iFolderは、次のガイドラインを満たす場合、既存のフォルダを変換することで作成できます。
既存のフォルダが存在しない場合、iFolder作成の過程で新しいフォルダの場所を参照して作成できます。
iFolder内では、ユーザの好みや職場の慣行に合わせて、任意のサブディレクトリ構造を設定できます。このサブディレクトリ構造は、iFolderのメンバー全員に同じものが提供されます。各ワークステーションでは、共有iFolderの親ディレクトリには別のディレクトリを指定できます。
iFolderディレクトリは、ファイルマネージャおよびクライアントアプリケーションで使用可能なiFolderブラウザで直接作成できます。iFolderは次の方法で作成します。
ファイルマネージャを使用してiFolderに変換するフォルダを参照し、そのフォルダを選択します。
次のいずれかの方法を実行します。
フォルダアイコンが変化し、iFolderアイコン
がオーバーレイした状態になります。
「iFolderが作成されました」というメッセージが表示されたら、次のいずれかを実行します。
後で、この確認メッセージを受け取るように設定を変えたい場合は、[iFolderの初期設定]で[iFolderの作成時に確認ダイアログを表示]を選択し、[OK]をクリックします。
[通知]エリアで、iFolderアイコンを右クリックしてから、[iFolder]をクリックしてiFolderブラウザを開きます。
[新規]をクリックします。
このiFolderで使用するiFolderアカウントを指定します。
複数のiFolderアカウントがある場合は、デフォルトのアカウントがリストの最初に表示されます。別のアカウントを選択するには、ドロップダウンリストを使用します。
ブラウザで、iFolderを作成するディレクトリへ移動します。
次のいずれかの方法で、iFolderに変換したい標準フォルダを選択します。
[OK]をクリックします。
作成したiFolder がiFolderリストに表示されます。
「iFolderが作成されました」というメッセージが表示されたら、次のいずれかを実行します。
後で、この確認メッセージを受け取るように設定を変えたい場合は、[iFolderの初期設定]で[iFolderの作成時に確認ダイアログを表示]を選択し、[OK]をクリックします。
Linuxでは、FAT32ファイルシステムのマウントポイント上におけるiFolderの作成と使用がサポートされています。Linuxコンピュータ上のFAT32ボリュームに新しいiFolderを作成したり、共有iFolderをセットアップする場合、iFolderを保存するFAT32マウントポイントをiFolderユーザが持っており、/etc/fstabファイルがそのマウントポイントにおけるiFolderユーザのローカルユーザIDを明示的に特定する必要があります。
重要: これは、FAT32がファイルパーミッションをサポートしていないため、必須です。パーミッションをサポートしていない他のファイルシステムでも同様です。
デュアルブートのシステムの場合、フォルダがiFolderとしてセットアップされていないシステムからは、標準フォルダとしてiFolderデータへアクセスできます。両方のプラットフォーム上でiFolderとしてフォルダをセットアップしている場合、データセットはサーバ上の2つの異なるiFolder内に保存されることになり、割り当て済みのサーバディスクリソースの消費が2倍になります。
FAT32ファイルシステムではPOSIXファイルシステムのパーミッションをサポートしていないため、iFolderユーザがマウントポイントのローカルの所有者であることを確認してください。/etc/fstabファイルを変更して、そのマウントポイント上にiFolderを作成するiFolderユーザのローカルログインIDに対し、ユーザID (UID)パラメータを設定します。
コンピュータにルートユーザとしてログインします。
FAT32ファイルシステムをマウントするディレクトリを作成します。コマンドプロンプトで、次のコマンドを入力します。
mkdir /home/username/fsmount
usernameの部分は、iFolder用のFAT32ドライブを使用する予定のユーザ名に置き換えます。fsmountの部分は、マウントポイントとして使用するディレクトリの名前に置き換えます。たとえば、ユーザ名がjsmithで、FAT32ドライブまたはパーティション用のディレクトリ名がfat32mntptである場合、次のように入力します。
mkdir /home/jsmith/fat32mntpt
FAT32ドライブを目的のマウントポイントにマウントします。コマンドプロンプトで、次のコマンドを入力します。
mount -t vfat /dev/hda1 /home/username/fsmount
/dev/hda1の部分は、非Linuxデバイスのデバイスまたはパーティションの名前に置き換えます。usernameの部分は、iFolderユーザのユーザ名に置き換えます。fsmountの部分は、マウントポイントとして使用するディレクトリの名前に置き換えます。
たとえば、FAT32ファイルシステム(vfat)がhda4デバイス(/dev/hda4)上にあり、ユーザ名がjsmith、マウントポイントのディレクトリが/home/jsmith/fat32mntptである場合、次のように入力します。
mount -t vfat /dev/hda4 /home/jsmith/fat32mntpt
/etc/fstabファイルを編集して、FAT32マウントポイントを定義する行に、iFolderユーザのパラメータuid=usernameを追加します。
/dev/hda1 /home/username/fsmount vfat uid=username
たとえば、/etc/fstabファイルを変更して、uid=jsmithをマウントポイントに追加する場合は次のように入力します。
/dev/hda4 /home/jsmith/fat32mntpt vfat uid=jsmith