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Sun Java(TM) System Directory Server オンラインヘルプ



データ設定の「レプリケーション」タブ

このタブでは、レプリケーションメカニズムのグローバル設定を行います。

これらの設定の一部は、レプリケーションウィザードによって初期化することもできます。ウィザードでレプリケーションアグリーメントを作成すると、指定した値がこのタブに表示され、値を変更できます。ウィザードを使用して、あるいはこのタブで直接これらのフィールドを初期化すると、それ以降はレプリケーションウィザードからフィールドの変更を要求されません。

レプリケーションマネージャ

Directory Server には、レプリケーションアグリーメントで指定できるデフォルトのレプリケーションマネージャエントリがあります。サプライヤは、レプリケーション更新を送信するとき、レプリケーションマネージャエントリを使用してコンシューマサーバーにバインドします。レプリケーションマネージャエントリの DN は cn=Replication Manager,cn=replication,cn=config です。

「パスワード」および「パスワードの確認」: 両方のフィールドにデフォルトのレプリケーションマネージャのパスワードを入力します。このサーバーがコンシューマとなるとき、レプリケーションアグリーメントでこのパスワードを使用します。

レプリケーション更新履歴ログ

サプライヤサーバーで行われた変更をコンシューマにレプリケートできるように、更新履歴ログには変更内容が記録されます。レプリケートされるサフィックスの数に関係なく、更新履歴ログの数は各サプライヤサーバーに 1 つだけです。

更新履歴ログを有効に: 更新履歴ログを有効にするには、このチェックボックスを選択します。通常の場合、更新履歴ログは、レプリケーションのサフィックスを設定したあとで有効になります。



「更新履歴ログを有効にする」チェックボックスを選択しない場合、「保存」ボタンをクリックすると、更新履歴ログファイルが削除されます。その後、このサーバーのコンシューマレプリカをすべて初期化し直す必要があります。



データ変更をディスク上の次の場所に格納: サーバーのホストマシンにあるディレクトリの絶対パスを入力するか、「参照」をクリックして場所を選択します。保存しようとする更新履歴ログを格納できるだけの十分な容量のあるディスク上のディレクトリを指定する必要があります。デフォルトの更新履歴ログのディレクトリは、次のとおりです。

Solaris 9 プラットフォーム

/var/ds5/slapd-serverID/changelogdb

その他のプラットフォーム

/usr/sunone/servers/slapd-serverID/changelogdb



レプリケーションが有効なときに既存の更新履歴ログの名前を変更した場合、「保存」ボタンをクリックすると更新履歴ログファイルが削除されます。その後、このサーバーのコンシューマレプリカをすべて初期化し直す必要があります。



更新履歴ログの最大レコード数: 「無制限」チェックボックスの選択を解除し、更新履歴ログに格納する更新レコードの最大数を入力します。この最大数に達すると、もっとも古いレコードから自動的に削除されます。レプリカが非常に多くの更新レコードを受け取る場合、レコード数を制限すると、領域を節約できます。

「無制限」チェックボックスを選択したままにすると、最長保存期間を設定していない場合、更新履歴ログが無限に増え続けます。

更新履歴ログの最長保存期間: 「無制限」チェックボックスの選択を解除し、更新履歴ログのレコードの最長保存期間を表す数値と単位を入力します。最長保存期間より古いレコードは、自動的に削除されます。更新履歴ログのサイズを制限するには、この最長保存期間パラメータを使用することをお勧めします。

「無制限」チェックボックスを選択したままにすると、「更新履歴ログの最大レコード数」フィールドを設定していない場合、更新履歴ログが無限に増え続けます。

バージョン 4.x との互換性

旧バージョンのサーバーからデータを移行できるように、Sun Java(TM) System Directory Server 5.2 を旧バージョンの Directory Server 4.x サプライヤのコンシューマとして設定できます。

4.x 互換のレプリカとして使用: 4.x のサプライヤからの更新を受け取る旧バージョンのレプリケーションのプラグインを有効にするには、このチェックボックスを選択します。

バインド DN: このレプリカにアクセスするために 4.x サプライヤサーバーで指定するレプリケーションマネージャエントリの DN を指定します。

「パスワード」および「パスワードの確認」: 両方のフィールドにバインド DN のパスワードを入力します。旧バージョンの 4.x サプライヤが認証のために証明書を使用して SSL 方式で接続する場合、バインド DN のパスワードは不要です。

部分レプリケーション

部分レプリケーションは、レプリケートされるサフィックスの一部の属性だけをレプリケートするメカニズムです。

レプリケートされた属性のセットを管理: このボタンをクリックすると、属性セットマネージャが起動し、属性のセットの定義と名前の指定を行うことができます。部分レプリケーションを設定するには、これらの属性セットのどれかを使用するようにレプリケーションアグリーメントを編集します。そのレプリカのコンシューマはすべて、セットに定義された属性だけを持つようになります。

関連項目

『Sun Java(TM) System Directory Server 管理ガイド』の第 8 章「レプリケーションの管理」


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