入力・変換1       

どんな方法で文字を入力・変換するのか、送り仮名の付け方はどうするのかなど、文字の入力・変換方法について設定を行います。

■設定項目の説明
  1. 漢字入力モード
    漢字かな交じり文を作成するときに、キーボードから文字を入力する方法を選択します。

  2. 入力文字種
    漢字入力モードのときに、入力した文字がどのように表示されるかを選択します。

  3. 漢字変換モード
    入力した文字を漢字かな交じり文に変換する方法を選択します。
    ・連文節
    通常の入力・変換に利用します。複合語や数詞・外来語・接尾語・句読点などを含む長い文章を変換するのに便利です。
    ・複合語
    住所・氏名・会社名・部署名など、漢字が続く複合語を変換する場合に利用します。同じ読みで氏名と地名の変換候補がある場合など、どちらを優先して変換するのかを設定することもできます。
    ・自動
    文節の区切りや変換候補を判断し、入力した文字を自動的に変換・確定します。変換(次候補)キーを押す操作を意識せずに、漢字かな交じり文を作成することができます。

  4. 複合語変換詳細
    複合語の優先候補についての詳細を選択できます。漢字変換モード を 複合語 に設定している場合にのみ有効です。

  5. 口語体優先
    話しことばを優先的に変換する場合は する を選択します。通常では変換できないことば(「できたのさ」「大きくって」「言っちゃおう」など)が変換できます。

  6. 送り仮名モード
    送り仮名の送り方を選択します。
    ・本則
    内閣告示の「送り仮名の付け方」に基づいた送り方です。
    ・省く
    「本則」に対して、表記しなくてもよい送りがなを省いた送り方です。
    ・送る
    「省く」とは逆に省略しない送り方です。
    ・全て
    一度に「省く」「送る」の送り方を表示します。
    終(わ)る表(わ)す
    本則終わる表す
    省く終る表す
    送る終わる表わす

  7. 句読点モード
    キーを押したときに、(、,)(。.)(・/)(「」[])のどちらの句読点や括弧を入力するかを選択します。

  8. 入力支援/[設定]
    まちがいやすい入力ミスを自動的に修正するAI入力支援機能や、長音(ー)とハイフン(−)を入力時に置換する機能を利用するかしないかを選択します。
    [設定]をクリックして、詳細を設定することもできます。

  9. 校正支援/[設定]
    ら抜き表現や誤用、仮名遣いの誤りを指摘する校正支援機能(JUST MEDDLER2)を利用するかしないかを設定します。
    [設定]をクリックして、詳細を設定することもできます。

  10. 半角全角変換/[設定]
    カタカナ・英数字・記号の変換結果を半角または全角にする機能を設定します。この機能を利用すると、後変換や学習を行わなくても、スペースキーを押すだけで半角文字または全角文字に変換することができます。
    [設定]をクリックして、詳細を設定することもできます。

  11. 句読点変換/[設定]
    句読点が入力されたタイミングで変換を実行する句読点変換機能を利用するかしないかを設定します。漢字変換モードが、連文節または、複合語変換モードのときに有効です。
    [設定]をクリックして、詳細を設定することもできます。

  12. 単語コメント
    オンにすると、単語に設定したコメントを変換候補のうしろに表示します。また、別の単語への置換候補も表示します。
    コメントの登録は、ATOK12辞書ユーティリティの 一覧編集-[コメント編集] で行います。

  13. [初期値に戻す]
    入力・変換1シート の設定内容をセットアップ直後の状態に戻します。

 

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入力支援[設定]

■設定項目の説明

  1. 入力誤り自動修復
    ローマ字入力、カナ入力に特有の入力ミスを、ATOKが自動的に修正して正しい語句に変換します。

  2. 長音・句読点の自動置換
    長音(ー)の前の文字が、英字・数字・記号の場合に、長音(ー)をハイフン(−)に置換します。ノートパソコンなど、テンキーがないキーボードでもハイフンが簡単に入力できます。 同じように、読点(、)をカンマ(,)に、句点(。)をピリオド(.)に、中黒(・)をスラッシュ(/)に置換することもできます。
    [例]長音をハイフンに変換
    入力 「ゆうびんばんごう770ー0189」
    変換 「郵便番号770−0189」

 

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校正支援[設定]

■設定項目の説明

  1. 助詞連続の指摘
    格助詞「の」「で」「が」「を」が過剰に連続している個所を指摘します。「の」「が」は3回以上、「で」「を」は2回以上連続している場合に指摘します。
    [例]
    公園で会う。
    大急ぎタクシー帰った。
    これくれたペンで書いた本です。
    ケーキイチゴ使って作る。

  2. ら抜き表現の指摘
    「見れる」など、ら抜き表現を指摘・訂正します。
    ・する(指摘)
    文中のら抜き表現を指摘します。
    ・する(訂正)
    文中のら抜き表現を指摘し、確定するタイミングで正しい表現に訂正します。

  3. 文体の統一
    文体を「です・ます調」・「だ・である調」に統一するために、不統一な部分を指摘します。
    ・文体変化時
    一文中で、「です・ます調」から「だ・である調」または「だ・である調」から「です・ます調」に文体が変わった場合に指摘します。指摘の対象となるのは、句読点(、。)で終わる文章です。
    [例]いい天気ですが、彼は不機嫌だ。《文体が変化》
    ・である調
    「です・ます調」の個所を指摘します。
    ・ですます調
    「だ・である調」の個所を指摘します。指摘の対象となるのは、句読点(、。)で終わる文章です。

  4. 修飾関係の指摘
    修飾語が連続し、文の意味があいまいな可能性がある個所を指摘します。
    [例]
    大きな黒い目の女の子。
    新しい徳島の友達の家。
    急な重い出張の荷物。

  5. わかりにくい否定表現の指摘
    二重否定など、読み手に対し混乱を招きやすい「否定表現の連続」を指摘します。
    [例]
    考えていないこともない。
    知らないわけではない。

  6. 誤用の指摘
    慣用句やことわざを誤って使用していると思われる言い回しを指摘します。
    [例]
    的を得る的を射る、当を得る
    上前をかすめる上前をはねる
    押しもおされぬ押しも押されもせぬ
    白羽の矢を当てる白羽の矢を立てる

  7. 仮名遣い誤りの指摘
    昭和61年内閣告示の「現代仮名遣い」に基づいて、まちがえやすい仮名遣いを指摘します。
    [例]
    通常どうり通常どおり
    ぢしんじしん(地震)
    腕づく腕ずく
    かたずけるかたづける

  8. 商標名の指摘
    一般名詞とまちがえやすい商標・商品名を指摘します。

  9. 機種依存文字の指摘
    インターネットの電子メール(E-Mail)や、他の機種のコンピュータでは見えなくなるなどの問題のある文字を指摘します。
    ・しない
    機種依存文字の指摘をしません。
    ・JISコード以外
    電子メール(E-Mail)やパソコン通信などで問題になる文字を指摘します。
    ・シフトJISコード以外
    Unicodeに未対応のアプリケーションなどで問題になる文字を指摘します。
    ・外字
    ユーザー作成外字を指摘します。
    ・シフトJISコード以外+外字
    Unicodeに未対応のアプリケーションなどで問題になる文字とユーザー作成外字を指摘します。

 

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半角全角変換[設定]

■設定項目の説明

  1. カタカナ
    カタカナをいつも半角で入力するか全角で入力するかを選択します。スペースキーを押して変換した時点で、すべてのカタカナが半角または全角の文字に変換されます。

  2. 英字
    アルファベットをいつも半角で入力するか全角で入力するかを選択します。スペースキーを押して変換した時点で、すべてのアルファベットが半角または全角の文字に変換されます。

  3. 数字
    数字をいつも半角で入力するか全角で入力するかを選択します。スペースキーを押して変換した時点で、すべての数字が半角または全角の文字に変換されます。

  4. 記号
    特定の記号をいつも半角で入力するか全角で入力するかを選択します。スペースキーを押して変換した時点で、特定の記号が半角または全角の文字に変換されます。

  5. [すべて半角]
    すべての記号を半角で入力するように設定します。

  6. [すべて全角]
    すべての記号を全角で入力するように設定します。

  7. [全解除]
    すべての記号を しない に設定します。

  8. 入力中文字への適応拡張
    変換前の入力中の文字から、入力文字種よりも優先してカタカナ・英字・数字・記号文字を指定の半角または全角の文字で置き換えるかどうかを設定します。また、省入力や確定リピートの候補に対してもこの設定が適用されます。

  9. ユーザー単語への適応拡張
    ユーザーが登録した単語にも、変換文字列中のカタカナ・英字・数字・記号文字を指定の全角または半角で置き換えるかどうかを設定します。

  10. 後変換操作への適応拡張
    後変換した文字に対しても、文字列中のカタカナ・英字・数字・記号文字を指定の半角または全角で置き換えるかどうかを設定します。
    インターネットの電子メール(E-Mail)などで半角カタカナの入力を強力に抑制する場合などに使用します。

 

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