない場合、アプリケーションはユーザーにより高い認証レベルのサービスで認証を再度受けるよう要求することがあります。デフォルト値は 0 です。
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