ファイバ チャネル ストレージ システム

このセクションでは、ファイバ チャネル ストレージ システムに関する一般的な情報およびステータス情報を表示します。[大容量記憶]リストから[ファイバ チャネル ストレージ システム]エントリを選択すると、ストレージ システム、ファイバ アレイ コントローラ、物理ドライブ、論理ドライブおよびファイバ チャネル接続の個別エントリを表示したサブメニューが表示されます。表示される項目は次のとおりです。

ファイバ チャネル ストレージ システム情報

ファイバ アレイ コントローラ情報

アクセラレータ情報

物理ドライブ情報

論理ドライブ情報

RA-8000 - RAID アレイ ストレージ システム

ファイバ チャネル接続

ファイバ チャネル ストレージ システム情報

[大容量記憶]サブメニューから[ストレージ システム情報]エントリを選択すると、ファイバ ストレージ システムに関する次の情報が表示されます。

システム情報

[モデル]は、コンパックストレージ システム本体のモデル名を表示します。

[名前]は、このストレージ システム本体のユーザ定義名(または必要に応じて、シリアル番号)を表示します。

[接続]は、サーバとボックス間の接続の種類を表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。

[シリアル番号]は、ストレージ システム本体のシリアル番号を表示します。シリアル番号は、通常、フロント パネルに印刷されています。この情報は識別用です。

[IOスロット]は、ファイバ アレイ コントローラをインストールしているかどうかを表示します。

バックプレーン情報

[ファームウェアのリビジョン]は、ストレージ システムのバックプレーンのリビジョン レベルを表示します。

[ドライブ ベイ]は、Compaqストレージ システムのバックプレーン ドライブ ベイを表示します。これは、このストレージ システムのバックプレーンにあるベイの個数です。

[二重化]は、Compaqストレージ システムのバックプレーン二重化オプションを表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。

資産情報

[ボード]は、ボードのタイプ(システム、電源またはSCSI)を表示します。

[シリアル番号]は、ボードのシリアル番号を表示します。

[ボードのリビジョン]は、ボードのリビジョン番号を表示します。

パワー サプライ情報

[位置]は、パワー サプライのベイ位置を表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。

[ステータス]は、パワー サプライのステータスを表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。

[UPSの状態]は、パワー サプライに接続されているUPSのステータスを表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。

[シリアル番号]は、パワー サプライのシリアル番号を表示します。この情報は識別用です。

[ボードのリビジョン]は、パワー サプライのボードのリビジョンを表示します。

[ファームウェアのリビジョン]は、パワー サプライのファームウェアのリビジョンを表示します。

温度情報

[位置]は、温度センサの位置を表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。

[ステータス]は、温度センサのステータスを表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。

[現在値]は、現在の温度の値を表示します。

[制限値]は、温度センサのスレッショルド値を表示します。

ファン情報

[位置]は、ファン モジュールの位置を表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。

[ステータス]は、ファン モジュールのステータスを表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。

[シリアル番号]は、ファン モジュールのシリアル番号を表示します。この情報は識別用です。

[ボードのリビジョン]は、ファン モジュールのボードのリビジョンを表示します。

ファイバ アレイ コントローラ情報

このセクションでは、ストレージ システムにインストールされているファイバ アレイ コントローラに関する次の情報を表示します。

[モデル]は、コントローラ カードのモデル タイプを表示します。有効な値は次のとおりです。

[ファームウェアのバージョン]は、コントローラのファームウェアのバージョンを表示します。

[シリアル番号]は、コントローラのシリアル番号を表示します。この情報は認識用です。

[製品リビジョン]は、コントローラの製品リビジョンを表示します。この値を使用して、コントローラ モデルの特定のリビジョンをさらに詳細に識別します。

[ワールドワイド名]は、コントローラの固有のファイバ チャネル名を表示します。この値を使用して特定のコントローラをさらに詳細に識別します。

[コントローラのステータス]は、コントローラ ハードウェアのステータスを表示します。有効な値は次のとおりです。

アクセラレータ情報

このセクションでは、ストレージ システムにインストールされているファイバ アレイ コントローラに関する次の情報を表示します。

[ステータス]は、ファイバ チャネル アレイ アクセラレータ(FCA)のステータスを表示します。ステータスは、次のいずれかです。

[バッテリのステータス]は、アレイ アクセラレータのバッテリ パックのステータスを表示します。バッテリ パックは、システムの電源が入っているときのみ再充電できます。ステータスは、次のいずれかです。

[不良データ]は、システムの電源を入れたときにバッテリ問題のためにデータが消失した可能性を示します。有効な値は次のとおりです。

[読み取りエラー]は、アレイ アクセラレータからの読み取り中に検出された読み取りメモリ パリティ エラーの合計数を表示します。メモリ パリティ エラーが発生した場合、ライト キャッシュ内のデータの二重化コピーにアクセスすると、正しいデータを入手できます。

メモリ パリティ エラーは、情報がアレイ アクセラレータに正しく転送されなかったことをシステムが検出したときに発生します。パリティ ビットは、メモリに保存される情報の各バイトに含まれます。マイクロプロセッサがデータを読み取るか、または書き込むとき、システムは、各バイトのビットの値をカウントします。合計がシステムの期待値と一致しなければ、パリティ エラーが発生します。メモリ パリティ エラーは、不良メモリ チップ、メモリ破壊またはメモリ リフレッシュの不足によって発生する可能性があります。

[書き込みエラー]は、アレイ アクセラレータへの書き込み中に検出された書き込みメモリ パリティ エラーの合計数を表示します。

書き込みパリティ エラーは、情報がアレイ アクセラレータに正しく転送されなかったことをシステムが検出したときに発生します。パリティ ビットは、メモリに保存される情報の各バイトに含まれます。マイクロプロセッサがデータを読み取るか、または書き込むとき、システムは、各バイトのビットの値をカウントします。合計がシステムの期待値と一致しなければ、パリティ エラーが発生します。

[ライト キャッシュ]は、ライト キャッシュに割り当てられたメモリ容量をMBで表示します。データは重複して保持されるため(二重化)、実際に使用できるメモリ容量は表示されている容量の半分です。

[リード キャッシュ]は、リード キャッシュに割り当てられたメモリ容量をMBで表示します。

[シリアル番号]は、アクセラレータ ボードのシリアル番号を表示します。この値を使用して、キャッシュ コントローラをさらに詳細に識別します。

[エラー コード]はキャッシュ操作のステータスを表示します。ステータスは次のいずれかです。

物理ドライブ情報

このセクションでは、コントローラに接続されているすべてのディスク ドライブの概要を表示します。[大容量記憶]サブメニューには、1つの物理ドライブが1つのエントリとして示されます。物理ドライブの横に表示される情報としては、ドライブの位置(ポートおよびドライブ番号)とドライブのサイズがあります。[大容量記憶]サブメニューからいずれかの物理ドライブを選択すると、そのドライブに関する詳細が表示されます。表示される情報は次のとおりです。

[ステータス]は、物理ドライブのステータスを表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。

[処置]は、このドライブに必要な処置を表示します。有効な値は次のとおりです。

[容量]は、物理ドライブのサイズをMBで表示します。たとえば、120は、物理ドライブが120MBであることを示します。

[ファームウェアのバージョン]は、物理ドライブのファームウェアのバージョン番号を表示します。必ず、最新バージョンのファームウェアをインストールしてください。古いバージョンは、最新機能をすべてサポートしない場合があります。

[サービス時間]は、ドライブにスタンプが付けられたときからの現在のサービス時間数(物理ドライブが回転していた時間数)を表示します。ドライブのスタンプは、工場出荷時または新しいドライブに対してCompaq Diagnosticsを実行したときに付けられます。

たとえば、[現在のサービス時間]が604のとき、ドライブは604時間動作しました。[サービス時間]が499のときにエラーが発生した場合、エラーは499時間後に発生したことになります。

[現在の幅]は、物理ドライブの現在の幅を表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。

[モデル]は、物理ドライブのテキスト説明を表示します。表示されるテキストは、ドライブのメーカーおよびドライブの種類によって異なります。たとえば、Compaq 210MB CP3201と表示されます。

ドライブが故障した場合、交換に必要なドライブの種類を識別するためのモデルをメモしてください。

[シリアル番号]は、SMART物理ドライブに割り当てられたシリアル番号を表示します。この値は、SCSI問い合わせコマンドによって戻されるシリアル番号に基づきますが、スペースに制限があるため変更される場合があります。この項目は識別用です。

SMARTサポートは、SCSI物理ドライブがSMARTをサポートするかどうかを示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。

[現在の速度]は、物理ドライブの現在のデータ転送速度を表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。

[配置情報]は、 物理ドライブが内蔵のCompaqストレージ システム中にあるか、外付けのCompaqストレージ システム中にあるかを表示します。 表示される値は以下のとおりです。

ドライブの識別

ドロップダウン リスト ボックスから物理ドライブのLEDを点滅させる時間の長さを選択して、次に開始ボタンを選択します。ページが自動的にリフレッシュされて、点滅しているドライブの画像および停止ボタンが表示されます。時間が超過する前に、 停止ボタンを押すと、点滅が停止します。
ドライブのLEDの点滅が停止した後に、ページを手動でリフレッシュして開始ボタンを表示させなければなりません。Compaqマネジメント エージェントのデータ収集間隔の長さによって、ドライブのLEDが停止してから、開始ボタンが表示されるまでの間に遅延が生じる場合があります。

LEDはトレイの一部であるため、ホットプラグ トレイ内のドライブだけがサポートされています。一度に識別されるのは、選択したコントローラの1つのドライブだけです。 1つのドライブのLEDが点滅中に別のドライブが選択されると、元のドライブのLEDは点滅を停止して、選択したドライブが点滅します。


重要: 開始および停止ボタンは、アドミニストレータまたはオペレータとしてログオンし、'書き込み'アクセス権でSNMPコミュニティ名が定義された場合にだけ定義されます。概要ページに戻って、 ログインを選択して、アドミニストレータまたはオペレータとしてログインしてください。SNMP設定ページのCompaqマネジメント エージェント for サーバのコントロール パネル アプレットでSNMP設定を有効にできます。'書き込み'アクセス権のあるSNMPコミュニティ名は、[サービス] ->[コンピュータの管理]SNMPサービス プロパティのセキュリティ ページで定義できます。


論理ドライブ情報

示された論理ドライブのいずれかを選択すると、そのドライブに関する詳細情報が表示されます。

予測インジケータ

現在正常に動作しているドライブを交換しなければならない可能性があることを予測するには、予測インジケータを使用します。.

SMARTステータスは、物理ドライブによってレポートされるSMARTステータスを表示します。これは、ドライブがSMART事前障害予測をサポートしている場合にだけ表示されます。表示される値は以下のとおりです。

下記の障害予測インジケータは、物理ドライブがこれらのインジケータをサポートしておらず、SMARTステータスを利用できる場合には表示されません。

これらの項目に関連する数値データは、項目名の後に表示されます。例えば、Used Realloc: 122は、このドライブに対して122の再割り当てセクタがあることを意味しています。これらの項目のステータスは、OKまたはドライブ交換になります。ドライブ交換の場合はドライブを交換してください。そうしないと将来、実際にドライブが故障する可能性があります。障害予測インジケータは以下のとおりです。

[機能テスト1,2,3]は、物理ドライブの動作状態を示す一連のテストに関する情報を表示します。これらの項目のステータスは、OKまたはドライブの交換です。ステータスがドライブの交換の場合、ドライブを交換してください。交換しないと、将来、ドライブ障害が実際に発生する場合があります。

これらのテストは、各種のタスクを実行するときの物理ドライブの現在の動作方法と初期の動作方法を比較します。新しいドライブは100%のレベルで動作します。デフォルトでは、現在の値が80%未満であれば、問題が発生している可能性があります。

[使用済み再割り当てセクタ数]は、物理ドライブに使用された再割り当て領域のセクタ数を表示します。この項目のステータスは、OKまたはドライブの交換です。ステータスがドライブの交換の場合、ドライブを交換してください。交換しないと、将来、ドライブ障害が実際に発生する場合があります。

磁気ディスクの性格上、ドライブ上の一部のセクタは不良になる場合があります。再割り当て領域は、ドライブのメーカーがこれらの不良を補正するために確保するドライブ部分です。アレイ コントローラは、これらの使用不能セクタにアドレス指定された情報を再割り当て領域内の使用可能セクタに書き込みます。再割り当てされたセクタが非常に多い場合、ドライブで問題が発生している可能性があります。

[スピンアップ時間]は、物理ドライブが完全な速度までスピンアップするためにかかる時間を表示します。この項目のステータスは、OKまたはドライブの交換です。ステータスがドライブの交換の場合、ドライブを交換してください。交換しないと、将来、ドライブ障害が実際に発生する場合があります。

ドライブは、はずみをつけて動作速度に達するまで時間がかかります。車が何秒で時速0kmから40kmになるかをテストするのと同様、ドライブのメーカーは、ドライブが完全な速度で回転するまでにかかる時間の期待値をあらかじめ設定しています。これらの期待値を満たさないドライブは、問題が発生している可能性があります。

値は、1/10秒単位で表示されます。このため、ドライブがスピンアップに12秒かかる場合、値は120になります。

問題インジケータ

ドライブ障害が発生した場合、ドライブを交換しないで訂正できるかどうかを決定するには、問題インジケータを使用します。問題インジケータには次のものがあります。

[復旧失敗読み取り数]は、この物理ドライブから別のドライブへの自動データ復旧の実行中に発生した読み取りエラーの数を表示します。読み取りエラーが発生すると、自動データ復旧は停止します。

自動データ復旧が繰り返し停止し、復旧中のボリューム内のドライブに関するこのカウンタが増加する場合、問題を訂正できる可能性があります。以下の手順に従ってください。

注意: 必ず、以下の手順を実行してからこのドライブを交換してください。この手順に従わないと、データが消失します。

  1. 可能であれば、システム データのバックアップを取ります。バックアップを取ることができない場合は、前のバックアップに戻します。
  2. これらのエラーが発生しているドライブに対してCompaq Diagnostics v8.18以上を実行します。以下の手順に従って、表面検査を実行します。

    a.   Diagnosticsディスケットをディスケット ドライブに挿入して、システムを再起動します。

    b.    最初のメニューで[コンピュータのチェック(テスト)]を選択します。

    c.    Diagnosticsのメイン メニューで[プロンプト付きDiagnostics]を選択します。

    d.    [テスト オプション]画面で[対話式テスト(単一デバイス)]を選択します。

    e.    [デバイスの選択]メニューで[固定ディスク]を選択します。

    f.    [固定ディスク テストの選択]メニューで[フォーマット]メニューを選択します。選択できるドライブが複数ある場合は、テストしたいドライブを選択します。

    g.    [フォーマット]メニューで[表面検査]を選択します。このテストは、不良セクタを再マップします。ドライブに他の問題ある場合、このテストはその旨を示します。
  3. バックアップからデータを復元します。
  4. これらのエラーが繰り返される場合は、ドライブを交換してください。

[その他のタイムアウト]は、コマンドが発行された後、コントローラで定義された時間内にドライブが割り込みに応答しなかった回数を表示します。この監視対象項目には、データ要求(DRQ)タイムアウトは含まれません。

この数字が0以外で、ドライブが故障した場合、ドライブを交換しないで問題を訂正できる可能性があります。以下の手順に従ってください。

  1. システムおよびストレージ システムのすべてのケーブルを調べて、正しく接続されて固定されていることを確認します。ケーブルを交換しなければならない場合があります。
  2. Compaq ProLiantストレージ システムが接続され、電源が入っていることを確認します。パワー サプライを調べて、機能しているかを確認します。

    重要: 接続されているシステムの電源が入ったままProLiantストレージ システムの電源を切らないでください。
  1. システムのそばに他の電気装置がないかどうかを調べます。このエラーは電気ノイズによって発生する場合があるため、他の電気装置のAC回路を調べます。
  2. Compaq IDAシステムの場合、最寄りのコンパック正規保守サービス会社に連絡して、Compaq IDAコントローラが最小限必要なリビジョン レベルであることを確認します。コンパ
    ック正規保守サービス会社については、サービス ブリテン102Aを参照してください。
  3. タイムアウトは、2つ以上のドライブに同一のSCSI IDを設定した場合に発生する可能性があります。ProLiantストレージ システムとシステムのSCSI IDが競合していないことを確認します。
  4. Compaq ProLiantストレージ システムで、ドライブ トレイのSCSI IDケーブルを調べます。ケーブルが損傷したり、正しく接続されていなければ、SCSIタイムアウトが発生する場合があります。ホットプラグ対応ドライブ トレイ サービス スペア キットに付属のマニュアルを参照してください。
  5. システムの温度が規定の制限内にあるかどうかを確認します。ファンが動作し、妨害されていないことを確認します。
  6. ドライブ障害によってタイムアウトが発生する場合もあります。これらのエラーが数多く発生する場合は、ドライブを交換してください。

Compaq Diagnosticsを使用して[その他のタイムアウト]をリセットできます。Compaq Diagnostics v8.19以上の場合、以下の手順に従ってください。

  1. Compaq DiagnosticsディスケットをドライブAに挿入してシステムを再起動します。
  2. 初期画面でEnterキーを押します。
  3. メイン メニューで[(コンピュータのチェック)テスト]を選択します。
  4. [ご注意]画面で[続く]を選択します。
  5. 次の画面で[プロンプト付きDiagnostics]を選択します。[警告]パネルが表示された場合は、[続く]を選択します。
  6. [テスト オプション]画面で[対話式テスト(単一デバイス)]を選択します。
  7. [デバイスの選択]メニューで[その他のタイムアウト]を示したドライブの種類を選択します。
  8. [テストの選択]メニューで[ドライブの監視診断テスト]を選択します。
  9. 次の画面で論理ドライブを選択できれば、[その他のタイムアウト]を示した物理ドライブに関連づけられた論理ドライブを選択するか、または[すべてのドライブのテスト]を選択します。
  10. [その他のタイムアウト]が検出されると、Diagnostics1736-22エラーを表示します。Enterキーを押します。
  11. 次の画面で[はい]を選択すると、[その他のタイムアウト]がリセットされます。

[SCSIバス障害]は、SCSIバス上でSCSIバス パリティ、オーバーランまたはアンダーラン エラーが検出された回数を表示します。コントローラは動作を再試行するため、SCSIバス障害によって、パフォーマンスの低下やデータ破壊が発生する可能性があります。

この数字が0以外で、ドライブが故障した場合、ドライブを交換しないで問題を訂正できる可能性があります。以下の手順に従ってください。

  1. システムおよびストレージ システムのすべてのケーブルを調べて、正しく接続されて固定されていることを確認します。ケーブルを交換しなければならない場合があります。
  2. システムのそばに他の電気装置がないかどうかを調べます。このエラーは電気ノイズによて発生する場合があるため、他の電気装置のAC回路を調べます。
  3. システムの温度が規定の制限内にあることを確認します。ファンが動作し、妨害されていないことを確認します。
  4. 2つ以上のドライブに同一のSCSI IDを設定すると、SCSIバス障害が発生する可能性があります。ProLiantストレージ システムとシステムのSCSI IDが競合していないことを確認してください。
  5. ドライブ障害によってSCSIバス障害が発生する場合もあります。これらのエラーが数多く発生する場合は、ドライブを交換してください。

: ドライブが故障していない場合、上記の数字は、訂正された過去のエラーの累積記録にすぎません。

障害インジケータ

故障したドライブの故障の原因を確認するには、障害インジケータを使用します。通常、ドライブが正常に動作していれば、これらの数字は0です。カウンタが0以外で、ドライブが故障していなければ、断続的な問題が発生しているため、ドライブを交換しなければならない可能性があります。障害インジケータには、次のものがあります。

[スピンアップ エラー] - スピンアップ コマンドの障害のために物理ドライブが故障すると、スピンアップ エラーが発生します。この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。

カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。

[コマンド実行中止回数] - [コマンド実行中止回数]カウンタは、SCSIコマンドが試行されたときに物理SCSIドライブがコマンド実行中止ステータスを戻した回数を記録します。このエラー数は、SCSIコマンドが正常に終了しなかったことを示します。正常に再試行できずにコマンドが中止されたために物理ドライブが故障すると、コマンド実行中止エラーが発生します。この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。

カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。

[再割り当て中止回数] - コントローラが不良セクタを再割り当てを実行しようとしたときに発生したエラーのために物理ドライブが故障すると、再割り当て中止エラーが発生します。

磁気ディスクの性格上、ドライブ上の一部のセクタは不良になる場合があります。再割り当て領域は、これらの不良を補正するために確保されているドライブ部分です。アレイ コントローラは、これらの使用不能セクタにアドレス指定された情報を再割り当て領域内の使用可能セクタに書き込みます。

この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。

カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。

[メディア障害] - 復旧不能メディア エラーのためにこの物理ドライブが故障すると、メディア障害が発生します。

この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。

カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。

[フォーマット エラー] - コントローラが不良セクタを再マップできなかったためにフォーマット動作が失敗すると、フォーマット エラーが発生します。

この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。

カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。

[ハードウェア エラー] - [ハードウェア エラー]カウンタは、SCSIコマンドが試行されたときに物理SCSIドライブがハードウェア エラー ステータスを戻した回数を記録します。このエラー ステータスは、SCSIコマンドが正常に終了しなかったことを示します。通常、コントローラは、このコマンドを数回試行してからドライブを故障させます。この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。

カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。

[準備未完了エラー] - 物理ドライブが準備できていなければならないときに「準備未完了」ステータスを戻すと、ドライブ準備未完了エラーが発生します。このエラーは、ドライブが突然停止するか、またはスピンアップ コマンドを発行した後にドライブが準備完了状態にならない場合に発生します。

この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。

カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。

[不正ターゲット エラー] - 物理ドライブがSCSI-2ポートのプロトコルに準拠しない動作を実行した場合、SCSIポートはリセットされます。この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。

カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。

[復旧失敗書き込み数]は、この物理ドライブに対して自動データ復旧を実行中に書き込みエラーが発生したかを示します。

書き込みエラーが発生すると、自動データ復旧は停止します。これらのエラーは、物理ドライブが故障していることを示します。この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。

カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。

[セルフテスト エラー]は、物理ドライブがセルフテストに失敗したかどうかを示します。

システムの電源を入れるたびに物理ドライブはセルフテストを実行します。この数字が0以外で、ドライブが故障している場合は、ドライブを交換してください。

カウンタが0以外で、ドライブがOK(故障していない)であれば、ドライブの交換を必要とする可能性のある断続的な問題を示します。カウンタが増加するかを監視して、ドライブを交換してください。

上記の情報は、監視機能とパフォーマンス データを有効にしてスタンプが付けられたドライブに使用できます。ドライブのスタンプは、工場出荷時または新しいドライブに対してCompaq Diagnosticsを実行したときに付けられます。

統計

このセクションでは、特定のドライブ アレイ コントローラの物理ドライブに関する統計を表示します。実行時統計を使用すると、特定のドライブのヘルス状態を監視できます。表示される情報は次のとおりです。

[読み取りセクタ数]は、ドライブにスタンプが付けられて以来、物理ディスク ドライブから読み取られた合計セクタ数を表示します。ドライブのスタンプは、工場出荷時または新しいドライブに対してCompaq Diagnosticsを実行したときに付けられます。

[ハード読み取りエラー数]は、ドライブ上で発生し、物理ドライブのECCError Correction Code)アルゴリズムまたは再試行によって復旧できなかった読み取りエラーの数を表示します。ドライブはいつでもこれらのエラーを生成する可能性があります。これらのエラーが発生した場合、ドライブに問題が発生している可能性があります。このカウンタの値は、物理ドライブが別のエラーを検出するたびに増加します。

これらのエラーの重大度は、管理対象システムがフォールト トレランス機能を実行しているかによって異なります。フォールト トレランス機能が設定されていれば、コントローラはデータを再マップして、これらのエラーによって発生した問題を解決できます。

[復旧された読み取りエラー数]は、物理ドライブの再試行によって訂正された読み取りエラーの数を表示します。ドライブはいつでもこれらのエラーを生成する可能性があります。[復旧された読み取りエラー]または[ハード読み取りエラー]の値が急速に増加する場合、ドライブに問題が発生している可能性があります。この値は、物理ドライブが別のエラーを検出して訂正するたびに増加します。この監視対象項目のエラー数は、[ハード読み取りエラー]の数よりも多くなります。

[合計シーク数]は、ドライブにスタンプが付けられて以来、シーク テストの実行中に物理ドライブによって実行されたシーク動作の合計数を表示します。ドライブのスタンプは、工場出荷時または新しいドライブに対してCompaq Diagnosticsを実行したときに付けられます。

通常、ドライブに対して読み取りおよび書き込みを行う場合、ドライブはデータが保存されている場所に対して暗黙のシークを実行します。これらは、この数字に含まれません。

[シーク エラー]は、物理ドライブが検出したシーク エラー数を表示します。シーク エラーは、失敗したシークです。通常、ドライブはいつでもこれらのエラーを発生する可能性があります。[シーク エラー]の値が急速に増加する場合、この物理ドライブは故障している可能性があります。

通常、これらのエラーは、急速に増加したときだけ問題を示します。

[書き込みセクタ数]は、ドライブにスタンプが付けられて以来、物理ドライブに書き込まれた合計セクタ数を表示します。ドライブのスタンプは、工場出荷時または新しいドライブに対してCompaq Diagnosticsを実行したときに付けられます。

[ハード書き込みエラー]は、物理ドライブによって復旧できなかった書き込みエラー数を表示します。

ドライブはいつでもこれらのエラーを発生する可能性があります。[ハード書き込みエラー]または[復旧された書き込みエラー]の値が増加する場合、ドライブに問題が発生している可能性があります。通常、これらのエラーは読み取りエラーよりも少ない頻度で発生します。

[復旧された書き込みエラー]は、物理ドライブの再試行によって訂正されるか、または監視対象システム上の物理ドライブによって復旧された書き込みエラー数を表示します。ドライブはいつでもこれらのエラーを発生する可能性があります。[復旧された書き込みエラー]または[ハード書き込みエラー]の値が増加する場合、ドライブに問題が発生している可能性があります。

この値は、物理ドライブがエラーを検出して訂正するたびに増加します。通常、これらのエラーは、急速に増加したときだけ問題を示します。通常、これらのエラーは読み取りエラーよりも少ない頻度で発生します。

[ホットプラグ数]は、ドライブにスタンプが付けられて以来、この物理ドライブがCompaq ProLiantストレージ システムからホットプラグされた(取り外された)回数を示します。ドライブのスタンプは、工場出荷時または新しいドライブに対してCompaq Diagnosticsを実行したときに付けられます。

論理ドライブ情報

コントローラに関連づけられた論理ドライブのリストは、[大容量記憶]サブメニューに表示されます。リスト内の各論理ドライブは、論理ドライブ番号とその論理ドライブのフォールト トレランス機能を表示します。論理ドライブのエントリのいずれかを選択すると、次の情報が表示されます。

[ステータス]は、論理ドライブのステータスを表示します。論理ドライブの状態は、次のいずれかです。

[フォールト トレランス]は、論理ドライブのフォールト トレランス機能を表示します。フォールト トレランス機能を変更するには、Compaqシステム コンフィギュレーション ユーティリティを実行してください。

論理ドライブのフォールト トレランス機能として有効な値は、次のとおりです。

[容量]は、論理ドライブのサイズをMBで表示します。たとえば、120は、物理ドライブが120MBであることを示します。このデータを使用して、ドライブが要求を満たすのに十分な大きさであるかどうかを確認します。

このユーティリティでは、1MB1,048,576バイトです。1MBの定義が異なるため、表示される容量の値は、ドライブの規定サイズとは異なる場合があります。多くのハードウェア メーカーは、1MBを値1,048,576バイトではなく1,000,000バイトとして使用します。

[再構築の完了率]は、再構築の完了率をパーセントで表示します。この値が100になると、再構築プロセスは完了です。ドライブを再構築中、ドライブ アレイは一時復旧モードで動作を継続します。

論理ボリュームが拡張中のとき、ドライブは論理ボリューム データを物理ドライブ全体に再分散しなければなりません。この値は、再分散させる必要のあるブロック数を示します。この値が100になると、拡張プロセスは完了です。ドライブの拡張中、アレイは通常どおり動作を継続します。

この値は、論理ドライブのステータスが「再構築中」または「拡張中」のときにのみ有効です。

[アクセラレータ]は、論理ドライブがアレイ アクセラレータを設定し、有効にしているかを示します。有効な値は次のとおりです。

物理ドライブ

示された物理ドライブのいずれかを選択すると、そのドライブに関する詳細情報が表示されます。

スペア ドライブ

このセクションでは、ステータスなどのスペア ドライブに関する追加情報と交換された物理ドライブ数を表示します。このセクションは、選択した論理ドライブに対してスペア ドライブが設定されている場合のみ使用できます。使用可能な情報は次のとおりです。

[ステータス]は、オンライン スペア ドライブのステータスを表示します。表示される可能性のある値は次のとおりです。

[スペア ドライブのID]は、スペアとして機能する物理ドライブを示します。この値は、物理ドライブのIDを表します。SMARTSCSI Managed Array Technology)またはSMART-2コントローラをインストールした場合、この項目は、スペアを接続しているポートとその後に物理ドライブのIDを表示します。

[交換されたドライブのID] - 物理ドライブのいずれかが故障し、故障したドライブの代わりにスペア ドライブが動作し始めると、この項目は、故障した物理ドライブをドライブID番号で示します。SMARTSCSI Managed Array Technology)またはSMART-2コントローラの場合、交換されたドライブのポート番号とその後にドライブID番号が表示されます。

この監視対象項目を使用して故障したドライブを識別し、できるだけ早くドライブを交換してください。

"N/A"が表示された場合、スペアは、故障したドライブの代わりに動作を開始していません。

[再構築の完了率]は、再構築の完了率をパーセントで表示します。この値が100になると、再構築プロセスは完了です。ドライブを再構築中、ドライブ アレイは一時復旧モードで動作を継続します。

論理ボリュームが拡張中のとき、ドライブは論理ボリューム データを物理ドライブ全体に再分散しなければなりません。この値は、再分散させる必要のあるブロック数を示します。この値が100になると、拡張プロセスは完了です。ドライブの拡張中、アレイは通常どおり動作を継続します。

この値は、論理ドライブのステータスが「再構築中」または「拡張中」のときにのみ有効です。

ファイバ チャネル接続

[大容量記憶]サブメニューから[ファイバ チャネル接続]項目を選択すると、次の情報が表示されます。

ホスト コントローラは、このコントローラの状態とモデル名を表示します。

[ワールドワイド名]は、このコントローラの固有のファイバ チャネル名を表示します。

ステータスはこのコントローラのステータスを表示します。下記の値を表示します。

スロット はシステム内のホストコントローラの物理スロットを表示します。

[接続されているテープ ストレージ システム]は、選択したファイバ チャネル コントローラに接続されているすべてのストレージ システムを表示します。ストレージ システムのエントリを選択すると、ストレージ システム情報 が表示されます。

 

RA-8000 RAID アレイ ストレージ システム

大容量記憶装置サブメニューからRA-8000 RAID アレイ ストレージシステムを選択します。 ストレージシステムの下記の情報が表示されます。

名前 ストレージシステムの名前と識別情報が表示されます

ステータス ストレージシステムの現在の情報が表示されます。下記のステータスが表示されます。

コントローラ 1 シリアル # は一つめのストレージシステムのシリアル番号です。この番号は識別情報として使用されます。

コントローラ 2 シリアル # は二つめのストレージシステムのシリアル番号です。この番号は識別情報として使用されます。