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Sun Java(TM) System Directory Server オンラインヘルプ



レプリケーション (マスター) の設定

マスターレプリカは、クライアントにエントリの書き込みまたは変更を許可し、コンシューマ (専用コンシューマ、ハブ、または別のマスター) に更新を送信します。MMR (マルチマスターレプリケーション) では、複数のマスターレプリカが同じデータに対する書き込み処理をクライアントに許可し、そのあとで相互に更新を送信して、レプリケートされたサフィックスの内容を同期化します。

状態を表す行は、このマスターのレプリカ ID と、最新の更新をコンシューマに送信できるように更新履歴を記録することを示します。ID を持つのはマスターレプリカだけです。複数のマスター間で同期化できるように各マスターには別々の ID が必要です。

変更: レプリカの状態を変更するには、このボタンをクリックします。次の変更が可能です。

  • レプリカの昇格と降格: レプリケーションウィザードを使用してサフィックスをマスターからハブレプリカに降格するには、このメニュー項目を選択します。マスターを専用コンシューマレプリカに降格する前に、マスターをハブに降格する必要があります。

  • 4.x との互換性を有効に: このサフィックスが Directory Server バージョン 4.x のサプライヤから更新を受け取ることを許可または禁止するには、このメニュー項目を選択します。マスターの 4.x 互換性を有効にすると、レプリカはクライアントによる変更を受け入れず、代わりに 4.x サプライヤサーバーにリフェラルを返します。

  • はじめて有効にするときには、4.x サプライヤがこのサフィックスをレプリケートするのに必要なバインド DN とパスワードの入力を要求されます。それ以外の場合は、このレプリカの 4.x 互換を有効または無効にするときに、確認のダイアログボックスは表示されません。4.x との互換が有効なときには、状態を表す行にその旨が表示されます。

  • レプリケーションを無効に: このサフィックスのレプリケーションの設定を無効にするには、このメニュー項目を選択します。レプリケーションアグリーメントはすべて削除され、サフィックスは更新の受け取りと送信を停止します。

詳細: レプリケーションマネージャの DN の追加や代わりのリフェラルの定義など、ハブレプリカのレプリケーションの詳細を設定するには、このボタンをクリックします。

定義されたレプリケーションアグリーメント: このリストには、サフィックスとコンシューマとの間のレプリケーションアグリーメントがすべて表示されます。有効な場合、このマスターは各アグリーメントに定義されたコンシューマレプリカに更新を送信します。各アグリーメントには、次の情報が表示されます。

  • レプリケーションアグリーメントの状態によって変化するアイコン。有効、初期化中、無効のどれかを表す

  • レプリカを保持するサーバーのホスト名とポート番号

  • レプリケーションアグリーメントを定義するときに入力した説明の文字列

リストからレプリケーションアグリーメントを選択すると、下のテキストボックスにアグリーメントの状態と「アクション」ボタンが表示されます。各アグリーメントのレプリケーション状態には、初期化メッセージと、このコンシューマに送信する必要のある更新の状態などの情報が含まれています。

新規: 新しいレプリケーションアグリーメントを定義するには、このボタンをクリックします。

「削除」、「編集」、および「複製」: これらのボタンは、リストで現在選択されているレプリケーションアグリーメントを管理するために使用します。アグリーメントを編集すると、レプリケーションマネージャの設定、更新スケジュールの定義、レプリケートする属性セットの制限、レプリケーションメカニズムによるネットワーク使用の設定を行うことができます。

再表示: サーバーでのリソースの負荷を軽減するために、レプリケーションアグリーメントの状態を示すボックスの情報は、自動的には再表示されません。状態ボックスとリストのレプリケーションアグリーメントのアイコンを更新するには、再読み込みに関する次の項目のどれかをクリックします。

  • ただちに再表示: レプリケーションアグリーメントの状態の最新情報をサーバーから読み込むには、この項目を選択します。

  • 継続して再表示: レプリケーションアグリーメントの状態の自動再読み込みを開始するには、このチェックボックスを選択し、停止するにはチェックボックスの選択を解除します。

アクション: このボタンには、現在選択されているレプリケーションアグリーメントを処理するために、3 つのメニュー項目があります。

  • リモートレプリカを初期化: この処理は、このマスターレプリカの現在の内容を使用してコンシューマレプリカを初期化または再初期化します。コンシューマレプリカの現在の内容を置換してよいかどうかを確認するメッセージが表示されます。テキストボックスには、初期化に関するメッセージが表示されます。

  • ただちに更新を送信: この処理は、未処理の更新をすぐにマスターからコンシューマに送信します。この処理を選択しない場合、レプリケーションの更新は必要に応じて送信されるか、あるいはレプリケーションアグリーメントで定義されたレプリケーションスケジュールに従って送信されます。

  • アグリーメントを無効に: この処理はマスターからコンシューマレプリカへの更新の送信を停止しますが、アグリーメントは残ります。サフィックスのレプリケーションを中断して、同じ設定でレプリケーションを有効にする可能性がある場合に、この処理を行います。

レプリケーションアグリーメントを無効にすると、このボタンのラベルが「有効」に変わります。無効になったアグリーメントには、この処理しか行うことはできません。

関連項目

『Sun Java(TM) System Directory Server 管理ガイド』の第 8 章「レプリケーションの管理」


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