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HP Systems Insight Managerテクニカル リファレンス ガイド

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機能

目次
索引
法的な注意事項
はじめに
製品概要
機能
新機能
製品アーキテクチャ
支援
お使いになる前に
検出と識別
ユーザと認証
ネットワークとセキュリティ
システム、クラスタ、イベントの監視
ストレージ統合
タスクの使用法
デフォルト ツールの使用法
パートナー アプリケーション
レポート機能
システムとイベントの管理
トラブルシューティング
リファレンス情報
印刷用画面へ
用語集
ヘルプの使い方
 関連トピック

HP Systems Insight Manager(HP SIM)では、次の機能を利用できます。

  • 簡単で迅速なインストール。. HP-UX、Windows、またはLinuxを実行しているサーバ プラットフォーム、またはWindowsデスクトップやワークステーションにインストールできます。

  • ファーストタイム ウィザード. HP SIMの初期設定の実行手順を順番に示すオンライン ガイダンスを提供します。このウィザードは、中央管理サーバ(CMS)でHP SIMを設定する際に役立ちます。

  • 自動検出と自動識別。. ネットワークに接続されているシステムを自動的に検出および識別します。検出フィルタを使用することにより、不必要なシステム タイプの検出を避けることができます。検出フィルタにより、特定のネットワーク セグメントやIPアドレスの範囲に検出を限定できます。

  • 障害管理とイベント処理。.  実際のコンポーネント障害警告、または発生しようとしているコンポーネント障害警告の、障害予測通知が提供されます。自動イベント処理では、Email、ポケベルまたはShort Message Service(SMS)ゲートウェイを通じて、適切なユーザに障害を通知するためのアクションを設定したり、スクリプトの自動実行や、HP OpenView Network Node ManagerまたはHP OpenView Operationsなどのエンタープライズ プラットフォームへのイベント自動転送が可能です。

    WindowsベースのCMSにのみポケベルのサポートがあります。

    日本国内では、ポケベル機能はサポートされていません。

  • 一貫性のあるマルチシステム管理。. CMS上でコマンドを1回実行するだけで、複数のシステムまたはノード上でタスクを起動できます。この機能によって、各システムでそれぞれ操作する煩わしさがなくなります。

  • 安全なリモート管理。. ユーザ認証のオペレーティング システム セキュリティ機能、SSL(Secure Sockets Layer)、SSH(Secure Shell)が活用され、管理通信が暗号化されます。

  • 役割ベースのセキュリティ。. どのユーザが、どのシステムで、どの管理操作を実行できるかを、システム管理者が細かく制御できるので、管理責任を効果的に委任できます。

  • ツール定義。. 単純なXML文書を使ってツールを定義することにより、既成ツールとユーザ定義ツールを統合できます。ツールには、コマンド ライン ツール、Webベースのアプリケーション、スクリプトなどがあります。統合されたツールへのアクセスは、役割ベースのセキュリティで制御されます。

  • データ収集とインベントリ レポート。. 総合的なシステム データ収集が実行され、ユーザが管理対象システムの詳細インベントリ レポートを迅速に作成できるようになります。レポートは、HTML、XML、またはCSVフォーマットで生成できます。

  • スナップショット比較。. 4つまでの異なるサーバの設定スナップショットを比較したり、1つのサーバの設定スナップショットを時間の経過に沿って比較したりすることができます。この機能により、IT担当者は、システムの不安定な動作の原因になる可能性がある設定上の問題点を正確に見つけることができます。また、スナップショットの比較により、標準設定の画像を保存して他のシステムと比較することもできます。

  • HPバージョン コントロール。. WindowsおよびLinuxを実行するHP ProLiantサーバについて、最新のBIOS、ドライバ、およびエージェントのアップデート データを自動的にダウンロードし、古いシステム ソフトウェアを実行しているシステムが識別され、サーバ グループ全体でシステム ソフトウェアを更新できるようにします。HP-UXシステムの場合は、Software DistributorがHP SIMに統合されています。

  • 2つのユーザ インタフェース。. Webブラウザのグラフィカル ユーザ インタフェース(GUI)とコマンド ライン インタフェース(CLI)によって、HP SIMを既存の管理プロセスに組み込みやすくなります。

  • 管理対象システムでのシステム プロパティの編集。.  [システム ページ][システム プロパティの編集]リンクでは、完全な設定権があるユーザが、1つのシステムのシステム プロパティを再設定できます。複数のシステムのシステム プロパティを設定するには、[オプション][システム プロパティ][システム プロパティの設定]を選択します。これは、HP SIMによってレポートされるシステム プロパティに影響しますが、ターゲット システムのプロパティは変更されません。

  • システムの監視の停止と回復。.  監視の中断時間を設定できます。これにより、HP SIMのステータス ポーリング、識別、データ収集、および自動イベント処理からシステムを除外できます。[システム ページ][ツール&リンク]タブの下にある[監視の停止/回復]リンクにより、システム監視の停止または回復時間を設定できます。複数のシステムのシステム監視を停止または回復するには、[オプション][システム プロパティ][監視の停止または回復]を選択します。中断時間の長さは、事前設定により、5分、15分、1時間、および1日単位で設定できます。停止機能は、無期限に設定することもできます。

  • OpenSSHツールのインストール。. CMSから実行し、対象となるWindowsシステムにOpenSSHサービスをインストールしてから、mxagentconfigコマンドを実行して設定を完了します。

    Windows CMSでのみ使用できる機能です。

  • 初期ProLiant Support PackインストールによるOpenSSHのインストール(オプション)。. HP SIMでは、[初期ProLiant Support Packインストール]ページで[SSH(セキュア シェル)のインストールと初期化を行います]を選択することによって、初期ProLiant Support Packインストール プロセスを通じてOpenSSHをインストールできます。

    Windows CMSでのみ使用できる機能です。

  • HP-UX Serviceguardクラスタのサポート。. HP SIMは、HP-UX Serviceguardクラスタを認識し、UIに表示します。検索リストのServiceguardクラスタをクリックすることにより、HP Serviceguard Managerを起動し、クラスタに関する情報を参照することができます。

  • HP-UX、Linux、およびSMI-Sデバイスに対するWBEMイベントの操作。. HP SIMでは、GUIを介して、WBEMイベントの予約と予約解除ができます。また、CLIからも、WBEMイベントの予約と予約解除ができます。HP-UXでは、この機能は、11i v2 September 2004上でのみ使用できます。

  • HPインスタント サポート エンタープライズ エディション(ISEE)。. HPインスタント サポート エンタープライズ エディション(ISEE)は、HPサポートの提供する機能の1つで、システムおよびデバイスの管理を容易にする事前予防リモート監視/診断ツールです。ISEEは、データセンタ全体の監視を、簡単で統一された方法で行えるようにします。お客様は、多様なシステムで構成されるIT環境を、プラットフォーム別の技術を使用するのではなく、単一のソリューションで監視および管理できます。ISEEは、HP-UX、Microsoft Windows、Linux、OpenVMS、Tru64 UNIX、NonStop、およびSun Solarisサーバ、接続されている周辺装置、ならびにストレージおよびネットワーク デバイスをお客様が予防的に管理およびサポートできるようにします。ISEEは、ミッションクリティカルなシステム/デバイスとそれ以外のシステム/デバイスの両方をサポートすることによりコストを削減し、複雑さを解消します。ISEEは、ハードウェア イベントの連続的な監視と自動通知を提供することにより、重大な問題を識別しその発生を防止します。また、リモート診断スクリプトやシステムについて収集される重要なシステム コンフィギュレーション情報を利用して、システムの早期回復を可能にします。システムにISEEをインストールして、リスクを軽減し重大な問題の発生を防止してください。

  • HP System Management Homepage。. HP System Management Homepageは、集中した表示であり、HP Webベース システム マネジメント ソフトウェアとユーティリティで生成された管理情報と設定データを提供します。HP Webベース エージェントおよび管理ユーティリティからデータを集約することにより、HP System Management Homepageは、個々のサーバのハードウェアの障害やスタータスの監視、パフォーマンス データ、システム スレッショルド、診断およびソフトウェアのバージョン コントロールを行うための使いやすい共通インタフェースを提供します。

  • Performance Management Pack(PMP)アクセス。. HP ProLiantサーバおよびModular Shared Array(MSA)共有ストレージのハードウェア障害の検出、分析、説明を行うソフトウェア ソリューション。HP SIMで使用可能なPMPツールには、オンライン分析、オフライン分析、CSVファイル生成レポート、システム概要レポート、静的分析レポート、設定、ライセンス契約、および手動ログ パージがあります。PMPは、HP SIMとともに自動インストールされ、HP SIMと統合された環境で動作します。監視対象サーバに、Insightマネジメント エージェント以外のソフトウェアをインストールする必要はありません。PMP 4.0には、次のような特徴があります。

    • HP SIM 5.0のサポート(PMPのこのバージョンは、HP SIM 4.xをサポートしません)

    • Oracleデータベースのサポート(ローカルまたはリモート)

    • 一部のHP Integrityサーバをサポート

    PMP v4.0.1の新機能

    • Red Hat Linux 4.0のサポート

    • HP ProLiant BL25pサーバのサポート

    • インストール時に古いPMPデータベース ファイルの削除/維持を選択可能

    詳細については、HPのWebサイトhttp://h18013.www1.hp.com/products/servers/proliantessentials/valuepack/pmp/index.html(英語)を参照してください。

  • HP ProLiant Essentials Vulnerability and Patch Management Pack(VPM)へのアクセス。. VPMは、セキュリティの脆弱性を識別し、解決するためのアドバイスを提供します。また、取得の自動化、配備の最適化、セキュリティ パッチの強化の継続によって、高度なパッチ管理を提供します。VPMは、Management CDから手動でインストールする必要があります。また、管理するターゲット システムごとに1つずつライセンスが必要です。VPMには、評価の目的でサーバまたはデスクトップ上で使用でき、すべての機能を利用できる無期限のライセンスが5つ付属しています。インストールおよびセットアップの詳細については、Management CDに収録されているHP ProLiant Essentials Vulnerability and Patch Management Pack Quick Setup PosterおよびHP ProLiant Essentials Vulnerability and Patch Management Pack User Guideを参照してください。VPMの詳細については、HPのWebサイトhttp://www.hp.com/servers/proliantessentials/vpm(英語)にある『HP ProLiant Essentials Vulnerability and Patch Management Pack』(英語)を参照してください。

    現在Vulnerability and Patch Management Packは、日本語OSへのインストールはサポートされていません。

  • HP ProLiant Essentials Virtualization Management Software (VS)。. HP SIMに統合された仮想マシン管理機能は、機能が拡張され物理サーバ リソースと仮想サーバ リソースの両方で構成されるITインフラストラクチャの統合管理、プロビジョニングの簡素化と統合、中央インタフェースからのすべてのサーバ リソースの管理と移行を実現します。

    HP SIMの仮想マシン管理機能は、HP ProLiant Essentials Virtual Machine Management Pack(VMM)とHP ProLiant Essentials Server Migration Pack(SMP)を統合することにより提供されます。2つのコンポーネントは1つのコンポーネントとして同時にインストールされますが、ライセンスは別です。

    • HP ProLiant Essentials Virtual Machine Management Pack。. VMMは、Microsoft社のVirtual ServerおよびVMware社のGSX/ESX仮想マシンの集中管理と制御を可能にします。VMMを使用すると、すべての仮想マシンおよび仮想マシン(VM)ホストをHP Systems Insight Manager(HP SIM)コンソールから管理できます。Virtual Machine Management Packは、HP SIMコンソールの左側のウィンドウに、VMホストとVMゲストのツリー ビューを表示します。左側のウィンドウのツリーからシステムを選択すると、選択したシステムに関する情報が右側のウィンドウに表示されます。このウィンドウで、インストール、登録、登録解除、アップグレードなどを行えます。VMMは現在HP SIMに統合されています。VMMのドキュメントおよび詳細については、HPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/servers/vmmを参照してください。

    • HP ProLiant Essentials Server Migration Pack。. SMPは、VMMの機能を拡張して、統合P2V(Physical-to-Virtual)およびV2V(Virtual-to-Virtual)移行機能を提供します。SMPによってサーバの統合プロセスが簡単になるので、管理者はその他の優先事項に集中できます。SMPは、初めて移行を行ったあと1年間無制限で移行を許可する新しいSMPライセンス タイプを提供するようになりました。追加ライセンスの購入については、HPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/proliantessentials_smpを参照してください。

      このソフトウェアは、英語版のみ提供されています。

  • HP Systems Insight Manager内のHP BladeSystem Integrated Manager。.  HP SIMは、ブレードの設置、設定、および監視ツールへのアクセスを統合するために設計されたブレード環境を提供します。ピクチャー ビューは、ラックおよびエンクロージャを対象に使用できます。HP BladeSystem Integrated Managerは、HP SIMとともに自動インストールされるため、ライセンス キーは不要です。HP BladeSystem Integrated Managerにアクセスするには、[ツール][内蔵コンソール][HP BladeSystem]を選択します。 詳細については、HPのWebサイトhttp://h18004.www1.hp.com/products/servers/management/bsme/index.html(英語)を参照してください。

  • HPエージェントの設定および修復。. エージェントの設定および修復機能は、HP SIMによってサポートされているWindows、Linux、およびHP-UXシステムにおいて、SNMP設定の認証情報、HP System Management HomepageまたはマネジメントHTTPサーバとの信頼関係を修正できるHP SIMの機能です。詳細については、http://www.hp.com/jp/proliantessentials_manualにある『エージェントの設定および修復オンライン ヘルプ』を参照してください。

  • HP ProLiant Essentials Rapid Deployment Pack(RDP) - Windows Edition。. RDPは、マルチサーバ配備ツールです。このツールを使用すると、IT管理者は、無人化された自動の方法で大量のサーバを簡単に配備できます。RDPは、HP SIMとは別にインストールされ、管理されるサーバごとに1つずつライセンスが必要です。RDPは、独自のCDからインストールされます。ネットワーク環境のセットアップ、サーバ配備の要件、およびインストール手順の詳細については、HPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/servers/rdpを参照してください。インストールが完了したら、製品の登録番号を登録してライセンス ファイルを受け取る必要があります。RDPによって管理されるサーバごとに1つずつライセンスが必要です。

  • Superdomeやその他の複合体のデータ収集およびインベントリ レポート機能。. Superdomeシステムおよびその他のセルラー複合体用にデータ収集およびレポート機能が追加されました。収集可能なデータのタイプには、シャーシ、キャビネット、セル、メモリ、およびハード パーティション(nPars)に関する情報が含まれます。実際に収集されるデータのタイプは、選択されるフィルタによって異なります。

  • HP Storage Essentials。. HPは、データ センタにおける管理の経済性を向上させつづけています。HP Storage Essentialsは、HPの統一サーバ/ストレージ管理プラットフォームであるHP SIMに統合されるように設計された最初のオープンな標準ベース ストレージ製品スイートです。HP Storage Essentialsの詳細については、HPのWebサイトhttp://h18006.www1.hp.com/products/storage/software/esuite/index.html(英語)を参照してください。

  • SSHキーの管理。.  [SSHキー]機能により、known_hostsファイルに保存されるパブリックSSHキーを中央管理サーバから表示および管理することができます。SSHキーによって、中央管理サーバと管理対象システムは、安全な接続を認証できます。

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